マイクロソフト初の本格的RPG「FABLE」に迫る――と題した体験プレイ記(2/3 ページ)
自分の善悪の基準は正しいものですか?
マイクロソフトに到着後、さっそくプレイをさせてもらった。先にも述べたように、主人公はまだ少年だ。生まれ育ったオークベール村にて、姉の誕生日と、そのプレゼントを用意することを忘れていた主人公に、村の困っている人を助けるたびに、1ゴールドをくれると父親がいう。
ここではこの世界においての善悪の基準を学ぶようだ。緑色になっている村人が問題を抱えているとの説明を受け探索開始。と、いきなり浮気をしている現場を目撃してしまった……。黙っている代わりに金銭をくれるらしい。どうやら困っているようだ。そして父親からは「困っている人を助けろ」といわれている。
そう、ここは黙る代わりにお金を貰い、困っている人をも助けたということで父親からもお金が貰えるはずだ。そして「黙る」を選択すると、なぜか悪い属性が上がってしまった。なぜだ?
そんな世の不条理に嘆いていると、付き添ってくれたマイクロソフトの人が一言。「この場合、黙ってないを選択して、彼の奥さんに告げ口することで善い行いとなります」
なんだって、家庭崩壊を招く恐れのある告げ口が善い行い?そんな馬鹿げた話があるはずない。しかしそんなことを言ったところで、ゲームがいきなり変わるはずもない。
この時点で気づいたことが1点ある。自分がどういった人間かが分かるのが「FABLE」の魅力なのは間違いないが、それ以上に自分の善悪の基準が試されるのが「FABLE」というゲームなのではないかと。
ちなみにこのイベント、「黙っている」でお金を貰い悪い属性が上がっても、奥さんに報告することでそれを相殺。これで父親からお金を貰いつつも悪い属性を上げない、といったお金を2倍稼ぐ賢いやり方もあるとのことだ。
村のイベントでは他にも、小さい子供をいじめている青年がいたので、殴って追っぱらってみた。暴力は罪なことだが、こういったケースの場合は善い行いとなる。なお、いじめられていた子供を激励の意味も込めて殴ったところ、こちらは悪い行いとしてカウントされてしまった。
この「殴る」行為にも特徴があり、街にいる鶏などの動物や、樽といった物に対して行うことも可能だ。樽なら壊すことができ、時にはアイテムが手に入ることもある。しかし街に衛兵がいるため、あまり「器物破損」を行い過ぎると痛い目に合うとのこと……プレイ中はまだ少年だということもあり、厳重注意だけで逃れることができた。
このような感じで思うままに村人の問題を解決していき、父親から善い行いをした分だけのゴールドを貰うことができた。そのお金で商人から姉へのプレゼントを購入しろとのことだ。
この後、山賊が村を襲撃し、主人公は一人ぼっちになってしまう。そこをヒーローズギルドの戦士に拾われ、主人公は誘われるままにヒーローズギルドへと自分の居場所を求めることとなった。
ここからは戦闘においての基本を学ぶ。敵を倒す方法は剣、弓、そして魔法の全部で3種類。敵を倒すと緑色のオーブが現れるが、これが主人公をレベルアップさせていくためのアイテムとなっている。
それぞれの武器を使った感触だが、剣はやはり一番ノーマルな武器というか、近接戦闘では一番だと感じた。白ボタンで剣を構え、Bボタンを押し続けることで勝手に連続技になるので、これといった難しさもない。また、剣のみにフラッシュムーブという必殺技があるのだが、この攻撃は敵が防御できないという素晴らしい機能を兼ね備えている。
弓には2つのモードがある。弓は黒ボタンで出すことができ、まずは通常の視点から敵をロックして弓を放つモード。これは大きな敵やあまり動かない敵には有効だが、ちょこまかと動く敵には照準がズレてしまうことがあった。
こういった場合は、一人称視点での照準合わせが有効。倍率も2つ用意されているので、敵の動きに合わせて射抜くことができる。とは言え、素早い敵はすぐに近づかれてしまうことも多いので、若干使いどころが難しい武器だと個人的には感じた。また、弓は溜め攻撃が可能となっている。
最後にウィルと呼ばれるパワーを使用することで放つことができる魔法について。魔法は右トリガー+ABXYボタンのいずれかを組み合わせることで発動が可能。一番最初の魔法ということもあるだろうが、詠唱時間も存在せず、なおかつ遠距離にも対応していたので、使い勝手は良かった。
しかし魔法を使用すると、ウィルパワーゲージと呼ばれるバーがどんどん消費されていくため、ずっと使い続けることはできない。
あくまで個人の見解だが、通常は剣と魔法を組み合わせ、隠密時には弓というスタイルが合っていると感じた。ちなみに体力回復についてだが、敵の撃滅時やフィールドに落ちている食べ物を拾って食べるといった行為で、回復が可能となっていた。
寄り道することでより深まるストーリー
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