ピーター・ムーア氏「次世代のゲームは現実以上の世界を作り出す」E3 2005 Xbox Breafing(1/3 ページ)

Xbox Breafingで3人目のプレゼンターとして登場した、Microsoft副社長でマーケティング担当のピーター・ムーア氏は、Xbox 360向けの開発中タイトルを中心に紹介を行った。

» 2005年05月19日 22時23分 公開
[平澤寿康,ITmedia]

 「ゲーム開発の世界で最も想像力に優れた人が、自分の思い描いたビジョンをそのまま実現できるとしたら、いったいどういったことが起こるのだろう」ピーター・ムーア氏はそう前置きし、Xbox 360向けとして開発されているタイトルを紹介していった。

画像 Microsoftバイスプレジデント ピーター・ムーア氏。マーケティング担当ということもあり、Xbox 360向けのタイトル紹介が中心だった

 まず初めに紹介されたのが、坂口博信氏が総指揮をとり開発が進められている「ロストオデッセイ」だ。先日のMTVとのタイアップ番組放送に合わせて日本で開催されたイベント「次世代Xboxプレビュー」で披露されたものと同じムービーが流されたが、会場は圧倒的なグラフィックに対する驚嘆のため息と歓声に包まれた。

 ロストオデッセイはもとより、Xbox 360対応ゲームでは、720pでアスペクト比16:9の画像、つまり1280×720ドットのプログレッシブ画像が基本となる。まさにハイビジョン放送と同等(またはそれ以上)のクオリティでゲームが楽しめるわけである。

 また、アンチエイリアシング処理によるジャギーの低減も行われ、よりクオリティの高い映像を実現。サウンドはもちろん5.1チャンネルサラウンドサウンドが基本だ。5.1チャンネルサラウンドサウンドは現行のXboxでも実現されていたが、Xbox 360では基本的に全タイトルでの展開となる。

画像 坂口博信氏総指揮の「ロストオデッセイ」。圧倒的な存在感を示す映像に来場者の多くが真剣に見入っていた
画像 Xbox 360向けタイトルの標準スペック。720p、16:9の画像で、アンチエイリアシング処理が施され、5.1チャンネルサラウンドサウンドが標準となる

PGR3では全世界にまたがる壮大な規模のレース開催も可能!?

 続いて紹介されたのは、Xboxでも人気のレースゲーム最新作「Project Gotham Racing 3」(PGR3)だ。PGR3は、グラフィック面の進化はもちろんだが、マシンの挙動も実写をベースにさらに進化しているそうだ。

画像 Xbox 360向けタイトルとなる「Project Gotham Racing 3」。映像クオリティはもちろん、マシンの挙動も大幅にリアルになる

 そしてPGR3の目玉とも言える機能が、Xbox Live Goldレベルの会員に提供される「Spectator Mode(観戦モード)」というサービスを活用したものだ。

 このサービスを利用することによって、他人のレース状況を観戦できるのである。例えば、友人のプレイを観戦したり、ハイテクニックプレイヤーの走りを観戦してテクニックを盗む、といったことができるわけだ。

画像 Xbox Liveの「観戦モード」を活用し、他人の走りを観戦してテクニックを盗むといったことも可能となる

 それだけでなく、観戦モードを活用することで、もっと様々な事ができるようになるとピーター・ムーア氏は指摘した。

 例えば、大手自動車メーカーがスポンサーとなり、全世界で25万人のプレイヤーが$10の参加費を支払って、全30戦のレースに参加する。そして、勝ち残った16人のプレイヤーが最終戦を戦い、優勝者に$100万の賞金を支払う。その最終戦には、レースに参加した25万人のプレイヤーが観戦モードを利用して観戦する。

 もちろんこれは構想であり、実際に行われるかどうかは不明だ。構想自体があまりにも壮大すぎるため、ちょっとピンとこない部分もある。しかし、こういったイベントも、Xbox 360とXbox Live、そして観戦モードを活用することで実現できてしまう。Xbox 360は、これまでのゲーム機ではできなかったことも、いとも簡単に実現できてしまうだけの可能性を秘めているというわけだ。

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