オールドゲーマー感涙仕様で温故知新「グラディウス ポータブル」レビュー(2/4 ページ)

» 2006年02月08日 17時57分 公開
[篠崎薫,ITmedia]

 「グラディウスII」の1年後、「グラディウスIII」が登場する。パワーアップのバリエーションが大幅に増えただけでなく、ゲージをエディットすることも可能になった。残機をオプションにする“リメインオプション”や、自機を縮小して当たり判定を小さくする“リデュース”など、ユニークなものも多かった。ただし「I」や「II」、「沙羅曼陀」などと比べて難易度が大幅に上昇したため、挫折するプレイヤーが続出したことも確か。それ故に、ファンの間でも「II」までと「III」以降を分けて語る人も多く、違った意味で多大な影響を与えたともいえるだろう。

実際にプレイしてみると、アーケード版にあった処理落ちも再現されているので、不満点は全く見あたらなかった。当然といえば当然なのだが、それを当たり前のように行ってくれるのも、また大事なこと。そのために、アレンジモードなども入っていないのは、一部の人には残念かもしれない。しかし、アーケード版の完全移植を期待していた人のほうが多いだろうから無問題だ。ちなみに、ゲームレベルを1や2に設定すると2周目がプレイできないので、本気でクリアを考えているならば最低でも3のEASY以降に設定してトライしよう。

何も知らずに始めると、1面クリアすら危うい3作目。完全にパターンを作らないと、なかなか先に進めない
シューティングゲームの1ステージとしては、信じられないほど長丁場の3面。ほとんどの人がここで挫折するという……
通称、テトリスシーン。ここで氷をうまくくっつけられずに、涙をのんだプレイヤーも数多い
スーパーファミコン版の2面は簡単なので、そちらが遊びたいという人もいるかもしれない泡ステージ

 「III」から9年後の1998年、長い沈黙を経てグラディウスシリーズがアーケードで文字通り“復活”した。ディスプレイに映し出される美しい映像に魅入った人も多く、9年の歳月はグラフィック面での大幅進化をもたらしていた。前作で増えすぎたパワーアップ項目は整理され、6種類のパワーアップから選択するシステムを採用。「III」よりも難易度は下がったものの、「I」や「II」のように気軽にプレイできるほどでもなかったため、結果的に大ヒットとはいかなかった。その後、PS2発売直後に移植されたため、初期のPS2を代表する1本になったことは確かだろう。

 元々画面が横長ということもあり、PSPでのプレイが非常にしっくりくる。ただし、フライングトゥーピードが方向キーやアナログパッドでは扱いづらく、狙ったところへ落とせないのにはイライラしてしまった。5番目のパワーアップで攻略していた人は、PSPでは苦労するかもしれない。また、自機の位置を微妙に調節する場面が多いので、方向キーなどでは慣れないと難しいのが残念。

液体金属の竜を見たときには、本当に驚いたもの。これまでのグラディウスシリーズからは、考えられないほどのクオリティだった
下の2つのパワーアップは、新しい装備ばかり。目新しいものが好きな人にはたまらない機体だった
PSPでは、なかなか思い通りの方向に飛ばせないフライングトゥーピード。思わずイライラしてしまうことも

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
先週の総合アクセスTOP10
  1. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  2. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  3. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  4. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  5. 田代まさしの息子・タツヤ、母の逝去を報告 「あんなに悲しむ父親の姿を見たのは初めて」
  6. 「遺体の写真晒すのはさすがに」「不愉快」 坂間叶夢さんの葬儀に際して“不適切”写真を投稿で物議
  7. 大友康平、伊集院静さんの“お別れ会”で「“平服でお越しください”とあったので……」 服装が浮きまくる事態に
  8. 妊娠中に捨てられていた大型犬を保護 救われた尊い命に安堵と憤りの声「絶対に許せません」「親子ともに助かって良かった」
  9. 極寒トイレが100均アイテムで“裸足で歩ける暖かさ”に 今すぐマネできるDIYに「これは盲点」「簡単に掃除が出来る」
  10. 「奥さん目をしっかり見て挨拶してる」「品を感じる」 大谷翔平&真美子さんのオフ写真集、球団関係者が公開
先月の総合アクセスTOP10
  1. 釣れたキジハタを1年飼ってみると…… 飼い主も驚きの姿に「もはや、魚じゃない」「もう家族やね」と反響
  2. パーカーをガバッとまくり上げて…… 女性インフルエンサー、台湾でボディーライン晒す 上半身露出で物議 「羞恥心どこに置いてきたん?」
  3. “TikTokはエロの宝庫だ” 女性インフルエンサー、水着姿晒した雑誌表紙に苦言 「なんですか? これ?」
  4. 1歳妹を溺愛する18歳兄、しかし妹のひと言に表情が一変「ちがうなぁ!?」 ママも笑っちゃうオチに「かわいいし天才笑」「何度も見ちゃう」
  5. 8歳兄が0歳赤ちゃんを寝かしつけ→2年後の現在は…… 尊く涙が出そうな光景に「可愛すぎる兄妹」「本当に優しい」
  6. 1人遊びに夢中な0歳赤ちゃん、ママの視線に気付いた瞬間…… 100点満点のリアクションにキュン「かわいすぎて鼻血出そう!」
  7. 67歳マダムの「ユニクロ・緑のヒートテック重ね着術」に「色の合わせ方が神すぎる」と称賛 センス抜群の着こなしが参考になる
  8. “双子モデル”りんか&あんな、成長した姿に驚きの声 近影に「こんなにおっきくなって」「ちょっと見ないうちに」
  9. 犬が同じ場所で2年間、トイレをし続けた結果…… 笑っちゃうほど様変わりした光景が379万表示「そこだけボッ!ってw」
  10. 新幹線で「高級ウイスキー」を注文→“予想外のサイズ”に仰天 「むしろすげえ」「家に飾りたい」