大人にやってもらいたい冒険がそこにある――「ラチェット&クランク FUTURE」

子供のゲームと先入観を持つことなかれ。ナンバリングタイトルではない最新作は、現時点でPS3ができるアクションゲームの“爽快感”を極めんとした意欲作となっている。夢と未来と冒険と、そしてやっぱり爆破!

» 2007年10月02日 00時00分 公開
[ITmedia]

Back to the origin.――Rebirth to the next level.

 ソニー・コンピュータエンタテインメントは、プレイステーション 3のマシンパワーとInsomniacの技術力が生み出した次世代アクションゲーム「ラチェット&クランク FUTURE」を11月に発売する。

 本作は、「ラチェット4」のようなコマンド一辺倒路線ではなく、むしろ「2」や「3」に立ち戻り、世界観の拡がりをも実現しようとする意欲作だ。それゆえに、横軸で続くナンバリングタイトルではなく、一段上のステージに上がった新生ラチェットという位置づけで、本来なら「6」のところ、“FUTURE”の名が冠されている。

 本作を開発するにあたり、スタッフは「今までにないようなすごい冒険をさせる」という命題を受けた。それは、過去のラチェットシリーズにないという意味でもあり、かつPS3にも他のプラットフォームにもPCにもないという意味でもあった。

 そこで開発を受け持つInsomniacは、PS3同発タイトルとして製作していた「RESISTANCE 〜人類没落の日〜」の物理演算エンジンと、空気感まで描写するレンダリングエンジンに注目。ただ既定のアニメーションとして壊れてゆくのではなく、巨大メカのパーツ群が物理演算された挙動で壊れていく……。さらに、武器のエフェクトも、空気感まで描写。それをHD映像で実現したのだ。


 もちろん、新たなラチェットを描くにあたってストーリー面の刷新も必要だった。すでに過去5回も銀河を救っているラチェットに、同じことをさせてもしょうがないと考えたスタッフは、外へ向かう冒険であると同時に、自分の内側へ向かう――自分のルーツを探す冒険を考え出した。つまり、仲間の「ロンバックス族」の秘密を探すことこそが、今までのラチェットになかった冒険だろうと結論づけだのだ。こうして「今までに無いような冒険」が誕生した。

 しかし、ただ新しいものを追い求めたわけではなく、シリーズのよいところも忘れてはいない。Insomniacによる前作「ラチェット&クランク4」は、戦闘に偏ったオンライン重視だった。そこで“新しい冒険”を構築するにあたり、あえて“原点回帰”を選択。前述したように過去作のいいところを採用し、あらゆるアクションの気持ちよさを詰め込んだ。


雪ステージ

 こうして誕生した新たなラチェットの世界は、まさに我々が夢みたSF映画の未来そのもの。そこで目にする建物はすべてPS3上に実在し、ラチェットが実際に駆け回ることができる。未来都市だけでなく、恐竜のような生物がうごめくステージや、雪が舞う銀河雪原、果ては宇宙空間など、バリエーションに富んだ全19ステージが用意されている。なお、ステージの充実に伴い「壊せるオブジェクト」の量と質ともにシリーズ最大を誇る。これで本作の醍醐味「爆破の爽快感」はこうして保証されたようなものだ。



大都会メトロポリス、宇宙、そして太古の世界を駆け回る

 想像力をかき立てるステージで、プレーヤーは撃ちまくり、走りまわり、飛んで跳ねて潜って登って破壊する。時にはさまざまな乗り物に乗ったりと、心躍るアクションが詰め込まれ、「ただ動かしても気持ちいい」アクションゲームの原点が体験できるのもまもなくだ。

グラインドレールアクション
頭上にムカデ系の敵現る!
輸送船からの敵を潰せ

もちろんクランクでの操作も健在
自分よりはるかに大きな敵にも臆してはならない
敵の攻撃をかいくぐり、隙を見つけて反撃だ

さまざまなステージが用意されている

「ラチェット&クランク FUTURE」
対応機種プレイステーション 3
メーカーソニー・コンピュータエンタテインメント
ジャンルアクション
発売予定日2007年11月
価格未定
Ratchet and Clank is a registered trademark of Sony Computer Entertainment America Inc. Developed by Insomniac Games.
(C)Sony Computer Entertainment America Inc,. All Rights Reserved.

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2407/24/news014.jpg 庭で見つけた“変なイモムシ”を8カ月育てたら…… とんでもない生物の誕生に「神秘的」「思った以上に可愛い」
  2. /nl/articles/2407/25/news017.jpg 「これが生えたら庭終了」 プロも降参する“何をやっても全部ムダな最恐雑草”の正体が400万再生「ほんとこれ厄介」「土ごと変えないと不可能」
  3. /nl/articles/2407/26/news151.jpg イトーヨーカドー春日部店が閉店へ 「クレヨンしんちゃん」に登場するスーパーのモデル 「残念」「寂しい」惜しむ声
  4. /nl/articles/2407/25/news012.jpg 夜、山中の側溝をのぞいてみたら…… 思わず声がもれる“あらぬ生物”の姿に「ヤバいw」「生で見てみたい」
  5. /nl/articles/2407/25/news007.jpg 水槽の中で卵を発見→慎重に見守って1カ月後…… 小さな命の誕生に飼い主も視聴者もメロメロ「まじで可愛すぎるほんとに可愛い」
  6. /nl/articles/2407/25/news138.jpg 「お父さんはママのオタクだった」 母親が「元・おニャン子」のタレント、アイドルとオタクが“つながっちゃいけない理由”を問いかける
  7. /nl/articles/2407/25/news050.jpg 「立体的に円柱を描きなさい」 中1の“斜め上の解答”に「この発想は天才」「先生の優しさも感じます」
  8. /nl/articles/2401/26/news015.jpg スーパーで買ったレモンの種が1年後…… まさかの結果が635万再生「さっそくやってみます」「すごーい!」「手品みたい」
  9. /nl/articles/2407/26/news119.jpg 工藤静香、15歳の愛犬が天国へ 感謝の言葉つづるも……「泣いてばかり」「心が追いつかない」と悲痛な思い
  10. /nl/articles/2407/26/news008.jpg 外国人が来日して“3年後”…… マクドナルドの“オーダーの変化”に「胃袋が日本人のそれなんよw」とツッコミ
先週の総合アクセスTOP10
  1. プロが本気で“アンパンマンの塗り絵”をしたら…… 衝撃の仕上がりが360万再生「凄すぎて笑うしかないww」「チーズが、、、」
  2. 6年間外につながれっぱなしだったワンコ、保護準備をするため帰ろうとすると…… 思いが伝わるラストに涙が止まらない
  3. 「お釣りで新紙幣来た!!!!!と思ったら……」 “まさかの正体”に「吹き出してしまった」「逆に……」
  4. 赤いカブトムシを7年間、厳選交配し続けたら…… 爆誕した“ウルトラレッド”の姿に「フェラーリみたい」「カッコ良すぎる」
  5. ダイソーで買った330円の「石」を磨いたら……? 吸い込まれそうな美しさが40万回表示の人気 「夏休みの自由研究にもいいのでは?」
  6. 「これ最初に考えた人、まじ天才」 ダイソーグッズの“じゃない”使い方が「目から鱗すぎ」と反響
  7. もう笑うしかない Windowsのブルースクリーン多発でオフィス中“真っ青”になった海外の光景がもはや楽しそう
  8. アジサイを挿し木から育て、4年後…… 息を飲む圧巻の花付きに「何回見ても素晴らしい」「こんな風に育ててみたい!」
  9. スズメの首は、実は……? 「心臓止まりそうでした」「これは……びっくり!」“真実の姿”に驚愕の声
  10. 【今日の計算】「8×8÷8÷8」を計算せよ
先月の総合アクセスTOP10
  1. 18÷0=? 小3の算数プリントが不可解な出題で物議「割れませんよね?」「“答えなし”では?」
  2. 日本人ならなぜかスラスラ読めてしまう字が“300万再生超え” 「輪ゴム」みたいなのに「カメラが引いたら一気に分かる」と感動の声
  3. 「最初から最後まで全ての瞬間がアウト」 Mrs. GREEN APPLE、コカ・コーラとのタイアップ曲に物議 「誰かこれを止める人いなかったのか」
  4. 「値段を三度見くらいした」 ハードオフに38万5000円で売っていた“予想外の商品”に思わず目を疑う
  5. 「思わず笑った」 ハードオフに4万4000円で売られていた“まさかのフィギュア”に仰天 「玄関に置いときたい」
  6. かわいすぎる卓球女子の最新ショットが730万回表示の大反響 「だれや……この透明感あふれる卓球天使は」「AIじゃん」
  7. 「これはさすがに……」 キャッシュレス推進“ピクトグラム”コンクールに疑問の声相次ぐ…… 主催者の見解は
  8. 天皇皇后両陛下の英国訪問、カミラ王妃の“日本製バッグ”に注目 皇后陛下が贈ったもの
  9. 「この家おかしい」と投稿された“家の図面”が111万表示 本当ならばおそろしい“状態”に「パッと見だと気付けない」「なにこれ……」
  10. 和菓子屋の店主、バイトに難題“はさみ菊”を切らせてみたら…… 282万表示を集めた衝撃のセンスに「すごすぎんか」「天才!?」