アリ、クモ、ムカデ、巨大昆虫再襲来。こんなのアリ!?(1/2 ページ)
D3パブリッシャーの代名詞、SIMPLE2000シリーズの傑作「THE 地球防衛軍」の続編「THE 地球防衛軍2」がついに登場。噂が噂を呼び、発売後しばらくしてから量販店や中古ショップでは品切れが続出した前作だが……果たして今作のデキはどうか。
面白くて安ければ言うことなし
この値段でこんなに遊べていいの!? 初めて「SIMPLE2000シリーズ Vol.31 THE 地球防衛軍」を遊んだとき、筆者は思わずこう叫んでしまった。価格はSIMPLE2000シリーズだけに税込2100円という驚きの安さ。普通のゲームの約3分の1だし、ラーメン屋でちょっと贅沢してチャーシューメンにビールと餃子を追加したら、あっと言う間に財布からすっ飛んでいってしまう値段だ。
なのに、20時間は軽く遊べて、しかも友人が来たときには協力プレイもできて重宝する。地球防衛軍は、万年金欠に喘ぐ筆者や、お小遣いが少ない学生さんには、本当にありがたいソフトだったと思う。
だから、多くのゲームファンが放っておくはずもなく、噂が噂を呼び、発売後しばらくしてから量販店や中古ショップでは品切れが続出した。今作の「SIMPLE2000シリーズ Vol.81 THE 地球防衛軍2」は発売初日から“早くも品切れでした”というファンの書き込みがあちこちのサイトで見られたが(もう人気シリーズの仲間入りか?)、“安くていい物なら売れるに決まってる”と声を大にして言いたい。
少し真面目に分析するなら、前作はSIMPLE2000シリーズのイメージを変えるきっかけになったソフトだと思う。それまでのラインナップは、「麻雀」、「ブロックくずし」、「ビリヤード」のようなテーブルゲームの延長戦上のソフトが多かったが、地球防衛軍が登場した前後から、B級映画っぽいノリを持った個性的な作品が出始めた。
「SIMPLE2000=単純なゲーム」と思い込んでいた筆者も、「SIMPLE2000=誰にでも遊びやすくて直感的に楽しめるシリーズ」と考え方を改めさせられた。
ボリュームアップの正統進化作
さて、期待の今作は果たしてどうか? 前作はそこそこ面白かったけど今作はねぇ、という悪いパターンにハマらなければいいな、と思いつつプレイしたのだが、その心配はまったくムダだった。
前作の長所である“お値打ち感”は数段アップ。ステージ数は、3倍近く用意されている。「終章」は36面だが、実はそのあとも……。と、あまりのボリューム感に圧倒されてしまった。
ジャンルは前作と同様3Dシューティング。街をワシャワシャと這い回る巨大化したアリを、端から撃って撃って撃ちまくる! 地球防衛“軍”と言いながら、基本的にたった1人で戦うのは寂しいが、その分、“オレが地球を守るしかない!”という気にさせられる。
舞台は、前作から2年後の世界。
前大戦の傷も癒え、復興に務めていた人類。だが、2019年6月12日、悪夢はよみがえる。ロンドンに巨大生物が多数出現、街を襲い始めたのだ。特務部隊ペイルウイングも加わり、再編成された地球防衛軍が再び出撃する。
この手のゲームで、シナリオはあまり重要ではないが、相変わらず地球は危機的状況のまっただ中、といった具合だ。
ゲームの流れも前作とほぼ同じ。まずは、単独プレイか協力プレイかを選択する。各ステージに出撃する前にやることは装備選択だ。「アサルトライフル」、「スナイパーライフル」、「ショットガン」、「ロケットランチャー」、「ミサイル」、「グレネード」、「特殊兵器」と7つのカテゴリーから武器を2つ選んで装備する。
ゲーム開始時は手持ちの武器はわずかだが、敵を倒すとフィールドに出現するアイテム「WEAPON」を取ることで、次第に強い武器がそろっていく(武器以外にも、最大体力を増やす「ARMOR」や回復アイテムを敵は落とす)。
武器にはそれぞれ与えるダメージ量のほか、リロード時間、有効射程距離、精度など、多くのパラメータが設定されている。また、武器ごとに細かいコメントがついているのもマニア心をくすぐる。
公式サイトによれば今作の登場武器はなんと250種類以上! このこだわりはすごい。ステージ攻略の成功・失敗は選ぶ武器によっても変わる。数ある武器のどれを選ぶかが、地球の運命を分ける第1歩なのだ。
新兵種、ペイルウイングが参戦
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