失われた王国を少年王が再興していく国造りRPG――「小さな王様と約束の国 ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル」(1/2 ページ)

スクウェア・エニックスより来春配信予定の本作は、先の「任天堂カンファレンス 2007.秋」で電撃的に発表された。Wiiウェアという新たなゲームコンテンツ供給の場にいち早く参入した意欲作となる。

» 2007年10月26日 16時16分 公開
[ITmedia]

 先日開催された「任天堂カンファレンス 2007.秋」で発表された、スクウェア・エニックスの「ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル」シリーズ最新作「小さな王様と約束の国 ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル」。本作は、インターネット接続されたWiiのショッピングチャンネルからWiiポイント(有償)を利用することで、さまざまなコンテンツをダウンロードできるサービスWiiウェアのタイトルのひとつだ。


からっぽの王国を、僕は思い出で満たしてゆく。その国は、父さんが残した、たったひとつの贈り物……

 「小さな王様と約束の国 ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル」は、ニンテンドーゲームキューブ版「ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル」の冒険の数年後の物語で、クリスタル・キャラバンの活躍によって瘴気が晴れ、平和になった世界のとある辺境の地を舞台としている。

 かつて瘴気によって国を失った小さな王様は、たどり着いたこの辺境の地で、クリスタルから建築術(アーキテクト)と呼ばれる不思議な力を授かる。王様が建築術を駆使し、失われた国を蘇らせていくにつれ、クリスタルに秘められた謎が明らかになっていく……といったストーリーが展開される。

 プレーヤーは王様を操作してゲームを進める。城とクリスタルしかない国で、建築術という不思議な力を使って民家や武器屋といった建物を作り出し、王国を発展させていくことがゲームの目的だ。

 建築術を使うには精霊石と呼ばれるものが必要なのだが、これはダンジョンなどにあり、そこへ取りに行かなくてはならない。ダンジョンには凶暴なモンスターが巣食っており、入手するには危険が伴うのだが、王様はまだ幼いため戦うことができない。そんな幼い王様のかわりに精霊石を探索するのが、この国の住民から選ばれた冒険者たちとなる。




 王様はおふれを出し、冒険者へダンジョンなどの探索を命じる。彼らは王様のかわりに危険な依頼を遂行する見返りとして、国から報酬を受け取る。冒険者たちにはそれぞれレベルやジョブ、装備や性格などがあり、おふれを達成できるかどうかに影響する。場合によってはパーティを組む必要もあり、彼ら冒険者たちを育てることもゲームの目的のひとつといえる。



 つまり、建築術で民家などを建て冒険者を育成するという、まさに人も物も充実させていく国造りを体験できるわけだ。冒険者が育ち、国が大きくなるにつれて、次第にこの国に秘められた謎も明らかになっていくとのこと。なぜこの地に城とクリスタルだけが残されたのか……。そして父王はどこに行ったのか……。幼い少年の心の成長も描かれることだろう。

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