ラリーカー、轍にはまってさあ大変──周回ごとに道が表情を変える新たなラリーゲームが出た:「SEGA RALLY REVO」レビュー(1/2 ページ)
かつてゲームセンターで一時代を築いたレースゲーム「セガラリーチャンピオンシップ」。シリーズ最新作は、次世代機ならではの映像と悪路をねじ伏せるドライビングの快感がたっぷり詰まっていました。
ひと時代を築いた「セガラリー」とは
時は1995年、あるレースゲームがゲームセンターでデビューした。「セガラリーチャンピオンシップ」でもある。この時代はゲーム機の3D表現が大幅に進化し、数多の名作レースゲームが登場した年である。1993年の「リッジレーサー」、1994年の「デイトナUSA」など、前世代(といってもわずか数年前)の「バーチャレーシング」から大幅に進化したレースゲームは、ゲームセンターを賑わすのに貢献したのだ。
さて、そんな中で「セガラリーチャンピオンシップ」はどのようなゲームであったのだろうか。当時としては珍しい「ラリー」を題材にし、セリカやランチアデルタといった実在のラリーカーが登場するなどリアルさも追求。それまでは架空のマシンでのレースばかりだったのが、トヨタとランチア(の親会社のフィアット)から正式に許諾を受け、マシンのみならずそこに貼られているスポンサーのステッカーまでをも忠実に再現していたのは当時としては画期的だった。また、舗装路や砂地、水たまりなどでタイヤと路面との摩擦係数を変化させる、という要素を取り入れることができたのもラリーという題材ならではである。
「セガラリーチャンピオンシップ」はヒットし、シリーズ化された。そして時は流れ2008年、ついに登場したのが最新作「セガラリー REVO」なのである。
さて筆者はというと、当時はかなりのゲームセンターッ子であり、当然「セガラリーチャンピオンシップ」も遊んでいた。……が、学生だったため資金が乏しく(バーチャ2とバーチャコップにお金を吸い取られたというのもある)、友人宅でセガサターン版を遊び込んだのは良い思い出である。そういえば、最近は徹夜で対戦とか全然しなくなったなあ。年なのかしら……。
次世代らしい作り込みが見られる新たな「セガラリー」
筆者の思い出話はさておき、「SEGA RALLY REVO」である。本作はPS3、Xbox 360、PSP、PCの4機種向けにリリースされており、PS3/Xbox 360/PC版はハイエンドな映像を楽しめる。なお本記事は、Xbox 360版でレビューしている。
車のモデリングはもちろん、泥道を走れば車体に泥がつき、どんどん汚れていく。逆に、水たまりに入ると汚れが落ちる。また、雪道や泥道を走ればタイヤの跡がコース上につき、それらが積み重なって轍(わだち)となるのだ。同じコースであっても、周回によってコースがどんどん表情を変えていくのは、本作の大きな特徴といえよう。
筆者が個人的に気に入ったのは、その美しいながらもどこかしらおかしい背景だ。サバンナのコースでは、フェンスギリギリに象やキリンがいて、通り過ぎるときは「パオーン」と鳴き声が聞こえる。あるコースでは、コース上ギリギリを戦闘機が飛びかい、その爆音に驚かされる。こういうお遊び的な演出は、実にアーケードゲームらしく、走る爽快感を増幅してくれるのだ。
登場するコースも、実に多彩なシチュエーションが用意されている。砂浜や山岳地帯、アイスバーンにジャングル……と、全く異なる環境でのレースを楽しめるのだ。本作はコースを周回して順位を競うシステムなのだが、1コースが複数のシチュエーションで構成されているのもポイント。例えばスタート地点は砂浜から始まり、ちょっと進むとジャングルになる……といった感じ。1つのレースでも、同じ背景が続くことなく、飽きずに走れるのだ。
悪路をねじ伏せるのがラリーの醍醐味!
そもそもラリーとは、専用のサーキットではなく、公道や私道で行われるレースのことだ。タイムも速さを競うものではなく、あらかじめ指定されたタイムとどれだけ近いタイムでチェックポイントを通過できるか、というルールである。
が、本作はゲームのため、このあたりのルールはかなり異なり、一般的なレースゲームに近いものが採用されている。本作をおおざっぱに言えば、オフロードコースでレースが楽しめるゲーム、と考えていいだろう。
本作の最大の魅力は、そのオフロードコースでのレースを楽しめることだ。舗装された道路とは異なり、とにかくよく滑る。全体的に高低差がきつく、大きくジャンプする段差や水たまりといった障害物も多く設置されている。
マシンは全体的にすべりやすく、局面によってはまっすぐ進むのが難しいことも。特に後輪駆動車を選ぼうものなら、ちょっとしたカーブであってもすぐに後輪が滑り出すほどだ。このツルツル滑る車で、泥が飛び散る悪路をねじ伏せていくのだ。常時ドリフトをしているような操作感覚は、ハイパワーのラリーカーを運転している気分満点で、うまくカーブを切り抜けられたときなどはかなり高い満足感を得られるだろう。
また、先に述べたように「周回が進むにつれて轍ができていく」システムも本作の特徴。1ラップ目は普通の泥道であったのに、2ラップ目には大きな轍ができていて、ハンドルを取られてしまうこともしばしば。コースによってではなく、周回ごとに最適なラインを見つけ出して走る楽しさこそ、本作の醍醐味である。
ゲーム中に表示されるTIPSによると、轍のほうがグリップ力が上がるようだが、筆者はかなり走りにくいように感じた(※)。そのため、2周目、3周目ではほとんど走られていない部分を見つけて、その上を走るというプレイスタイルで楽しんでいる。新雪の上に足跡を付けていくような爽快感があるので、この走り方がちょっとヤミツキになってしまった。でもレースで勝てるかどうかはまた別の話である。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
ヤフオクで出品されていた「20万円の引退品」→開封すると…… “まさかの中身”に賛否 「ゾッとしたわ…」「しゃーない」
-
辻希美&杉浦太陽、家族6人でクリスマスに豪華料理 長女・希空が作った“プロ級のケーキ”も…… 「凄くいい時間だった」
-
「バグってる」 シャトレーゼの“864円で買える”「1人用クリスマスケーキ」に大絶賛の声 「企業努力すごい」
-
毛糸で作ったお花を200個つなげると…… “圧巻の防寒アイテム”完成に「なにこれ作りたい……!!」「美しすぎる!」と100万再生【海外】
-
「思わず泣きそう」 シャトレーゼの“129円クリスマスケーキ”に衝撃 「すごすぎない!?」「このご時世に……」
-
そば屋の看板のはずが…… 雪で“別の店”みたいになってしまった光景が北海道の豪雪のすさまじさを物語る
-
若かりしころの父と母→36年後…… 苦楽をともにしてきた“現在の姿”に「泣いた」「本当に素敵」と1700万再生突破【海外】
-
幼少期から“ディズニー”大好きな2人→25年後…… まさかまさかの“現在”が話題 「映画のワンシーンのよう」
-
大型ワンコが猫に育てられた結果…… 驚きの行動連発に「自分を猫だと思っていないっw?」「かわいすぎる!」
-
妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」される夫婦の苦悩……“年の差33歳差”カップルに反響【個性的なカップル特集2024】
- ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
- 新1000円札を300枚両替→よく見たら…… 激レアな“不良品”に驚がく 「初めて見た」「こんなのあるんだ」
- 家の壁に“ポケモン”を描きはじめて、半年後…… ついに完成した“愛あふれる作品”に「最高」と反響
- 「庶民的すぎる」「明日買おう」 大谷翔平の妻・真美子さんが客席で食べていた? 「のど飴」が話題に【大谷翔平激動の2024年 「お菓子」にも注目集まる】
- 100均のファスナーに直接毛糸を編み入れたら…… 完成した“かわいすぎる便利アイテム”に「初心者でもできました!」「娘のために作ってみます」
- “プラスチックのスプーン”を切ってどんどんつなげていくと…… 完成した“まさかのもの”が「傑作」と200万再生【海外】
- 「バグってる」 シャトレーゼの“864円で買える”「1人用クリスマスケーキ」に大絶賛の声 「企業努力すごい」
- 「昔モテた」と言い張るパパ→信じていない娘だったが…… 当時の“驚きの姿”が2900万再生「おおっ!」「マジかよ」【海外】
- トイレットペーパーの芯を毛糸でぐるっと埋めていくと…… 冬に大活躍しそうなアイテムが完成「編んでるのかと思いきや」【海外】
- “月収4桁万円の社長夫人”ママモデル、月々の住宅ローン支払額が「収入えぐ」と驚異的! “2億円豪邸”のルームツアーに驚きの声も「凄いしか言えない」
- 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
- 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
- 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
- アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
- 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
- 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
- ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
- 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」