「Forza Motorsport 2」が目指すもの。それは“車好きな人たちの遊び場”「Forza Motorsport 2」インタビュー

「Forza Motorsport」シリーズ最新作「Forza Motorsport 2」。その日本国内での発売が決定したことを受けて、プロダクトマネージャーを務めるクリス・リー氏に、本作に関するさまざまな話を聞いてきた。

» 2006年09月21日 22時42分 公開
[遠藤学,ITmedia]
photo

 既報の通り、「Forza Motorsport」シリーズ最新作「Forza Motorsport 2」(以下、「Forza2」)の、日本国内での発売が決定した。「Forza2」は、Xbox 360用レースゲームとして、マイクロソフトゲームスタジオのTurn 10スタジオにより開発が進められているタイトル。このたびは、プロダクトマネージャーを務めるクリス・リー氏に、本作に関するさまざまな話をうかがうことができた。

 “現在の完成度は60%”と前置きしたうえで、まずはクリス・リー氏によるデモプレイがスタート。開発途中ということもあり、選択できる車種は約10台と少なめであったが、最終的には日本車、北米車、欧州車など300台以上が登場する予定だという。


photo

 コースは日本の筑波サーキット、鈴鹿サーキットを始め、東京の街中を走るコース、ドイツニュルブルクリンク北コース、米ラグナ・セカなど60以上を用意。実在サーキットも13コースが収録されるとのこと。

 収録車種、コースともに増加した「Forza2」。だが、これだけであればただのアップグレードにすぎないのも事実だ。では、前作と比べて大きく進化した点はどこになるのか? この質問に対し、クリス・リー氏は「すべてがパワーアップしています。Xbox 360になったことで、ゼロから作っていますから」とコメント。

 その具体例としてまず、レースゲーム初心者のために、アシスト機能を強化したことを挙げてくれた。記者が見せてもらったのは、コース上に矢印でベストな位置取りが表示されるというもの。矢印には緑色、黄色、赤色の3種類があり、緑ならばそのままのスピードで、黄なら少しスピードを落として、赤ならさらにスピードを落として、といったようにユーザーをサポートしてくれる。もちろん、このアシスト機能はオフにすることもできる。

 また、車はすべてカスタマイズが可能で、ユーザーがカスタマイズできる部分は、ホイールなどのパーツ、本体のカラーやデザインなど多岐にわたる。プレーヤーが作成したオリジナルロゴを車に貼り付けることも可能だという。「カスタマイズにより、ユーザーそれぞれの個性や好みが出てくる。対戦する時でも“こんな風にカスタマイズしたのか”といった楽しさが生まれる」と、コミュニケーションツールのひとつとしても、役立てて欲しいとクリス・リー氏は語ってくれた。


photo

 そして、クリス・リー氏が最も強調していたのが“車のダメージ表現”だ。本作では車をぶつけるたびにダメージが蓄積されていく。フロントガラスが割れたり、バンパーがはずれるなど、見た目も変化するが、車のどこにダメージを負ったかによって、走行に影響が出る。完全に動かなくなることはないが、例えばエンジンが壊れてしまった場合、スピードが上がらなくなるなど、走行がままならないこともあるという。

 設定を変えればダメージをオフにすることもできるが、この場合、ボーナスポイントが減ってしまう。ダメージばかり受けてまともに走れないという人であれば話は別だが、普通に走れるようになったら、ダメージ機能はオフにして楽しむのが良さそうだ。

 ちなみにクリス・リー氏に、どのように楽しんでほしいのかを質問してみたところ、「ダメージを経験することで、ドライビングパフォーマンスが向上する。教訓を得ることができるんです。そのほうが面白いでしょうし、ぜひダメージ機能をオンにして楽しんでもらいたい」という答えが返ってきた。

 レース画面を見ながら話を聞いていたため、自然とレース中心の話となったが、それ以外についても話を聞くことができた。まず、Xbox Liveを利用したオンライン対戦だが、こちらは12人での対戦を予定しているという。また、オンライン対戦の観戦などが可能な「ForzaTV」も用意。「ForzaTV」では、「フォトモード」で撮ったレース中のスクリーンショットを、友人などに公開することもできるという。

 なお、レースモード、フォトモード以外のゲームモードはあるのかを尋ねたところ、クリス・リー氏は「このほかにも開発中の、非常に革新的なモードがあるのですが、まだ発表できる段階ではありません。詳細はもう1、2カ月待ってください」とコメント。こちらは公開される日を楽しみに待ちたいところだ。


photo

 最後には「『Forza2』のコンセプトは“車が大好きな人たちの遊び場を作る”ということ。プレイしてもらうことで、ワクワクするようなゲーム体験をしてもらえる。これまでにないレーシングシミュレーションができるはずだ」と力強く語ってくれたクリス・リー氏。開発状況は60%ということで、荒削りな部分も目立ったが、今後どのような進化を遂げていくのかを見守っていきたいと思う。

(C) 2006 Microsoft Corporation. All rights reserved.


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2503/15/news044.jpg コメダ珈琲店で「軽い食事」を注文 → 出てきた“まさかの実物”に思わず大仰天 「逆詐欺ですね」「軽食という名の主食」
  2. /nl/articles/2503/14/news041.jpg 大阪梅田駅で撮影された“奇跡のような光景”に「今まで見たことない」「本当に贅沢な眺めだ」 全ホームにマルーンカラーが整列
  3. /nl/articles/2503/11/news009.jpg 雑草ボーボーの運動場に“180羽のニワトリ”を放ったら…… 次の日、まさかの光景に「感動しました」「すごい食欲」
  4. /nl/articles/2503/14/news019.jpg ペットのカエルを土に埋め、約半年間放置→掘り返してみたら…… 「すげぇ」予想外の結末に「ほんと不思議」
  5. /nl/articles/2503/09/news003.jpg 「恩師ビックリするやろなぁ」 中学3年で付き合い始めた“同級生カップル”が10年後…… まさかの現在に反響
  6. /nl/articles/2503/15/news054.jpg 106キロの女性、1年かけて約40キロ減量したら…… “別人級”の変化が1740万再生 「尊敬します」「私も頑張る!」【海外】
  7. /nl/articles/2503/08/news018.jpg 使わない靴下をザクザク切って組み合わせると…… 目からウロコの再利用法が2500万再生「とてもクリエイティブ」【海外】
  8. /nl/articles/2503/13/news112.jpg 「ひどすぎて販売中止に」 ウエディングドレスをネットで買ったら大失敗→完璧にリメイクした結果…… 「もはや芸術」
  9. /nl/articles/2503/14/news052.jpg 高3男子、髪を切る間も惜しんで受験勉強を頑張って…… カット後の“別人級の変化”に称賛「コレはモテる」
  10. /nl/articles/2503/11/news017.jpg 着古したマフラーとセーター、切らずに手縫いするだけで…… 春も大活躍のリメイクに「アイデアに脱帽」「素晴らしい」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「本当に迷惑」 宅急便の「不在連絡票」と酷似のチラシが物議…… ヤマト運輸「配布中止申し入れ」
  2. 愛猫が見つめる先にいるのは……? “まさかの来訪者”に思わず仰天 「うそっ?」「お庭に来るんですね!!」
  3. 【べらぼう】“問題のシーン”、「子供に見せられない」 身体張った27歳俳優へ「演技やばくない?」
  4. 壊れて捨てるしかないバケツをリメイクしたら…… 想像もつかない大変身が830万再生「想像力がすごい」【海外】
  5. そうはならんやろ ヤマト運輸公式とLINEで遊んでいたら…… 突然訪れた“予想外の展開”に28万いいね
  6. 「ウソやろ」 松屋の“530円丼”、衝撃的なビジュアルにネット騒然 「コレで良いんだよ丼」「開き直り感がすごい」
  7. ダイソーのセルフレジが「身に覚えのない商品」を認識→“まさかの正体”に大仰天 「そんなことあるんですね」
  8. 余ってるクリアファイル、半分折ってカットするだけで…… 目からウロコな便利グッズに「天才すぎる!」「素晴らしいアイデア」
  9. 「マジで天才」 無印良品から新発売の“350円文房具”に絶賛の声相次ぐ 「便利すぎる!」「これはいい」
  10. 「スト6」の公式世界大会で福島県のチームに所属する「翔」が優勝 賞金100万ドル獲得
先月の総合アクセスTOP10
  1. 最初に軽く結ぶだけで…… 2000万再生された“マフラーの巻き方”に反響「これは使える」「素晴らしいアイデア」【海外】
  2. コメダ珈琲店で朝、ミックスサンドとコーヒーを頼んだら…… “とんでもない事態”に爆笑「恐るべし」「コントみたい」
  3. パパに抱っこされる娘、13年後の成人式に同じ場所とポーズで再現したら…… 「お父さん若返った?笑」「時止まってる」2人の姿に驚き
  4. 和菓子屋で、バイトの子に難題“はさみ菊”を切らせてみたら……「将来有望」と大反響 その後どうなった?現在を聞いた
  5. 古いバスタオルをザクザク切って縫い付けると…… 目からウロコの再利用に「すてきなアイデア」【海外】
  6. 「14歳でレコ大受賞」 人気アイドルがセクシー女優に転身した理由明かす 家族、メンバー、ファンの“意外な反応”
  7. 希少性ガンで闘病中だったアイドル、死去 「言葉も発せないほどの痛み」母親が闘病生活を明かす
  8. “きれいな少年”が大人になったら→「なんでそうなったw」姿に驚がく 「イケメンの無駄遣い」「どっちも好きです!笑」
  9. ドブで捕獲したザリガニを“清らかな天然水”で2週間育てたら…… 「こりゃすごい」興味深い結末が195万再生「初めて見た」
  10. 芸能界引退した「ショムニ」主演の江角マキコ、58歳の近影にネット衝撃「エグすぎた」 突然顔出しした娘とのやりとりも話題に