キーワードは「世界撲滅」――「『ワールド・デストラクション』プロジェクト」始動ニンテンドーDS、アニメ、コミックに展開(1/3 ページ)

セガが展開する「『ワールド・デストラクション』プロジェクト」の発表会が開催された。ゲーム、アニメ、コミックなど、さまざまなメディアに展開したプロジェクトとなる。アニメとコミックは7月から開始。ゲームは9月に発売される。PVも掲載。

» 2008年05月30日 20時28分 公開
[今藤弘一,ITmedia]

マルチコンテンツ展開で1つの世界観を表現

 セガの「『ワールド・デストラクション』プロジェクト」とは、ニンテンドーDSソフト「ワールド・デストラクション 〜導かれし意思〜」を始め、TVアニメ「ワールド・デストラクション 〜世界撲滅の六人〜」、コミック「ワールド・デストラクション 〜ふたりの天使〜」で展開される新規プロジェクトだ。ベースとなる世界観や主要キャラクターは各コンテンツで共通となるが、ストーリーの一部で独自のアレンジを行い、それぞれの世界がクロスすることで、「ワールド・デストラクション」の世界観やストーリー、キャラクターの魅力をより広く、深く引き出していくという。

 「ワールド・デストラクション」の舞台は、「砂海」と呼ばれる砂の海に囲まれており、1000年の周期で破壊と再生を繰り返す、閉じられた世界だ。「獣人」により人間は支配されており、水や火は存在せず、特殊な砂がその役割を果たしている。

 この物語の主人公は「キリエ・イルニス」という少年。世界の情勢にまったく無関心だったが、世界撲滅委員会に所属するヒロイン「モルテ・アーシェラ」と出会うことで自分の存在意義を知り、キーパーソンとなっていく。キリエと相対するのが獣人「ナジャ・グレフ」。オオカミ族の父と人間の母を持つハーフだが、世界救済委員会の隊長各として、世界を守るという理想のために努力していく。

画像 キリエ・イルニス。性格は温和で自己主張はあまりしないが、思ったことは素直に口に出すタイプ。物語の終盤では、キリエの思い切った行動により、ストーリーが急展開を見せるとか
画像 モルテ・アーシェラ。つらい過去を背負っており、獣陣が支配するこの世界を撲滅したいと思っている。最初はキリエを引っ張っていく形だが、キリエが自分の自我を悟った時、あらたな関係を見せていく
画像 ナジャ・グレフ。性格は外見どおり理知的であり、世界を守るという理想のために努力する。しかし融通の利かないところがあり、自分の考えを常に正しいと信じてしまうところがある。キリエを世界を滅ぼす倒すべき敵としてみなし、キリエたちの前に立ちはだかることになる

画像 トッピー・トプラン。外見はかわいらしいクマのぬいぐるみのようだが、勇者ギルド所属の流れの賞金稼ぎという凄腕。性格はハードボイルドで孤高の存在
画像 アガン・マードル。獣人から人間を解放する、という目的を持つゲリラ組織“黄金の獅子”の副リーダー。モルテとは幼なじみで、やがてキリエたちと行動をともにするようになる。パーティーの兄貴的存在。
画像 リ・ア=ドラグネール。竜族の最後の1人という獣人。外見年齢は15、6歳だが、実際は300年以上生きている。竜族の使命でもある、世界の最初と最後に関わる、という役目だけはちゃんと守ろうとする。そのため、世界撲滅のカギを握るキリエに付いて行くことになる。怒ると獣人化し、角が出る

 「今の市場をリードしているのは携帯ゲーム機。中でもニンテンドーDS向けのRPGは、2007年度の市場で見ても700万本が流通している」と語るのは、セガの国内CS事業部長である前田雅尚氏。今年セガは、ニンテンドーDSやPSP向けにさまざまなRPGタイトルを発売することになるそうだが、その先駆けとなるのが「ワールド・デストラクション」だ。

 今回のタイトルがマルチ展開のプロジェクトとなったことについて前田氏は「ソフトが売れる前提として、作品のできがいいのは当たり前。ただしゲームだけにとらわれていると難しい。このため、アニメやコミックにも展開し、それぞれのターゲット層に向けて訴えかけていく」と述べた。

 「ワールド・デストラクション」プロデューサーである、セガの下里陽一氏によると、物語は冒頭、ナジャとキリエの対立関係により進んでいくとのこと。「それぞれのキャラクターがキリエとどうからんでいくかがストーリーの見どころ」(下里氏)だ。

画像 セガ 取締役 国内CS事業部長 前田雅尚氏
画像 セガ ワールド・デストラクション プロデューサー 下里陽一氏

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2503/18/news071.jpg 息子の小学校卒業で腕を組んだ34歳母→中学校で反抗期を迎えて…… 6年後の姿に反響 「本当に素敵!」「お母さん、変わってない!?」
  2. /nl/articles/2503/20/news115.jpg 「いつの間に……」 大谷翔平、試合後の「ひざの状態」にファンに衝撃 「ボロボロ」「すごさを物語っている」
  3. /nl/articles/2503/20/news026.jpg プロが本気で“アンパンマンの塗り絵”をしたら…… 衝撃の仕上がりが550万再生「凄すぎて笑うしかないw」「チーズが、、、」 話題になった作者に話を聞いた
  4. /nl/articles/2503/19/news126.jpg 「うそでしょ!?」 東京ディズニーランド、“老舗”レストランの閉店を発表 「とうとう来てしまったか」「いやだああああ」と悲しみの声
  5. /nl/articles/2503/19/news030.jpg 19万8000円で購入した超高級魚を、4年間育てたら…… ド肝を抜く“大変化”に「どんどん色が」「すごい」
  6. /nl/articles/2503/20/news046.jpg 【ワークマン】一体なんだこれは…… 衝撃的な“1500円Tシャツ”に反響 「すごく良い」「発想が面白い」
  7. /nl/articles/2503/19/news019.jpg 水族館のイカに“指でハート”をしてみたら… “まさかのお返し”が190万表示「こ、こんなことあるのか」
  8. /nl/articles/2503/20/news112.jpg 「なんでこれ使った」 ドジャース公式が“日本人3選手”の勇姿を投稿→よく見ると…… まさかの「違和感」に「誰かわからんかった」
  9. /nl/articles/2503/20/news009.jpg 「もうこりごりだ〜」 財布に新紙幣を入れたら…… “まさかのビジュアル”に爆笑 「昭和アニメのオチかな?」 投稿者に話を聞いた
  10. /nl/articles/2503/17/news040.jpg 毎日庭に来るインコから、ある日渡された“贈り物”とは…… 「号泣した」まさかの正体に「まるで何かの物語のよう」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 雑草ボーボーの運動場に“180羽のニワトリ”を放ったら…… 次の日、まさかの光景に「感動しました」「すごい食欲」
  2. 40歳・女性YouTuber「18年間、脇毛を処理していない」→“処理しない理由”語る 「脇のみならず……」
  3. 「恩師ビックリするやろなぁ」 中学3年で付き合い始めた“同級生カップル”が10年後…… まさかの現在に反響
  4. 使わない靴下をザクザク切って組み合わせると…… 目からウロコの再利用法が2500万再生「とてもクリエイティブ」【海外】
  5. ペットのカエルを土に埋め、約半年間放置→掘り返してみたら…… 「すげぇ」予想外の結末に「ほんと不思議」
  6. 「絶対当たったわこれ」→「は?」 ガリガリ君の棒に書かれていた“衝撃の文章”に「そうはならんやろ」 投稿者に当時の思いを聞いた
  7. コメダ珈琲店で「軽い食事」を注文 → 出てきた“まさかの実物”に思わず大仰天 「逆詐欺ですね」「軽食という名の主食」
  8. 最恐雑草“ヤブガラシ”根元をハサミでチョキッと切ると…… “驚愕の結末”に「すごい」「知りませんでした」
  9. 「笑い過ぎて涙が」 小学生次男、宿題で先生に不正を疑われる→まさかの原因が530万表示 「じわじわくる」 投稿者に話を聞いた
  10. 大阪梅田駅で撮影された“奇跡のような光景”に「今まで見たことない」「本当に贅沢な眺めだ」 全ホームにマルーンカラーが整列
先月の総合アクセスTOP10
  1. 最初に軽く結ぶだけで…… 2000万再生された“マフラーの巻き方”に反響「これは使える」「素晴らしいアイデア」【海外】
  2. コメダ珈琲店で朝、ミックスサンドとコーヒーを頼んだら…… “とんでもない事態”に爆笑「恐るべし」「コントみたい」
  3. パパに抱っこされる娘、13年後の成人式に同じ場所とポーズで再現したら…… 「お父さん若返った?笑」「時止まってる」2人の姿に驚き
  4. 和菓子屋で、バイトの子に難題“はさみ菊”を切らせてみたら……「将来有望」と大反響 その後どうなった?現在を聞いた
  5. 古いバスタオルをザクザク切って縫い付けると…… 目からウロコの再利用に「すてきなアイデア」【海外】
  6. 「14歳でレコ大受賞」 人気アイドルがセクシー女優に転身した理由明かす 家族、メンバー、ファンの“意外な反応”
  7. 希少性ガンで闘病中だったアイドル、死去 「言葉も発せないほどの痛み」母親が闘病生活を明かす
  8. “きれいな少年”が大人になったら→「なんでそうなったw」姿に驚がく 「イケメンの無駄遣い」「どっちも好きです!笑」
  9. ドブで捕獲したザリガニを“清らかな天然水”で2週間育てたら…… 「こりゃすごい」興味深い結末が195万再生「初めて見た」
  10. 芸能界引退した「ショムニ」主演の江角マキコ、58歳の近影にネット衝撃「エグすぎた」 突然顔出しした娘とのやりとりも話題に