“ハイデフ”テニスでトップランカーをめざせ!「トップスピン2」:レビュー(2/3 ページ)

» 2006年08月18日 12時00分 公開
[仗桐安,ITmedia]

究極のキャラメイキングで、オリジナル選手をつくって育てよう

画像 世界ランキング200位から始まるプレーヤーキャラ。強豪たちをなぎ倒して世界ランキング1位になるのが最終目標だ。そこに至るまでの道のりは長く険しい

 てっとり早くプレイを楽しめるエキシビションや、自由な設定で最大16人までエントリーできるトーナメントモードも楽しいが、1人で遊ぶ場合にメインとなるのはキャリアモードだ。キャリアモードは、プロテニスプレーヤーの1人となって5つのシーズンを体験しながら少しずつ成長していく、という育成要素が強いモードだ。プレーヤーキャラにはコーチがついて、基本中の基本から高度なテクニックまで適宜教えてくれるので、本作を極めたいならまずは一通りやっておきたいモードだと言える。

 最初に男性キャラにするか女性キャラにするかを選択し、キャラのビジュアルや年齢、国籍、利き手などを設定していくことになるのだが、このキャラメイキングの凝りようが半端ではない!ビジュアル設定の細かさは特に驚嘆に値するもので、そんじょそこらのMMORPGよりも細かいんじゃないかというくらいに自由度が高い。おそらく、同じ顔、同じビジュアルのキャラは1人も生まれないだろう。目の設定を少しいじるだけでもかなり印象の違う顔になったりするので、キャラメイキングだけでもひとつのゲームか、というくらいに面白く、しばらく没頭してしまったほどだ。

画像画像画像画像画像 最初はいたって普通の顔だが、各種パラメータをいじることでどんな顔にでもなれる。自分そっくりのキャラを作るもよし、大好きなアイドルに似たキャラを作るもよし、自由度はかなり高い

 ここでもまた“ハイデフ”の恩恵を感じつつ、長い長いキャラメイキングのお楽しみを経て、筆者がつくった女性選手Joannaは、いざプロデビュー! しかしこのキャリアモード、現実と同様になかなか甘くない。機会があるたびに大会に出ても、プレイしたてでまだ不慣れな筆者は容赦なく叩きのめされてしまう。もちろんキャラのステータスが弱いというのも大きな原因なので、大会に出場できないときはひたすらトレーニングだ。

 テニスゲームとしての本作は非常にリアルなつくりに徹しているが、トレーニングは割とくだけた、ゲーム的な要素が取り入れられていて、それもまた楽しい。相手コートに大きな球が置かれ、その奥にボウリングのピンがあり、なるべく多くのピンを倒さなくてはならないトレーニングもあれば、コート内にある箱をコート外に押し出すだけでよいというシンプルなものもある。ゲーム的なトレーニングはしかし、実戦での球のコントロールやサーブやボレーに役立つものばかりで、理にかなっている。

画像画像画像 トレーニングを達成すればスターを獲得できる。このスターを自分の好きなステータスに割り振ることで、自分だけのオリジナルキャラが育成されていくのだ

 慣れないうちはトレーニングのクリアも難しかったりして、自分自身にやきもきしたりするが、何度も苦い思いをしていくうちにクリアできるようになっていくから不思議だ。キャラのステータス上昇とは別に、プレーヤーのスキルも身についていくというところを感じることができれば、大いに楽しめるモードになるはずだ。

 ただし、やみくもにトレーニングばかりしていてもゲーム世界でのコインが消費されていくのみだ。プロテニスプレーヤーであるからには、テニスで稼がなくてはならない。条件さえあえば大会に積極的に出てみよう。序盤では負けこむかもしれないが、前述したようにステータスやプレーヤースキルが上がっていけば、勝てる試合も増えてくるだろう。大会での活躍の度合いに応じてキャラの世界ランクが上がったり、コインがもらえたりするので、それを元にまたトレーニングに励む、という繰り返しがキャリアモードの醍醐味だ。

画像 ランキングは大会で勝ったりトレーニングで優秀な成績を修めることで上昇する。その逆もしかりなので、一戦一戦を大事に戦っていく必要がある
画像画像 コーチページ、スポンサーページなどでコーチとスポンサーを選択することが可能。コーチ選び、スポンサー選びは重要なので、タイミングを見極めて選択していこう

画像画像画像 稼いだコインを使えばスポーツショップでウェアやキャラの外見を変更できる、というのもキャリアモードならではの楽しいオプションだ

画像

 メッセージセンターではコーチ、スポンサー、ライバル(キャリアモードが始まった時点でランダムに1人のキャラがライバルとして設定される。なかなか面白い要素だ)、ファンクラブなどから届いたメールを見ることができる。試合に負ければコーチから励ましのメールが来たり、ライバルから挑発するようなメールが来る。試合に勝っていけば新手のスポンサーからの誘いが来たり、ファンクラブからの応援メールが来るなど、いちいち凝っているので、モチベーションアップに貢献している。

 全体的にかゆいところに手が届いている印象のキャリアモード。細かすぎるほどに細かい各要素が、リアルなテニスゲームの真骨頂を感じさせてくれる。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
先週の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. 新1000円札を300枚両替→よく見たら…… 激レアな“不良品”に驚がく 「初めて見た」「こんなのあるんだ」
  3. 家の壁に“ポケモン”を描きはじめて、半年後…… ついに完成した“愛あふれる作品”に「最高」と反響
  4. 「庶民的すぎる」「明日買おう」 大谷翔平の妻・真美子さんが客席で食べていた? 「のど飴」が話題に【大谷翔平激動の2024年 「お菓子」にも注目集まる】
  5. 100均のファスナーに直接毛糸を編み入れたら…… 完成した“かわいすぎる便利アイテム”に「初心者でもできました!」「娘のために作ってみます」
  6. “プラスチックのスプーン”を切ってどんどんつなげていくと…… 完成した“まさかのもの”が「傑作」と200万再生【海外】
  7. 「バグってる」 シャトレーゼの“864円で買える”「1人用クリスマスケーキ」に大絶賛の声 「企業努力すごい」
  8. 「昔モテた」と言い張るパパ→信じていない娘だったが…… 当時の“驚きの姿”が2900万再生「おおっ!」「マジかよ」【海外】
  9. トイレットペーパーの芯を毛糸でぐるっと埋めていくと…… 冬に大活躍しそうなアイテムが完成「編んでるのかと思いきや」【海外】
  10. “月収4桁万円の社長夫人”ママモデル、月々の住宅ローン支払額が「収入えぐ」と驚異的! “2億円豪邸”のルームツアーに驚きの声も「凄いしか言えない」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」