【連載:サラリーマン、プリキュアを語る】大人は「大人の振る舞い」をしましょう、というお話です。
「真面目なファンほど萎縮する」問題
今回、公式からの声明は「ごく一部の方による」「ルール違反」を問題視したものでした。
しかし、SNS上の議論は、このルール違反の問題にとどまらず、大人ファンのマナーやモラル全体への言及にまで広がっていきました。
「プリキュアショーは大人は全員出禁にすればいい」という声から、ついには「いい歳をした大人がプリキュアを見ていること自体が生理的に受け付けない」「大人がフルグラフィックTシャツを着て現場に来ると怖さを感じる」といった、元の問題から完全に論点がすり替わった大人ファンの年齢や外見を巡る否定的な発言まで見られるようになりました。
(これはプリキュアに限った話ではなく、どのファン界隈でも見られることで、大多数のファンがルールを守って楽しんでいるにもかかわらず、ごく一部の身勝手な行動が「ファン全体のイメージ」のように見なされ批判されてしまう現象ですね)
そして、こうした声明が出たときに起きやすいのが「真面目なファンほど萎縮してしまう問題」です。
普段からルールを守り、ファミリーの邪魔にならないよう振る舞っているファンほど、「自分たちの存在が迷惑を掛けているのかもしれない」と身を引いてしまうことがあります。
一方で、ルールを軽視するごく一部の人たちは、こうした声明を「自分たちに向けられたもの」として捉えない傾向があります。
結果として、ルールを守っている大人ファンが現場への参加を控え、ルールを軽視する人ばかりが残り続けるという皮肉な状況になってしまうこともあるのです。
大人ファンはどうすればよいのか?
今回の公式からの声明は、少なくとも「大人ファンを否定するためのもの」ではありません。「子どもの安全」を守るために、一部の方の迷惑行為に対して毅然と線を引くためのものです。
しかし、「自分には関係ない」という他人事の姿勢でいると、いつの間にか一般のファンにも大きな「制限」が掛かってしまう日が来る可能性も否定できません。
では、われわれ大人のプリキュアファンにできることは何なのでしょうか?
大前提としてイベントごとのルールやレギュレーションを守るのは当然のことです。
その上で「TPOをわきまえる」という、ごく当たり前の結論になるかと思います。
時・場所・場合を考えて行動すること。
自分たちに向けられたイベントなのか、ファミリーのための場所なのかを考えること。
ファミリー向けのイベントでは「ファミリーを最優先」にすること。
大人にも席が用意されているイベントではルールの範囲内で思い切り楽しむこと。
不正行為を見掛けたら、当人同士でやり合うのではなくイベントスタッフに知らせること。
そういった「ごくごく当たり前の姿勢」を、行動で示し続けていくしかないと思うのです。
大人がプリキュアを好きでいても全く問題ありません。
ただ、その「好き」を表現するには、時・場所・場合を考える必要があります。
公式側は、大人を信頼してくれているからこそターゲットを大人にも広げてきたのです。
だからこそ、大人には「大人の振る舞い」が求められているのだと思うのです。
(C)ABC-A・東映アニメーション
(C)東映アニメーション
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