切れなくなった剪定バサミの正しい研ぎ方を、その道20年以上のプロが分かりやすく教えてくれる動画が「やってみます!」「見ていて気持ちいいですね」とYouTubeで話題です。動画は記事執筆時点で138万回以上再生されています。
切れなくなった剪定バサミ
動画を投稿したのはYouTubeチャンネル「植木屋ケンチャンネル」(@kenzosan)。園芸装飾一級技能士の資格を持ち、植木屋として20年以上活動してきたケンゾーさんが庭仕事全般や園芸機械、道具などに関する情報を発信しています。以前には、アジサイの適切なお手入れ方法を解説して話題となりました。
今回は、切れなくなってしまった剪定バサミを復活させる方法です。知らず知らずのうちにボロボロでサビだらけになり、薄い葉っぱすら切れない……そんな剪定バサミが手元にある人も多いのではないでしょうか。
プロが教える、正しい剪定バサミの研ぎ方
ケンゾーさんによると、剪定バサミは研ぐ場所と角度を間違えると逆に切れにくくなってしまうのだとか。ケンゾーさんが普段から仕事でやっているという正しい剪定バサミの研ぎ方を、初めて取り組む方でも分かるように最初から説明してくれます。
なお、剪定バサミは刃物なので、安全のためにも研ぐ際は必ず手袋をしてください。また、厚めでしっかりした板の上で作業すると研ぎやすいので、似たような物を用意しておくとよさそうです。
準備ができたら早速剪定バサミを研いでいきましょう。第1段階として剪定バサミを水でぬらし、ワイヤーブラシを使って全体の汚れを取っていきます。
剪定バサミには樹木の樹液が固まり、黒く変色したヤニが付着することが少なくありません。そういったものが付着しているとかみ合わせが悪くなってしまうので、ゴシゴシこすってから水気を拭き取っておきましょう。汚れがあまりにも頑固で落ちない場合は、ホームセンターなどで販売されているヤニ取りスプレーを使うと、比較的簡単に汚れが落とせます。
汚れが取れたら第2段階に突入。刃の内側をキレイにしていきます。刃の内側にヤニや汚れが付いているとかみ合わせが悪くなるため、ここが切れ味を悪くする一番の原因になってしまうのです。
幅が広いほうの刃の内側では、こちらもホームセンターなどで販売されているサビ取り消しゴムを使う方法を見せてくれました。サビ取り消しゴムで汚れをこすり、布で汚れをぬぐっておきます。
幅が狭いほうの刃の内側については、耐水ペーパー(紙やすり)を使う方法を見せてくれました。600番の耐水ペーパーに水をつけ、あまり力を入れずに磨いたら軽く水で流し、水気をぬぐえば第2段階の完了です。実はこの段階でも、かなり切れ味が復活しているそうですよ。
ちなみに、刃の外側は切れ味には一切関係なく、キレイにしても見た目が変わるだけなので、面倒であれば磨く必要はありません。今回は表面については耐水ペーパー、裏面についてはサビ取り消しゴムを使い、切れ味に関係ない外側の部分も磨いておきました。
いよいよ研ぎの工程に
第3段階、いよいよ刃を研いでいきます。ケンゾーさんによると、「研ぐのは全体ではなく刃先だけ」とのこと。研いである刃と研いでいない刃を見比べてみると、刃先の形状や色が全く異なることが分かりますね。
剪定バサミの刃は手袋を着用した上で、細くて平たい600番くらいの砥石を使って研いでいきます。刃を当てる角度は「刃に砥石を立てて当て、その半分のさらに半分に寝かせた角度」が理想。角度が決まったら刃の根元から先端に向け、「スッ」と滑らせるようにして研いでいきます。
剪定バサミは曲線のラインが大切な刃物なので、研ぐ際はとにかく曲線を壊さないことを意識します。一部だけを研ぐとその部分の刃が平らになって曲線を生かせなくなってしまうので、1箇所を1つの方向にだけ研ぐのはご法度です。
きちんと研げている証拠
研いでいる剪定バサミの刃を見てみると、刃先の色が少し変わり、「刃が立った」ことが分かります。刃を裏返してみると、研いだ部分の刃先が少々裏返っていました。これを「バリが出る」と表現し、バリが出ていればきちんと研げている証拠なのだそうです。
刃を研ぎ終わった後はバリを取りますが、バリは削るのではなく軽くなでる感じで取るようにします。ここで研いでしまうと切れ味が悪くなってしまうので、バリは絶対に研いではいけません。バリを取った後は指で軽く触れてみて、抵抗がなければバリが取れている証拠です。
バリが取れたら最後の仕上げとして、剪定バサミに刃物油をかけておきましょう。これを掛けておくと動きがよくなるだけでなく、サビの防止にもなります。
今回は剪定バサミを分解していないため、刃の重なった部分にはサビが残っているかもしれません。しかし、剪定バサミの分解は難しいので刃の隙間にも油が染み込むように油をかけた後、ハサミを何度か動かしておけば問題ありません。
刃物油をかけたら、剪定バサミのお手入れが完了しました。すっかり復活した剪定バサミはサビが取れ、「いぶし銀」という表現がぴったりな、どこか風格すら感じさせる姿になっていました。
剪定バサミのバネを交換したい場合は小枝をバネとグリップの間に挟み、ハサミを動かすと簡単に外れます。バネを取り付ける際も剪定バサミの溝にバネの先端を合わせ、グリップを握れば簡単に付けられますよ。
最後に研ぎたての剪定バサミでさまざまな物を切り、その切れ味を確認してみると……薄い葉っぱから少し太めの枝、小さな木の実まで、全く問題なく切れるようになっていました。切れなくなってしまった剪定バサミはすぐ捨てるのではなく、一度心を込めて研いでみたいですね。
「これ知りたかった」「まずは研いでみます」と反響
ケンゾーさんが紹介した剪定バサミの研ぎ方に、コメント欄では「ずいぶんキレイになりましたね」「新品同様、切れ味抜群だね」「これ知りたかったんですよね」「ピカピカのハサミは、気持ち良いですね」「良い勉強になりました。ありがとうございます」「自分でも早速お手入れに挑戦してみたくなりました」「買い替えはせずにまずは研いでみます」といった声が寄せられています。
ケンゾーさんは、剪定バサミをはじめとした園芸道具の紹介や植物の種類に合わせた剪定方法の解説をYouTubeチャンネル「植木屋ケンチャンネル」で公開中です。
「植木屋ケンチャンネル」動画まとめ
動画提供:YouTubeチャンネル「植木屋ケンチャンネル」(@kenzosan)
【Amazon】今売れている商品TOP5【2026年10月版 ねとらぼ】
- 1位:【45%OFF】[Wellmo] リカバリーウェア 半袖 上下セット
- 2位:【23%OFF】[ザ・ノース・フェイス] トートバッグ ジオフェイストート
- 3位:【35%OFF】[イワタニ] やきまるスリム
- 4位:【200pt】[ニューバランス] 996 Gore-Tex
- 5位:【22%OFF】[サーモス] アルミ製 フレッシュランチボックス

こちらもチェック!














