皆さんは「信長の野望」シリーズをプレイしたことはありますか? 実は筆者は一度もありませんでした。
その理由はシンプルに「難しそう」というイメージがあったから。シミュレーションゲームというジャンルにあまり馴染みがないことに加え、筆者はかなりの歴史オンチ。学生時代の日本史でも人名や地名を覚えるのが苦手で、「桶狭間の戦い」とか言われても正直どこで誰がなんのために戦ったものなのかいまだにわかっていません。歴史が苦手な人、生まれる前の出来事を全部「昔の話」でひとくくりにしがち。
そんな筆者が東京ゲームショウ2026で最新作「信長の野望・飛翔」のステージを見ていたら、「あれ? これなら面白いかも」と興味を持ちました。その理由は今作から搭載される「ストーリーモード」にありました。



43年続くシリーズの17作目
「信長の野望・飛翔」はシリーズ17作目。1983年の第1作からもう43年も経つということに驚きました。歴史のゲームなのに、既に「信長の野望」自体がちょっとした歴史。

戦国時代の大名となって、政略や戦略を駆使して合戦に勝ち、自分の領土を広げて天下統一を目指す、というのが基本的なゲーム性。コアな歴史ファンも多いシリーズで、筆者も友人がマニアックな武将を育てて歴史を改変して楽しんでいる姿を見たことがあります。歴史がわかれば多分めっちゃ面白いんだろうなと思って、そういう意味では昔から憧れがあった。

今作からの新要素が「大義名分」というシステム。ただ弱い国を闇雲に侵略するだけでは家臣たちがドン引きしてついてこないため、「敵討ちのため」とか「お家再興のため」など正当な理由がいるというものです。

また、武将によって「革新」「保守」「信義」「実利」といった4つの気質があり、大名の気質=家風にあった大義名分を掲げることで効果が高まるとのこと。織田信長は革新的で「武で天下を統一する」という野望があるとか、上杉謙信は「義の武将」で家臣や民を大事にするとかがある。同じ戦でも「なぜ戦うのか」が人によって違うんですね。
こんな風にキャラの個性を明確にしてくれるシミュレーションゲームだと、初心者的にはとても遊びやすくなります。人となりがわかってくると、これまで筆者には「全員屈強なヒゲ」としか見えていなかった各武将たちもみんな違う人間なんだなあと興味が持てるようになる。一方、歴史ファンはその武将が「保守」か「信義」か、みたいな解釈でも盛り上がっており、開発側もそういう楽しみ方を想定しているようでした。
シリーズ初の「ストーリーモード」は初心者にぴったり
そして、今作にはシリーズ初の試みとして「ストーリーモード」が搭載されます。織田信長の一生を追体験しながら、ゲームの遊び方や戦国時代の物語を知ることができるモード。まさに筆者のような歴史にも「信長の野望」にも詳しくない初心者にぴったりです。

筆者も試遊台でプレイしましたが、「尾張の大うつけ」だった織田信長が頭角を現していく様子を会話を中心に描いてくれるので、大河ドラマを見る感覚でプレイできました。チュートリアルとしても丁寧なので、合戦の考え方や約20年ぶりの復活となった「町づくり内政」といったシステムもスムーズに理解できました。これなら自分でも「信長の野望」ができる……!(感動)

「信長の野望」シリーズはそれこそ歴史が長く、史実や有名武将の知識があることを前提に楽しんでいる人も多いシリーズです。自分のようなにわかの新規はどうしてもお呼びでないのかなと尻込みしてしまいがち。こうしてゲーム側で「初心者歓迎」のモードやシステムを用意してくれるのはとてもありがたいなと思いました。

「信長の野望・飛翔」は今冬発売予定。今作をきっかけに、「はじめての天下統一」を達成するプレイヤーも増えるかもしれません。



