家の中にゲレンデがひろがる! Wiiだからこそ実現した新感覚のスキーゲーム:「ファミリースキー」レビュー(1/3 ページ)
「ファミリースキー」は、Wiiならではの操作方法で、とっつきやすくやり込める楽しいスポーツゲームに仕上がっている。仕事が忙しくて今年はスキーやスノボに行けないや……。そんなウィンタースポーツファンにぜひやってほしい、スキーゲームの真打ちの登場だ。
インドアでアウトドアなスポーツゲームがWiiで登場
今年の冬はメチャクチャ寒いっ! 寒い冬には家の中でコタツとみかんとゲーム、なんてのもいいが、スキー場に出かけてスキーやスノボなどのウィンタースポーツをやるのも楽しいものだ。かたやインドア派、かたやアウトドア派、あなたはどっちだろうか。
インドアとアウトドア。普通なら相反するこの2つの要素が、Wiiを介すれば何の矛盾もなく融合してしまう。1月31日に発売されたWii用ソフト「ファミリースキー」では、何と家の中にいながらにしてスキーを楽しむことができてしまうのだ。
「ファミリースキー」は、バンダイナムコゲームスが提唱する“スポーツわいわい”シリーズの第1弾。今後同シリーズではWiiの「ファミリージョッキー」などが控えている。Wiiの体感的なインタフェースを活用したスポーツものを続々とリリースしてくれるのではないかという期待が高まるシリーズだ。
その第1弾である本作は、なんとバンダイナムコゲームスの看板レースゲーム「リッジレーサー」シリーズのスタッフが開発に携わっているとか。「リッジレーサー」シリーズで培った3Dレースゲームのノウハウがゲレンデを滑るスキーのプレイに生かされているとなれば、バンダイナムコゲームスの本作への意気込みが伝わってくるというものだ。
さて。家の中でスキーとは言っても、いったいどうやって?と思っている人もいるかもしれない。次項からインドアで遊べるアウトドアの魅力をお伝えしていこう。
腕を振るか、腰を振るか いずれにしても革新的な操作システム
本作の操作は基本的にWiiリモコンにヌンチャクを装着した“ヌンチャクスタイル”で行うことになる。最大4人までの同時プレイが可能だが、その場合も4人分のWiiリモコンとヌンチャクが必要だ。
プレイヤーは左手にヌンチャク、右手にWiiリモコンを持つ。それぞれを左右のスキーストックに見立てていると思ってもらっていい。Wiiリモコンとヌンチャクをストックのように振り下ろすことでスケーティングができる。止まっている時にコントロールスティックの左右か下を押すことで画面の向きを変えられるので、山の斜面を見下ろす位置に画面を合わせて思いっきりWiiリモコンとヌンチャクを振り下ろそう。
Wiiリモコンとヌンチャクを適当に振り下ろしながら左右に振るだけでも十分にスケーティングはできるが、ボタン操作をすることでさらに細かい操作の変更が可能だ。
Cボタンを押しながら滑るとプルークボーゲン(スキー板を八の字にしてゆっくり滑る状態)、Wiiリモコンとヌンチャクをそれぞれ体の外側に対して90度ひねるとクラウチング(しゃがんでスピードが出やすい状態)、BボタンとZボタンを押しながらWiiリモコンとヌンチャクを左右に倒すとウェーデルン(モーグルなどで活用する小刻みなターン)など、多彩な動きを楽しむことができる。
ブレーキをかけたい時はコントロールスティックを下に押す、コケそうになったらWiiリモコンとヌンチャクを同時に振り下ろしてリカバー、コケてしまったら、Wiiリモコンとヌンチャクを交互に振って立ち上がれるようになっている。
さらにコース途中のジャンプ台でジャンプした際にトリックを決めることもできる。コントロールスティックを左右に倒せば空中でスピンするし、Wiiリモコンとヌンチャクを同時に振ればコザック、交互に上下に振ればダフィーなど、トリッキーな技の数々を簡単に出すことが可能なのだ。
ここまで操作についてざっと書いたが、山の斜面を歩いて登るカニ歩きや、その他さまざまなトリックなど、操作をする上で覚えなくてはならないことはけっこう多い。だが、未プレイの人が読んで「何か覚えることがたくさんあって大変そう……」と感じたのなら、「そんなことないっすよ! 断じて!」と言っておきたい。本作にはスキースクールというチュートリアルモードが用意されている。ていねいすぎるほどていねいに教えてくれるので、極端な話、説明書を一切読まなくてもスキースクールでのレクチャーを受けておけばバッチリ滑れるようになるはずだ。
そして大前提として、Wiiリモコンとヌンチャクをストックに見立てた操作方法は、愉快なまでに感覚的だ。手になじむ、というか、理にかなっている、というか、従来のボタンを押すのみのコントローラではけして得られない“スポーツシミュレーターとしての楽しさ”と“ゲームとしての面白さ”の絶妙なブレンドを体感することができるだろう。これはWiiのスポーツゲームの代表作と言ってもいい「Wii Sports」でも感じたことだが、本作においてもスキーの楽しさの全ては体感できないにせよ、その何分の1かのスキー的な楽しみを味わえるようにはなっている。家の中で画面を見ながらここまでスキー的な遊びが楽しめるというのは、やはりWiiのインタフェースならではのことだと思う。
なお、「Wii Fit」付属の「バランスWiiボード」を使えば、重心移動よる感覚的な操作も可能になる。Wiiリモコンとヌンチャクでのボタン操作は変わらないが、左足に体重をかければ左ターン、右足に体重をかければ右ターンができるのだ。これがまた予想以上に楽しくてビックリした。バランスWiiボードを使ってのプレイは1人専用となるが、1人でバランスWiiボードの上でしゃんしゃんしゃんと雪山を滑っていると何だかニヤけるほどに楽しくなってしまったりした。
ちなみに筆者の場合は、バランスWiiボードを前後逆に置いてプレイしている。なぜかというと、こうすることによって左足に体重をかけることで右ターン、という風に左右が逆になるのだが、個人的にはこっちの方がしっくり来たからだ。バランスWiiボードを持っているのなら、ぜひどちらも試してみてほしい。
「Wii Fit」以外のバランスWiiボード対応タイトルは本作が初めてなのだが、こうなってくるとバランスWiiボードの単体発売もぜひ検討していただきたい、と任天堂にお願いしたい筆者である。インタフェースとしてまだまだ色々可能性があると思うので、サードパーティからもどんどん対応タイトルが出てくるように思うし、単体の需要も上がってくるのではないだろうか。今のところ「Wii Fit」を買わなくてはこの新しいスキー操作を楽しめないというのは、少し残念なところだ。
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