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» 2006年04月06日 00時00分 公開

みんなで作るRPG「百の世界の物語」ゲイムマンの「レトロゲームが大好きだ」(2/2 ページ)

[ゲイムマン,ITmedia]
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クエストこなしてレベルアップ!

画像 勇者をコンピューターに担当させることもできる。コンピューター勇者の性格は、4種類から選べる

 「百の世界の物語」は、RPGでもあり、ボードゲームでもある。

 プレイヤーは勇者となって、酒場などで依頼されるクエストをこなしたり、モンスターを倒したりして、経験値を貯める。

 そしてレベルを上げ、町で武器や防具を買って強くなったら、シナリオの主目的である、ドラゴン退治や宝探し、お姫様の救出に挑む。

 ……と書くと、よくあるRPGのようだが、「百の世界の物語」では、勇者は1人ではない。2人〜4人の勇者がいて、それぞれほかの勇者より先に、シナリオの目的を達成しようと競うのだ。

画像 クエストには、依頼者をどこかへ連れていくものもある。戦闘時にちょっと足手まといになる

 「百の世界の物語」では、ウォーシミュレーションのようなターン制が導入されている。それぞれの勇者が交替で、移動、アイテム使用、町や村でのアイテム購入・クエスト請け負いなどといった行動をとるのだ。

 クエストを成し遂げることで、お礼として経験値やお金を得られる。このゲームはレベルアップが非常に早いので、積極的にクエストを受けて、経験値を稼ぐと良い。

画像 勇者同士1対1で戦ってもメリットは少ないが、トップのプレイヤーを抑えるために、ほかのプレイヤーが手を組んで戦いを挑むという手もある

 クエストは基本的に、請け負った人だけが実行できるが、中には「誰でもやれるクエスト」がある。

 「誰でもやれるクエスト」は早い者勝ち。モンスターを倒すクエストで、1ターンでモンスターを倒しきれない場合は、別の勇者が戦闘に入って、クエストを横取りすることもできる。

 戦闘といえば、勇者が別の勇者に戦いを仕掛けることもできる。逆に、パーティを組んで、協力してモンスターに当たることも可能だ。パーティを組むと、人数分だけ順番が回ってくるので、移動も速い。

画像 最終ボスといえばやっぱりドラゴン! 魔法やドラゴンブレスも使ってくる

 最終ボスはとても強い。レベルを上げて挑んでも、なかなか勝てないかもしれない。ただし、複数の勇者でパーティを組んで戦えば、多少は楽に戦える。

 とはいえ、パーティを組んでいてもライバルはライバル。誰のターンで敵を倒したかによって、得られる経験値が大幅に変わる。だから自分のターンでうまく敵を倒せるよう、他人のターンで防御に徹して、敵に与えるダメージを調整するという作戦も考えられるのだ。

RPGのエッセンスを凝縮

画像 「お姫さま物語」では、姫の居場所を知っている人が欲しがっているものを探すのが当面の目的。猫の人だと、かつおぶしが必要。店で売っているけど高い

 シナリオは、「われらドラゴンバスターズ」、「伝説の秘宝」、「お姫さま物語」の3種類。

 ただ、「われらドラゴンバスターズ」を例に取ると、ドラゴンを倒して城に戻れば、そのままエンディングになることもあるが、ドラゴンを倒した後に真の黒幕が現れる場合もある。ほかのシナリオでも、プレイするたびに細かな違いが現れる(もちろんマップも毎回異なる)。

 「百の世界の物語」の魅力は、つまるところRPGそのものの魅力といえるだろう。テーブルトークRPGも含めた、RPGというゲームが本来持っている魅力。これをわずか1時間ほどのプレイで味わうことができる。

 どんどんレベルが上がり、勇者たちがどんどん強くなる。

 ひんぱんにクエストが出され、それらを勇者たちが次々と達成していく。

 出されたクエストを断ることもできるなど、行動の自由度はかなり高い。目的を達成せずにゲームが終了してしまうこともある。このあたりは、決められたシナリオどおりに行かないこともある、テーブルトークRPGに近い。

 仲間とは協力することもできるが、基本的には互いがライバルで、時には戦うこともある。もちろん勇者同士の戦いにかまけてばかりいると、本来の目的が達成できない。そのバランス感覚も絶妙だ。

 何が起こるかわからない意外性もある。突然、勇者の追っかけファンが現れ、勝手についてきたり(もちろん戦闘時に足手まとい)。仕事人が現れて、ほかの勇者の経験値を下げてくれたり(間違って上げてしまうことも)。背景世界が“何でもあり”なユキリアだから、こういうイベントが入っていても違和感がない。

画像 目的達成もしくは時間切れでシナリオが終了すると、勇者たちのその後が語られる。姫と結婚する者や、商売を始める者、冒険を続ける者、中には行方不明になってしまう者も

 そして何といっても、「物語をプレイヤーたちがつむいでいく楽しさ」がある。

 町を回る順番も、イベントをクリアーしていく順番も、プレイヤーの自由だ(イベントをクリアーしなくてもいい)。勇者たちの行動がそのまま物語となり、1回プレイするごとに、物語がひとつ作られていく。

 だから「百の世界の物語」なのである。

 このように「百の世界の物語」では、RPG、特にテーブルトークRPGのエッセンスが、ボードゲームのスタイルを使って、見事に表現されている。

 まさに「百の世界の物語」には、RPGの魅力が凝縮されているのだ。

 ハウステンボスに、オランダの魅力が凝縮されているように。

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