イ・ビョンホン氏「ゲームのキャラクターになりたかった」――「LOST PLANET」制作発表会(2/2 ページ)

» 2005年12月10日 23時15分 公開
[遠藤学,ITmedia]
前のページへ 1|2       

イ・ビョンホン氏がゲームへ初参加、その感想は……

 Xbox 360だからできる最高峰のグラフィックと、リアリティを持ち合わせたタイトル「ロスト プラネット」。会場で上映されたプロモーションビデオは、まだ開発段階とはいえ“さすがは次世代”と思わせてくれるものに仕上がっていた。ただし、本作のウリはそれだけではない。何と主人公のモデルに、韓国の人気俳優であるイ・ビョンホン氏を起用しているのである。

photo 発表とともにイ・ビョンホン氏が登場。稲船氏とがっちり握手を交わした

 イ・ビョンホン氏の起用について稲船氏は、「ロボット(VS)とエイリアンが出てくるゲームですが、その点だけに注目してほしくなかった。ストーリーもかなり凝ったものを用意していますし、人間ドラマもしっかりと描いているんです。ただ、『鬼武者』でも感じたことですが、人間ドラマを伝えようとした場合、人間の生の演技であったほうが伝わりやすい。どうしようかと考えていた時に、イ・ビョンホンさんがゲームに興味があるという噂を聞いたんです。そこからコンタクトを取らせていただき、お会いした時には“すごくゲームが好きだ”と興味を持っていただいて、これなら一緒に仕事ができると考えました」と語る。

 一方のイ・ビョンホン氏も、「私は本当にゲームが好きなんです。特にアドベンチャーが好きで、『鬼武者』や『バイオハザード』など、数カ月のめり込んでプレイしたこともありました。その時に常に感じていたのは“自分がゲームのキャラクターになれたら楽しいだろうな”というものでした。そんな時に稲船さんから今回のお話をいただきまして、プロジェクトに参加することになりました。すばらしい偶然の一致だったと思います」と、相思相愛のもとプロジェクトがスタートしたことを明らかにしてくれた。

photo ゲームへの参加が現実のものとなり、うれしそうなイ・ビョンホン氏

 その後のステージでは、3Dスキャンでイ・ビョンホン氏の顔モデルができあがるまでのメイキング映像が上映される。終始笑顔のイ・ビョンホン氏が映っていたのだが、どうやら本人も気になったようで、「ずっと笑っているのは、(ゲームの開発機材が)とにかく不思議なものだらけで、驚いて笑っているんです。中には正面から1枚撮影しただけで、後ろ姿の映像も作ることができるというものもありました」と説明するなど、ゲーム制作への参加が、とても楽しいものとなっている様子がうかがえた。

 とは言え、楽しいばかりではなく、苦労している点もあるとイ・ビョンホン氏は語る。「映画ならストーリーが決まっていますし、そのシーンの雰囲気や相手役も目の前にいます。状況設定が分かったうえで感情移入できるのですが、今回は見て分かる通り、私はずっと座っている状態。スタッフから“ここは笑ってください”、“相手を信頼している表情で”と言われるのですが、私自身はただ座っているだけなので、これには戸惑いながら演技をしました」

photo イ・ビョンホン氏の隣にあるのが、氏演じる主人公のポップ。どちらもいい男です

 ただ、この問題も“こじつけでも良いのでディテールを詳しく教えてください”とイ・ビョンホン氏がお願いし、スタッフが細かい説明を行ったことで解決したという。これには稲船氏も、「こちらが求めるというよりは、微妙な表情のひとつをとっても“これはどのような感じで演じたら良いでしょうか?”とイ・ビョンホンさんのほうから聞いてきてくださって。演技に対する真剣さと感じました」と絶賛。さらに「これからのゲームでは人間ドラマという部分をしっかりと描いていきたいと考えています。ドラマや映画で活躍している方に参加していただいているからには、よりそれに近づく形にしていきたい」と述べた。

 最後には、イ・ビョンホン氏が「このタイトルに私がほれこんだのは、好きなジャンルであり、ストーリーを聞いた時に“普通よりもはるかにすばらしい、まるで1本の映画を見るような思い”を感じたことにありました。これは本当に映画にしてしまっても遜色のない、完璧なすばらしいものになるのではないかと期待しています」と笑顔で語れば、稲船氏も「イ・ビョンホンさんにここまで褒められたんですから、これまで以上にがんばって制作します」と笑顔で対応。ビッグプロジェクトの船出は順調のようだ。

photo 季節がら「クリスマスプレゼントは何がほしいですか?」との質問も。イ・ビョンホン氏から「稲船さんがXbox 360とソフトをプレゼントしてくださるそうです」との急なお願いに驚きながらも、「もちろんプレゼントしますよ」と笑顔の稲船氏であった
(C)CAPCOM CO.,LTD.ALL RIGHTS RESERVED.


前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
先週の総合アクセスTOP10
  1. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  2. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  3. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  4. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  5. 田代まさしの息子・タツヤ、母の逝去を報告 「あんなに悲しむ父親の姿を見たのは初めて」
  6. 「遺体の写真晒すのはさすがに」「不愉快」 坂間叶夢さんの葬儀に際して“不適切”写真を投稿で物議
  7. 大友康平、伊集院静さんの“お別れ会”で「“平服でお越しください”とあったので……」 服装が浮きまくる事態に
  8. 妊娠中に捨てられていた大型犬を保護 救われた尊い命に安堵と憤りの声「絶対に許せません」「親子ともに助かって良かった」
  9. 極寒トイレが100均アイテムで“裸足で歩ける暖かさ”に 今すぐマネできるDIYに「これは盲点」「簡単に掃除が出来る」
  10. 「奥さん目をしっかり見て挨拶してる」「品を感じる」 大谷翔平&真美子さんのオフ写真集、球団関係者が公開
先月の総合アクセスTOP10
  1. 釣れたキジハタを1年飼ってみると…… 飼い主も驚きの姿に「もはや、魚じゃない」「もう家族やね」と反響
  2. パーカーをガバッとまくり上げて…… 女性インフルエンサー、台湾でボディーライン晒す 上半身露出で物議 「羞恥心どこに置いてきたん?」
  3. “TikTokはエロの宝庫だ” 女性インフルエンサー、水着姿晒した雑誌表紙に苦言 「なんですか? これ?」
  4. 1歳妹を溺愛する18歳兄、しかし妹のひと言に表情が一変「ちがうなぁ!?」 ママも笑っちゃうオチに「かわいいし天才笑」「何度も見ちゃう」
  5. 8歳兄が0歳赤ちゃんを寝かしつけ→2年後の現在は…… 尊く涙が出そうな光景に「可愛すぎる兄妹」「本当に優しい」
  6. 1人遊びに夢中な0歳赤ちゃん、ママの視線に気付いた瞬間…… 100点満点のリアクションにキュン「かわいすぎて鼻血出そう!」
  7. 67歳マダムの「ユニクロ・緑のヒートテック重ね着術」に「色の合わせ方が神すぎる」と称賛 センス抜群の着こなしが参考になる
  8. “双子モデル”りんか&あんな、成長した姿に驚きの声 近影に「こんなにおっきくなって」「ちょっと見ないうちに」
  9. 犬が同じ場所で2年間、トイレをし続けた結果…… 笑っちゃうほど様変わりした光景が379万表示「そこだけボッ!ってw」
  10. 新幹線で「高級ウイスキー」を注文→“予想外のサイズ”に仰天 「むしろすげえ」「家に飾りたい」