女優・田中麗奈がアニメ声優に初挑戦――期待の新作アニメ「FLAG」第1話試写会をリポート(1/2 ページ)
6月16日よりバンダイチャンネルにて配信開始予定のネットアニメ「FLAG」。その配信に先駆けて第1話試写会が行われた。総監督の高橋良輔氏や主演の田中麗奈さんによる会見なども行われ、実に興味深い話を聞くことができた。
去る5月17日。都内某所にて新作アニメ「FLAG」の第1話試写会が行われた。外はあいにくの雨模様ながら、アニメ紙から一般紙まで大勢の取材陣が来場。会場内を見渡しただけでも注目の高さがうかがえる。
それもそのはず、総監督は「装甲騎兵ボトムズ」などで知られる高橋良輔氏。主演には、映画やCMなどで大活躍の女優・田中麗奈さんを起用。特に人気女優・田中さんのアニメ声優初挑戦作品ということで、アニメ紙だけでなく一般紙に対してもインパクト十分なのは想像に難くない。さらに、「シーンではなくショットで描く映像表現」という斬新なコンセプト、テレビ放映ではなくバンダイチャンネルでのネット配信になるなど、アニメの内容についても話題には事欠かない。
反面、それらの事柄には多くの疑問もわき上がる。週に100本近くのアニメが放映されているテレビアニメ全盛のこの時代に、なぜネット配信なのか。映像技術の向上がうたわれるアニメにあって、なぜシーン(動画)ではなくショット(制止画)をメインに描くのか。田中麗奈主演の意図は? 等々……。それらの答えや本作の魅力などを、高橋・田中両名のコメントから探っていく。
まずは、本作の物語について触れておこう。
時は20XX年、とあるアジアの小国で起きた政府軍と武装勢力との衝突は、さまざまな要因をはらんで苛烈な内戦へと発展。和解は不可能かに見えた。しかし、ある1枚の写真が公開されたことから、事態は解決の方向へと向かっていく。それは、戦闘の最中に偶然に撮影された「フラッグ」の写真。政府軍と武装勢力の兵士が、手を取り合ってフラッグを掲げる姿をとらえた1枚だった。
ある記者が撮影したこの写真は平和を望む人々の象徴となり、やがて両勢力のあいだに停戦の気運を生み出すことになった。そして、停戦交渉が行われる。
しかし、停戦交渉が最終段階を迎えようとしていたある日、それを快く思わない過激派勢力によってフラッグが奪われてしまう。交渉破綻を危惧した国連は、事件を秘匿するとともに、フラッグの奪還に向けて特殊部隊「SDC(シーダック)」の投入を決定する。
そんな中、この特殊部隊の行動を記録するために、国連から1人のカメラマンが帯同を許される。そのカメラマンの名は、白州冴子――、あの「フラッグ」の写真を撮影した人物だった。
こうして、特殊部隊「SDC」と、それを記録する女性カメラマンの戦闘の日々が幕を開ける。それが、思わぬ陰謀をはらんでいるとも知らぬまま……。
(声/田中麗奈)
本作の主人公。若干25歳の戦場カメラマンで、「フラッグ」の写真を撮影した人物。損得感情を抜きに、戦場報道への純粋な思いを持ち続けており、写真というものの持つ力を信じている。それらの感情がやがて、特殊部隊への帯同取材という危険な任務すらも受け入れさせることになる
(声/石塚運昇)
フォト・エージェンシー「ホリゾント」に所属するカメラマン。世の中の裏側を見てしまうという仕事柄か、白州とは反対に厭世的な考え方を持つ。白州が撮影した映像や写真を見たことから、フラッグの奪還作戦に疑問を抱くようになる
本作最大の特徴は、その物語の描写方法にある。第1話試写会の前に行われた会見でも、その話題が出ることが多かった。
カメラマンであり、記録係でもある白州冴子の視点で描かれるため、本作の映像は彼女がファインダーを通して見てきた世界を中心に構成されていく。それは、単に戦闘の場面ばかりではなく、戦いに赴く兵士たちの表情や、戦争の影で強く生きている街の人々など、1人のカメラマンが見て感じた日常を刻銘に描き出していく。おそらくそこには、現実の戦争報道には載らないような、残酷で切実で、しかし生命力の溢れる人間たちがいるのだろう。なぜならそこに、原作者でもある高橋総監督のやりたいことがあるはずだからだ。
高橋総監督は会見の中でこう語っている。「今や実写の世界では、(戦いという戦争の表面だけではなく人々の内面までを描いていく)ドキュメンタリー的な戦闘描写を無視してつくることはできなくなっています。しかし、アニメの世界では、まだフィクション的な描き方が主流。映像のクオリティや技術は上がっているのですが。そこで、そのクオリティを使って自分たちが培ってきた世界を広げてみたいと思ったんですね。その考えが、すべての出発点になりました」。
クオリティの高い映像を活かす……。その考えは高橋総監督にある疑問を抱かせたという。「もっとも印象的でいい絵というのはなんなんだろうと」。単純ではあるが何とも難しいその疑問が、本作への道しるべになってようだ。「そこで行き着いたのが、カメラマンが撮影した映像というものでした。これにより、1枚の絵はただ素晴らしい絵というだけでなく“カメラマンが命をかけてまで伝えようとした絵”というものになる」。それは、絵に大きな意味を生みだすということでもある。「シーンではなくショットで描く映像表現」という中には、アニメーションの動きをあえて止めて見せることで映像を活かすという逆転の発想が隠されているようだ。
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