本邦初公開・初体験のWii――「Nintendo World 2006 Wii体験会」が名古屋で開幕(2/4 ページ)

» 2006年11月04日 00時41分 公開
[加藤亘,ITmedia]

「Wii Sports」や「はじめてのWii」など任天堂タイトルは分かりやすく魅力を伝える

 会場に来た多くはもちろんはじめてWiiに触れる方々ばかり。というわけで、会場のスペースを大きくとって「Wii Sports」や「はじめてのWii」など、Wiiリモコンやヌンチャクでの新しいスタイルを分かりやすく伝えられるタイトルの試遊台が並んでいた。

 「Wii Sports」からはベースボール、テニス、ボウリング、ゴルフ、ボクシングの5タイトルが出展。それぞれ10台以上が並び、特に友人同士やカップル、親子連れに人気があった。基本的に対戦形式での試遊で、各スポーツともWiiリモコンを身体を使って動かす様は今までのゲームスタイルとは違うもので、改めてWiiの目指す“ゲームのある新しい生活”を想像できるものだった。

 なお、会場に設置されていたWiiステージでは、テニスであれば元プロテニスプレーヤーの占部奈美選手、ボウリングならばプロボウラーの大山由里香選手、ゴルフならばプロゴルファーの高橋孝輔選手、ボクシングならばプロボクサーの菊池奈々子選手など、4種目のその道のプロによるデモンストレーションが行われていた。

プロゴルファーの高橋孝輔氏によるデモンストレーション。さすがプロ、有言実行で宣言したところにボールを落としてくる。それだけ「Wii Sports:ゴルフ」はリアル指向ということか。「Wii Sports」は12月2日発売。税込み4800円
まさにはじめてゲームに触る人でも遊べるように工夫が施された「はじめてのWii」では、「シューティング」、「あのMiiをさがせ」、「ゆびさしピンポン」、「ポーズWii」、「ホッケー」、「ビリヤード」、「つり」、「牛ダッシュ!」、「タンク!」が収録されていた。Wiiリモコンを振ったり動かしたりと自然にWiiの操作に慣れていく。Wiiリモコン同梱の「はじめてのWiiパック」は12月2日発売。税込み4800円
こちらもWiiの操作をこれでもかと叩きこまれる(変なものも多数)「おどる メイド イン ワリオ」。特設の試遊コーナーではバーベルを必死に上げていた。こちらのブースも人気が高く、気軽に楽しめるとあって家族連れが多く並んでいたようだ。Miiにも対応。こちらも12月2日発売。価格は税込み5800円

事前に登録してあるMiiを選んでの対戦が楽しめた2007年春発売予定の「Wiiやわらかあたま塾(仮称)」。会場の体験版バージョンでは「たし算つみ木」と「お絵かきスタンプ」、「型ぬきブロック」が、計12問出題され早い者勝ちとなるものだった。ひとりで参戦した筆者は、説明してくれるお姉さんと対戦。接待プレイで勝たせてもらいました
名前のとおりパーティーゲームが満載の2007年発売の「マリオパーティ8(仮称)」が出展されていた。体験版ではマリオをはじめおなじみの12人のキャラクターからプレーヤーキャラを選び、6つのミニゲームを楽しめた。2〜4人でのプレイに対応しており、実際4人でプレイする場面も見られた
こちらも人気タイトルとなり人が絶えなかった「スーパーマリオギャラクシー」。このようにダイレクトにWiiリモコンを使用するものだと、すぐにWiiの特性を理解することができるのだろう。2007年の発売を予定

「ポケモンバトルレボリューション」

ステージイベントでは我こそはと自信のある子供たちが対戦に名乗りを挙げる元気な声が上がっていた。壇上に呼ばれた子供たちは手の内を相手に見せることなく、DS上で技を選択し攻撃を仕掛けていく

 こちらは先日発売されたニンテンドーDS用ソフト「ポケットモンスター ダイヤモンド/パール」に連動しているWiiタイトル。会場ではポケモンコーナーが設置され、実際に「ポケモンバトルレボリューション」を使用しての対戦イベントが行われていた。

 会場ではWiiのみでのプレイとDS連動を試せる対戦試遊台があり、多くの子供たちが詰めかけていた。会場ではどちらも「ポケトピア」での3Dバトル体験が可能で、あらかじめ用意されていたデータを使用しての対戦ができた。ステージでも同様で、こちらはレンタルポケモンdeバトルと称し、選んだ番号に則したデータを使用。レベル50でのダブルバトルが堪能できた。

 「ポケモンバトルレボリューション」では、プレーヤーの衣裳や決めセリフなどを自由にカスタマイズでき、ワイヤレス通信によって「きのみ」や「どうぐ」を、「ポケットモンスター ダイヤモンド/パール」に送信することができる。12月14日に税込み5800円で発売される。

「ドラゴンクエストソード 仮面の女王と鏡の塔」など初公開もの続々!

 以降は、注目タイトルをいくつか紹介したいと思う。わずかな時間ながら筆者が遊んでみた感想など交えてお伝えしたい。

「ドラゴンクエストソード 仮面の女王と鏡の塔」

わらわらと沸いてくるモンスターたち。剣を抜き一刀両断せよ。ちなみにスライムは倒される間際、スパっと身体がまっぷたつになる

 今年5月のE3 3006、そして9月の「Wii Preview」のどちらにもプレイアブルでの出展がされていなかった「ドラゴンクエストソード 仮面の女王と鏡の塔」が、ついに試遊できるとあってまずは並んでみた。すでに映像などでは公開されていたが、手に取るのは始めて。こちらもあっという間に1時間を超える列ができていた。ちなみにスクウェア・エニックス側でも気合いの入れ方が違く、この日のためにスタッフは衣裳を新調するほど。

 さて、設置されていた体験版では、「かんたん」な草原ステージと、「むずかしい」洞窟ステージの2つから選択できた。「かんたん」な方は“スライム”や“スライムベス”をWiiリモコンで斬り刻み、最終的には“ゴーレム”を倒すまでのお試しプレイといった感じ。

 簡単に操作を説明すると、Aボタンは移動時に直進(Bボタンでも移動時には直進する)、攻撃時には盾をかまえる。敵の攻撃の位置を察知し、ポインターを動かして盾で防御可能となっている。Wiiリモコンを振れば範囲内にいる敵を攻撃し、前に押し出すと突き攻撃をする。例えば1体ならばWiiリモコンを横だろうが縦だろうが好きに振ればいいだろうが、複数で襲って来た場合、攻撃範囲にずらりと並んでいるのであればなぎ払うように横斬りすれば、敵全体に攻撃を食らわすことができるのだ。

 なお、攻撃範囲外にいる敵には、Bボタンで魔法を撃つことができる。こちらもポインタを動かして、当てたい敵や破壊可能な遮蔽物に向けてBボタンを押せばいい。近距離には剣で、遠距離には魔法の2段がまえというわけだ。

あまりにも激しくて手が……。このように必要に応じてリモコンを振ったり突いたりと忙しい

 そして、敵と剣を交えているいると必殺技のゲージがたまってくる。これがいっぱいになると、1ボタンで必殺技を発動することができる。必殺技を発動させると、剣を回してパワーをためないといけないらしく、必死でWiiリモコンをぐるぐると回さなくてはならない。この回し方いかんでは、攻撃力に影響を及ぼす。見事、パワーを溜められればそれを剣に乗せて敵へと放つことになる。体験版では「稲妻雷光斬」という必殺技を放つことができ、圧倒的威力を見せつけた。

 筆者は「むずかしい」洞窟ステージを選択して遊んでみた。こちらは“ドラキー”や“バブルスライム”などが出現するちょっと妖しいステージ。基本的には「かんたん」と同じだが、全体的に敵が遠距離から狙ってくる印象。敵は「かんたん」でもそうだが、それぞれ個性的な行動をする。たとえば草原ステージに出現する“いたずらモグラ”はスコップで土を掘り返し飛ばしてくるし、ドラキーなどは画面外に一時飛び出し攻撃してくる。実際には、彼らの特徴を把握しながら攻略していくことになるのだろう。

ちなみに体験版ではライフが減ると「どうぐ」の使用を進めらた。薬草やどくけし草などが見受けられた。戦闘中にたまにモンスターが落としていくアイテムは自動的にここに収まる。また、「つよさ」ではステイタスや装備が確認できる

 途中、分岐ルート(体験版では分岐できなかった)を経て、ボス戦へと突入する。洞窟ステージでは“じごくのよろい”が相手となる。じごくのよろいの後ろには“ホイミスライム”がふわふわしているので、まずはこちらから排除。どうやら運良く必殺技ゲージがたまっているので、必殺技で殲滅することができた。

 本作はWiiリモコン内蔵スピーカーと連動した仕掛けが随所に見られた。Wiiリモコンを振るとブンと剣を振る音が聞こえ、テレビからはその衝撃音が聞こえてくる。こうした臨場感を高めてくれる仕様は、ほかにも移動時の歩いている音などが聞こえるところでも体感できた。敵からの攻撃にはリモコンが震え衝撃を体感できるなど、ほかにも仕掛けがまだまだありそうな感じを受けた。本作は2007年春の発売を予定している。

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