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» 2007年11月02日 02時25分 公開

「THE EYE OF JUDGMENT BIOLITH REBELLION 〜機神の叛乱〜 SET.1」第1回メディア対抗大会参戦記(1/3 ページ)

発売直後からカードの売り切れが続く話題の次世代トレーディングカードゲーム「THE EYE OF JUDGMENT」。今回は発売元のSCEが主催した第1回メディア対抗大会の模様をお伝えする。

[小形聖史,ITmedia]

第1回EOJメディア対抗大会開催!

 11月1日、赤坂においてソニー・コンピュータエンタテインメント(以下、SCE)主催の第1回「THE EYE OF JUDGMENT」メディア対抗大会が開催された。シリーズ処女作となる「THE EYE OF JUDGMENT BIOLITH REBELLION 〜機神の叛乱〜 SET.1」(以下、「EOJ」)の発売を記念してのイベントであり、「和やかにゲームを楽しんでもらえればなぁ……という気持ちで企画しました」(SCE関係者談)というものだったが……。

編集 勝ちましょう。ガチです。優勝狙いましょう。

筆者 ……はい?

 時間もなければカードもない。あるのは「SET.1」に同梱されていたスターターデッキとブースターパック1つ、さらにブースターパック1箱分だけ。これでガチ勝負は無理だろう――と思いながらも、COM戦やオンライン対戦を繰り返してみると、意外といけそうに思えるところがEOJの面白いところ。かくして筆者は、「優勝は無理でもベスト4ぐらいなら」と淡い期待を抱きつつ、いざ赤坂へと繰り出していった。

 しかし。やはりというべきか、ある参戦者はカード満載の箱をゴソッと取り出し、ある参戦者はレアやウルトラレアや機巧でいっぱいのデッキを調整していたり、あるところからは「とりあえず×万突っ込んだ程度なんで」、「あぁ、基本だよねぇ」などという会話が聞こえてきたり……。

編集 ほら、みんなガチですよ。ガチ。ガチで勝ちにいきましょうね〜。

筆者 ……(泣いてもいいですか?)

 さらに今回はSCEからも2名が参戦することが発表されるに至ると、筆者の淡い期待は完全に砕け散ってしまった。しかし、こちらも時間をひねり出して“エキスパートCOM戦で7割以上の勝率”をたたき出せるまで鍛えてきたスターターデッキ使いだ。「勝ちは拾えずとも、せめて一矢報いるぐらいは……」と心に近いながら、いざ大会へと挑んでいくことになった。

メディア対抗大会のルール

 ここで今回の大会ルールについて説明しよう。今回は16名からなる順位付けトーナメント戦が行われた。トーナメント表は図表の通り。いずれも1本勝負であり、組み合わせはくじ引きで数字の大きいものを引いた者から任意にブロックを選んでいくという形式がとられた。

 バトルアリーナの設定は「PLAYER vs PLAYER」による「ステージ選択:ランダム」、「フィールド構成:公式」、「制限時間:3分」、「先行設定:ランダム」、「バトルアニメ:なし」というもの。デッキについては、特別なカード制限がなく、サイドボード(対戦と対戦の間にデッキのカードと入れ替えても良いカードのこと)も無制限だった。

 なお、これはあくまで今大会でのルールである。今後もこの形式が踏襲されるとは限らないことを、この場を借り、あらかじめお断りしておく。

第1戦 vs コンプティーク〜変わりすぎだよワニ男

 初戦の相手はコンプティークの芦久保さん。なんと多忙すぎてEOJに触れたのが大会当日の早朝だったという不運な方だ……という情報がどこからともなく流れてきたため。幸いにもくじ引きで比較的早い順番で場所を選ぶことができた(組み合わせはくじ引きの後、順番に好きな場所に置けた)。

編集 初戦はコンプティークさんにしましょう。SCEはやばい。あの2人だけは避けましょう。さすがに即死です。

筆者 ですよね。初戦敗退だけは避けないと。

編集 ふふふっ……。

筆者 くくくっ……。

 という越後屋的悪巧みのもとに、組み合わせ決定の時に狙い打ちしたのは公然の秘密。だがしかし、「事情が事情ですからねぇ」と、SCEの方が芦久保さんをサポートすることに。そればかりか、よくよく芦久保さんのデッキを見ると、全カードがスリーブ(カードを保護する透明な袋。トレーディングカードゲームのコアユーザーなら誰もが普通にこれを使っている)に入れられている……!

筆者 や、やられたぁ!

 筆者の予感通り、いざデュエルが始まってみると、コンプティークさんのデッキが調整済みのオリジナルデッキであることが判明。おそらくSCEの方のアドバイスを受けたのだろう。なにより筆者がギョッとしたのは、コンプティークさんが右上に出してきた「緑のライカンスロープ(木)」だ。

 「緑のライカンスロープ(木)」は召喚コストが1でありつつ、50%の確率で「体力1/攻撃0」の人間か、「体力4/攻撃2」のワニ男になるという特殊能力「変身」を持ったクリーチャーだ。筆者はこの手のギャンブルなカードと相性が悪い。それだけに、いや〜な予感を抱いたのだ。

 実際、その予感は的中した。

 あとにして思えば、最初の分岐点は右下に置いた「石羽のドワーフ(土)」を、右中に置かれた「心奪の触手(水)」の「憑依」で抑えられた時だった。「憑依」とは対象クリーチャーのコントロール権を奪う特殊能力。これで事実上、右下の「石羽のドワーフ(土)」は死に体になってしまった。一方、筆者の手札には「ゴーリの地割れ(スペル)」と「女エルフの狂戦士(木)」があり、右中の土フィールドは空いているうえに配置できる状態だった。

 つまり、「ゴーリの地割れ(スペル)」でフィールドを反転させることで属性ボーナス(体力+2)を消し、さらに「女エルフの狂戦士(木)」を対立属性になる右中の土フィールドにわざと召喚させ、体力-2のペナルティを負わせることで「変身」(残り体力が1のとき、攻撃を+2し、さらに回避を持つ)の特殊能力を発動させれば、3点のダメージを与えられるため、コンプティークさんの「心奪の触手(水)」を倒すことができたのだ。

 だが、下手にクリーチャーを倒すと、トラッシュによるマナを与えてしまう。さらにチェックされた時、確実に倒せるクリーチャーを残しておくこともEOJの常套手段だ。しかも特殊能力「憑依」は、コントロール権は奪うものの、フィールドの支配権までは奪えない。あくまでEOJは“先に5マスを支配したほうが勝ち”というゲームなのだから、ここで倒しておくか、それとも残しておくかは、微妙なところだった。

 ゆえに筆者は残すことを決断した。この判断には、手札に軽いクリーチャーしかいないものの、4マナ溜まっていたことも関係している。EOJでは、序盤、劣勢になりつつマナを貯めるというのも良くある作戦でもある。つまり筆者は、スターターデッキ使いとして、あくまで王道的な作戦を踏襲していったのだが……。

ご覧いただこう、屈強なマッチョなワニさんたちを! なぜだぁ!

 最初の1枚は「召喚士メスマーの失敗(スペル)」。テキストは“手札の中からクリーチャー1体を捨てる。対戦相手から×点のマナを破壊する。×は、捨てたクリーチャーのマナコストと等しい”というもの。そんなスペルの生け贄として出された2枚目は「シオンダルの火祖神(火)」。マナコストは9……9ぅ? ま、マナがぁああああ!

 さらにコンプティークさんは、2体目の「緑のライカンスロープ(木)」を右中の土フィールドに召喚。ここで「変身」が失敗してくれれば良かったのだが、案の定、農民はマッチョなワニ男に変身してしまった……。

 かくして14ターン目、コンプティークさんが5体目のクリーチャーを召喚したことでデュエル決着。越後屋的悪巧みは決して実を結ばないということを如実に見せつけてくれた試合となった。

EOJ基本テクニック「狂戦士の土召喚」

 COMがスターターデッキを使うと、希に見せてくれる基本テクニック。正面2マスのどちらかひとつを攻撃対象に選べる「女エルフの狂戦士(木)」は、残り体力が1になると攻撃が+2され、事実上3点の攻撃が可能なクリーチャーになる。チェック外しに使えるテクだが、土フィールドが余っている場合しか使えないのが難点。


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