ロボと恋に燃え(萌え)尽きろ――バカでマジメな高専生の物語「THE ロボットつくろうぜっ!〜激闘!ロボットバトル〜」レビュー:(1/2 ページ)

熱血バカはお好きだろうか? ロボットアニメは? 萌え〜な美少女は? これらのキーワードにひとつでも引っかかる人にオススメの1本が本作「THE ロボットつくろうぜっ!〜激闘!ロボットバトル〜」だ。

» 2006年08月23日 16時35分 公開
[内田志乃,ITmedia]

ひと口に言うなら“燃え萌えバカ”

 「THE ロボットつくろうぜっ!〜激闘!ロボットバトル〜」は、仲間たちとともにロボットを作りスキルを磨いていくシミュレーションゲームだ。実際のロボット同士のバトルパートでは格闘アクションが楽しめる。なかでもイチバンのウリは、その濃い世界観。そんなわけで、まずは登場人物から紹介していこう。

 主人公は湘南九十九高等専門学校に通う、ごく普通の少年・草壁ケン。3年生に進級した4月のある日、隣に住み、同じ高専に通う幼なじみのアイから「ロボット研究部」再建の相談を持ちかけられる。乗り気ではなかったケンだったが、ロボットバトルの大会「ROBO−X」のスーパーアイドル・来宮アスカの存在を知り、突然やる気を出す。

 アイと共通の幼なじみで頭脳明晰(めいせき)なジュン、不良にカツアゲされそうなところを救ったことでケンと知り合い、ロボ研に参加することとなった元部員のトオルという仲間もそろい、かくして恐ろしく不純な目的の下、ケンのロボットバトルへの挑戦が始まるのであった。

 舞台設定としては、現実にある高専のロボットコンテストや、某バラエティ番組のロボットバトルをミックスしたものであり、大まかなストーリーもオーソドックスなものだ。ただし、テキストのノリがハンパないバカ(賛辞)。それを昇華する演出があいまって、燃えで萌えな熱血ロボットアニメ的世界を構築している。

 どこかで聞いたことのあるようなセリフや、ひと目で分かる某ロボットアニメのパロディ、背景にさりげなく(?)描き込まれた、明らかに場にそぐわないモノなどなど……“まったく、どこまでバカやれば気が済むんだ(最大級の賛辞)”と言いたくなってしまうほどだ。

photo オープニングムービー。画面左上に見える時報は飾りではなく、ムービー再生中にちゃんと時を刻んでくれる。5時30分という時間帯は、“ロボットアニメ”としては常識の範囲(?)なのだ
photo 草壁ケン(左)が惰眠をむさぼっているところへ、幼なじみの伊藤アイがたたき起こしに来る。ケンには中学生で双子の妹もいたりする。もはやお約束のパターンだが、あえてそのお約束を楽しんでしまおう
photo アイが置いていった雑誌に掲載されていた、ロボットバトル界のスーパー美少女・来宮アスカ。今のケンには雲の上の存在だが、そのたぐいまれなる妄想力で彼女の甘いスイートピーな唇を奪う計画の立案に成功(?)、ロボット制作に情熱を注ぐことになる

性能の違いこそが勝利のカギとなるか

 ストーリーこそアレだが、一方でゲームのメインとなる「ロボット制作」に関しては、かなり綿密で丁寧な作りになっている。

 主人公のケンは、当初いわゆるモビルスーツのような巨大ロボを想像していたようだが、今回制作するのは重量にして5kg前後のもので、S、M、Lの三段階のサイズが設定されている。小さいほうが俊敏性に優れ、大きいほうがパワフルといった具合だ。1体のロボットはボディ、アーム、レッグ、ヘッドの各パーツからなり、同じサイズ間であればパーツの使いまわしが可能である。

photo パーツ制作は、担当者のレベルに応じて「開発ポイント」が決まっており、これを各パラメータに割り振って制作する。ポイントを振るだけ、開発費(=部費)も高くなるという仕組みだ

 各パーツには部位ごとに細かいパラメータが設定されており、耐久性や攻撃力はもちろん、重量や消費電力に頭を悩ませることになるだろう。とはいえヘッドのパーツには“奇抜さ”や“かっこよさ”といった項目もあり、ここは各人の好み次第といったところか。制作するには当然お金がかかるので、限られた部費の使い方も考慮しなくてはならない。

 さて、我がロボット研究部「チーム・アレキサンダー」は、ゲーム開始当初から1体のMサイズのロボットを所持しているのだが、これはゲーム中の世界ではそうとう骨董(こっとう)品の部類に入るものらしい。

photo 部に最初からあるロボット。序盤はこれをベースに開発を進めていくことになる。名前も自分好みに変えられるので、ひとまず「グO」と付けてみた。なにせ青いので……(記号の○は使用できなかった)

 序盤はこれに技を組み込んだり修理しながら、性能が強さの決定的差にならないことを、対戦相手に見せつけてやろうと四苦八苦することになる。……はずだったのだが、試しにアームのパーツを制作してみたところ、見違えるような性能を発揮してくれた。

 そんな訳で、パーツ制作は予算の許す限り、積極的に行ったほうが良いだろう。最初のうちは部員たちのスキルもそれほど高くないので、高性能なパーツは期待できないが、それでも骨董(こっとう)品と比べれば段違いなのである。

燃え萌えな学園生活の過ごし方

 ゲームは1週間単位で進行し、平日の「シミュレーションパート」、土曜日の「ロボット組み立てパート」、日曜日の「バトルパート」に分かれる。これにストーリーが進行する「アドベンチャーパート」が差し挟まれる形だ。つまり週に1回のバトルをこなしつつ、ゲームを進めていくという流れとなる。

photo ロボットにはパンチや側転キック、前後ダッシュなどの基本動作のほかに、バリエーション豊富な技を開発し組み込むことができる。○△×□のボタン一発で発動できるが、バッテリーを消費するので回数に制限がある

 シミュレーションパートは、ケンたち4人の部員の1週間の行動を決定、実行し、成否が判定されるという内容。取れる行動は1週間に1種類のみ、その成否は各個人のテンションに大きく関わる。ロボットのパーツを制作したり、必殺技のプログラムを開発したり、破損したパーツを修理したりといったメニューがあり、週末のバトルのみならず、ROBO−Xの大会を見すえて活動していくことになるのだ。

 4人の部員にはそれぞれの行動に対し習熟度のパラメータがあり、初期状態ではそれぞれ得手不得手がある。行動を実行したり勉強することで経験値を得て、スキルアップしていくという仕組みだ。得意な分野を伸ばすもよし、オールマイティな何でも屋を作るもよし、そこは好みで育成していこう。

photo チビキャラたちがせっせと立ち働き、平日のパートが経過していく。この間にストーリーイベントが差し挟まれることもある。金曜日が終了するとその週の成果が発表されるのだが、取り返しのつかない失敗をすることもある

 我がチームの場合、最初は部員各人の得意分野にまかせていたのだが、ゲーム内で2カ月も過ぎたころになると、パーツの修理がぜんぜん間に合わなくなってきてしまった。もちろん、修理が必要にならないようなバトルを心がければ良いのだろうが、あいにくこちらはニュータイプでもコーディネーターでもないので、どうしてもダメージを食らってしまう。

 もうひとり修理のスキルを習得させようか、それよりもいっそ耐久値の高いパーツを制作していまおうか……こんな調子で頭を悩ませつつ、シミュレーションパートをこなしていくことになるわけだ。

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