発売目前! 「Halo 3」クリエイターインタビュー(1/2 ページ)

いよいよ今週発売される「Halo 3」。東京ゲームショウ2007の直前に来日したBungie Studioのジョンティ・バーンズ氏とジェイ・ウェインランド氏に「Halo 3」の魅力を語ってもらった。

» 2007年09月25日 18時32分 公開
[聞き手:今藤弘一,ITmedia]

 今回インタビューしたのは、「Halo」シリーズの開発者である、Bungie Studioのジョンティ・バーンズ氏とジェイ・ウェインランド氏。バーンズ氏はBungie Studioの創設者の1人であり、今回の「Halo 3」ではヘッドプロデューサーを務めている。ウェインランド氏はオーディオリードといって、サウンド録音とサウンドデザインを担当した。ではお二方に「Halo 3」の魅力を語ってもらおう。中にはうっかり“「Halo」シリーズのあと”について話してしまう場面も……!?


画像 Bungie Studioのジェイ・ウェインランド氏(左)とジョンティ・バーンズ氏(右)

―― いよいよ発売日を迎えますね。

ジョンティ・バーンズ氏(以下、敬称略) 作りたかったゲームがようやくできあがりました。チームとしてはとても興奮していますし、社内でも達成感を感じています。これからはプレーヤーの皆さんが楽しんでくださることを期待していますが。

ジェイ・ウェインランド氏(以下、敬称略) 品質の目標をとても高く設定しました。それを達成するために長い間努力をしていましたので、これが完成して非常に報われた気がしています。これからは家族とともに過ごす時間を使えるのではないかと思っています(笑)。

―― 「Halo」シリーズはとても人気が高く、期待しているファンも多いと思います。今回の「Halo 3」を作るに当たっては、ファンからのプレッシャーをすごく感じていたのではないですか?

ウェインランド もちろん、ファンの人たちからのプレッシャーもありますが、何よりも自分たちから自分たちに大きなプレッシャーをかけました。それに対してベストなゲームを作り上げようとしてきたわけです。

バーンズ 「Halo 3」はこれまでのシリーズでやりたかったこと、よかったと思われることをさらに高めていきたいと考えていました。大スケールのバトルにするということ、タイトなゲームプレイにするということ、またサウンドボックスのバランスをさらによくしていこうと考えていました。「Halo 2」のラストでは、プレーヤーの皆さんを怒らせるという、とてもうまい終え方をすることができました。これから戦いを終えなければならない、としておいて、プレーヤーの人たちには待ってもらっていたわけですから。

 そういうこともあって3部作の最後では、ストーリーをしっかりと終わらせようというところに重点を置きました。その結果、満足したものができあがったと思っています。

画像画像画像

―― 「Halo」シリーズは、もともと3部作で作る予定だったのですか?

ウェインランド 2部作では終わらないだろうと思っていました。このストーリーを完結させるためには、複数のチャプターが必要だと考えていました。いまのこの時期にストーリーを終えることになってよかったと思っています。

―― 「Halo 3」では次世代機Xbox 360での発売となるわけですが、以前のXboxと比べて、技術的な面などで何か変わったことはありましたか?

バーンズ いい質問ですね。製品としての高い価値を提供できる機会であったと考えています。ジェイは音響部分で「Halo」、「Halo 2」でできなかったことにチャレンジしたいと考えていましたし。特にグラフィックスでは、さらに高いレベルを実現しなければならないですし。ストラクチャーのディテールにこだわるというだけでなく、AIで動くたくさんの敵をフィールドに配置することができています。グラフィックスをスケールアップするためには、アーティストもたくさん必要ですし、彼らの時間も必要なので、プロデューサーとしては頭の痛いところでしたが……。しかしXbox 360となることで、アート面で要求される水準までスケールアップをしなければなりませんでした。

 「Halo」のステージには、ジャングルがあったり、フォアランナーの内側や外側など、さまざまなものがあります。1つの詳細なグラフィックスセットを作り、初めからそれだけを使うというわけにはいきませんので、いろいろな場面で、先ほど述べたような要求を満たさなければならないわけです。これまでの「Halo」シリーズからも、レベルが下がってはいけませんし。

画像画像画像

 またもう1つ、Xboxとの違いは、Xbox LIVEを使うことで“ソーシャルゲーム”にすることができたことです。どのステージでも友人とプレイできます。パブリックβテストで体験されたかもしれませんが、わずか5秒で、同じスキルのプレーヤー15人を集めて、そこからパーティを編成して、どの部分でもプレイできます。ゲームプレイを新しくしたというだけでなく、体験を共有できるようにして、ソーシャルな部分でも拡張をしたということですね。

 Bungieでも、「Halo 3」のストーリーをオンラインで、4人でプレイすることができたということが、これまで「Halo」を作ってきた中での最高の体験だったと言っています。奥深いストーリーを1人で楽しむだけでなく、友達と共有できる、という意味です。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2404/17/news023.jpg 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
  2. /nl/articles/2404/16/news192.jpg 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
  3. /nl/articles/2404/17/news136.jpg もう別人じゃん! miwa、大胆イメチェンで面影ゼロに「まさかのこんな色になってるとは」「だれー!?」
  4. /nl/articles/2404/17/news111.jpg 「ぶち抜きたいです」 辻希美、懇願拒否された13歳長男が“荒くれ反抗”……息子の室内破壊に嫌悪あらわ「言葉が出ない」
  5. /nl/articles/2404/16/news185.jpg 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
  6. /nl/articles/2404/17/news029.jpg 「キュウリが冷凍できるとは76年も生きて来て知らんかったなあ」 野菜ソムリエプロが教える冷凍&活用アイデアが328万再生
  7. /nl/articles/2404/17/news117.jpg 「虎に翼」、壮絶過去演じた16歳俳優に注目の声「違国日記の子か!」 「ブラッシュアップライフ」にも出演
  8. /nl/articles/2404/17/news025.jpg 築36年物件の暗くてボロいトイレをリメイク→ぐーんと垢抜け! 驚きのビフォアフに「すごいですね!」「天才」の声
  9. /nl/articles/2404/15/news081.jpg 【今日の計算】「13+8×2−11」を計算せよ
  10. /nl/articles/2211/26/news054.jpg 辻希美&杉浦太陽、15歳迎えた長女のレアな“顔出しショット”でお祝い 最近は「恋バナ」で盛り上がることも
先週の総合アクセスTOP10
  1. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  2. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  3. 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
  4. 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
  5. “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
  9. 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
  10. 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」