オンラインゲームに潜む影――あなたのキャラクターは大丈夫?(前編)(1/2 ページ)

オンラインゲームで遊んでいる皆さん、突然自分のキャラクターが使えなくなったらと考えたことはありますか? 最近被害が続出しているアカウントハックの恐怖とその内容に迫る。

» 2008年09月18日 15時46分 公開
[ITmedia +D Games取材班,ITmedia]

あなたのキャラクター、狙われていませんか?

 普段、オンラインゲームをプレイしている人も多いと思うが、皆さんは「アカウントハック」という言葉をご存じだろうか? アカウントハックとは、ゲームにログインする際に使用するIDやパスワードを盗む行為のこと。これによって、盗んだ人が本人になりすましてゲームにログインをして、手に入れたアイテムや装備、ゲーム中で使用する通貨を別のアカウントに移すなどの事例が増えている。さらに登録してあるアカウントにクレジットカードの情報も入っていると、せっかく何時間もプレイして手塩にかけて育てたキャラクターが他の人の手に渡ってしまうだけではなく、クレジットカードが悪用されてしまう可能性もあるのだ。

 今回は、アカウントハックがどのような手段で行われるのか、どうしたらアカウントハックを回避できるかについてお伝えしていく。「騙されるやつが悪いんだ」、「自分は大丈夫」と根拠のない自信を持っている人も多いかもしれないが、他人事にせずぜひ1度、自分のPCのセキュリティやID、パスワードの管理方法を見直して欲しい。

こんな方法であなたのキャラクターは盗まれる

 「アカウントハック」には大まかに分類して「ソーシャルハック」、「ブルートフォースアタック」、「マルウェア」の3種類の方法がある。それぞれの手段はかなり違うものになっているので、ここではまずその内容と回避方法について説明していく。

 「ソーシャルハック」とは直接IDやパスワードを見たり聞き出したりして盗む行為で、IDやパスワードを書いたメモを見られる、ネットカフェで入力したままにしたIDやパスワードを使用されるといった、PCを使用する人間側のミスを狙うもの。これらは、PCにパスワードを記憶させない、IDやパスワードを紙に書いている場合は人目に着くところに置かない、人から聞かれても教えないなど、普段のほんの少しの注意で回避できる。

 「ブルートフォースアタック」の「ブルートフォース(Brute Force)」とは、日本語に訳すと「力ずくで」といった意味になる。これはプログラムによってありとあらゆる文字の組み合わせを「総当り」で入力していく方法だ。パスワード解除までに時間はかかるが、ゲーム側にパスワード入力回数の制限がない限りいずれは突破されてしまう。パスワードの文字数が少ない人や英字・数字にしている人が被害にあいやすい。これを回避するためには、数字だけのパスワードはやめる、パスワードの文字数を増やす、パスワードに大文字・小文字・数字を混ぜて複雑にする、パスワードを文や単語など意味を持つものにしないなどの工夫で、簡単には「ブルートフォースアタック」による被害を受けにくくすることができる。ただし、パスワードを複雑にしすぎて、パスワードを書いたメモをPCの周りに置いておくとソーシャルハックされてしまうので、気をつけてほしい。

 「マルウェア」は、ウイルス、ワーム、スパイウエアなどの“悪意のこもった”ソフトウェアを指す。マルウェアに感染する経緯はさまざまで、有用なプログラムを装ってユーザーの手でインストールさせるものや、マルウェアが仕組まれたサイトにアクセスするだけでインストールされてしまうものまである。アカウントハックの被害を引き起こす代表的なマルウェアには「バックドア」、「キーロガー」といった種類があり、これらのマルウェアはWeb経由や後述する「トロイの木馬」経由で入ってくるものが多い。

 以下にマルウェアの種類ごとに、どういった経緯でユーザーのPCに侵入してくるのか、どのような被害を起こすものかを表にしたので参考にして欲しい。

  • ウイルス:USBメモリやCDなどの記憶メディアやメールを介してPCに侵入し、他のファイルへの感染を繰り返すプログラムを指す。直接的な被害がないものもあるが、PCの動作が遅くなってしまったり、PCの重要なファイルに感染するとPCが起動しなくなったりする場合もある。
  • トロイの木馬:有用なプログラムを装いPCにインストールさせ侵入するプログラム。ギリシア神話の「トロイの木馬」が由来となる。
  • キーロガー(スパイウエア):プログラム入力したキーを外部に送信し、IDやパスワードを盗み取るプログラム。「キーロガー」はPCの情報を盗み取る「スパイウエア」のプログラムの一種に分類される。
  • ドロッパ:他のマルウェアを自動的にダウンロードさせるプログラム。トロイの木馬と併用されることが多い。
  • バックドア:PCを外部から勝手に操作できるようにするプログラム。

 マルウェアの多くはWindowsの脆弱性を狙ったものであるため、基本的にはMicrosoft Updateにより最新の状態に更新する、セキュリティソフトのウイルス定義を最新にすることで感染を防げる。さらには、メーカーに認められていないユーザーが作ったプレイ支援ツールを使わない、ブログやサイトにリンクされているURLをむやみにクリックしない、などをしっかり守っていれば感染する可能性は限りなく低くなる。ブラウザの設定でJavaスクリプトやActiveXコントロール、IFRAMEの使用をオフにしておくこと(IE6ではこの項目がないので注意)でも、回避できるだろう。

 また、Webサービスで自分のPCを無料でウイルスのスキャンをしてくれるサイトもあるので、感染していないかチェックする習慣をつけてほしい。仮にIDやパスワードが漏れてしまっても、他の人にログインされる前にパスワードを変更すればOK。定期的にパスワードを変更することも心がけよう。

IEのツール−インターネットオプション−セキュリティ−レベルのカスタマイズから、ActiveXコントロール、Javaスクリプト、IFRAMEの設定を変更できる(画像はVistaのものです)
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2404/15/news019.jpg 4カ月赤ちゃん、おねむのひとり言が止まらず…… 心とけそうなおしゃべりに「とてつもなく可愛すぎる!」「ウルウルした」
  2. /nl/articles/2404/15/news020.jpg 1歳妹が11歳姉に髪を結んでもらうやさしい光景が160万再生 喜ぶ妹のノリノリのリアクションに「可愛すぎて息できない」「ねぇね髪の毛結ぶの上手」
  3. /nl/articles/2404/13/news014.jpg 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  4. /nl/articles/2404/14/news013.jpg 海岸を歩いていたら「めっちゃ緑のヨコエビがおって草」 作りものと見まごうほどの色合いに「ガチャの景品みたい」と驚きの声
  5. /nl/articles/2404/11/news165.jpg 遊び疲れた子猫を寝かしつけてみた 絵本のような光景に「きゃーあ」「可愛すぎて変な声出た!」
  6. /nl/articles/2404/15/news038.jpg ダイソーの材料を“くっつけるだけ”で作れる、高見え「カフェコーナー」 今流行りのジャパンディな風合いに「天才的に美しい」「まねする!」
  7. /nl/articles/2404/15/news103.jpg 「ケンタッキー」新アプリ、不具合や使いづらさに不満殺到…… 全面的刷新も「酷すぎる」「歴史に名を残すレベル」
  8. /nl/articles/2404/15/news014.jpg 100均大好き起業ママが「考えた人天才すぎる」と思わず興奮 ダイソー&キャンドゥの優秀アイテム5選が参考になりすぎる
  9. /nl/articles/2404/14/news006.jpg 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
  10. /nl/articles/2404/15/news021.jpg 下っ腹に合わせて購入したGUデニムで50代女性に悲劇→機転を利かせたコーデに称賛!! 「笑って楽しんで60代、70代を迎えたい!」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「歩行も困難…言動もままならず」黒沢年雄、妻・街田リーヌの病状明かす 介護施設入所も「急激に壊れていく…」
  2. 500円玉が1つ入る「桜のケース」が200万件表示越え! 折り紙1枚で作れる簡単さに「オトナも絶対うれしい」「美しい〜!」
  3. 赤ちゃんがママと思ってくっつき爆睡するのはまさかの…… “身代わりの術”にはまる姿に「可愛いが渋滞」「何回見てもいやされる!」
  4. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  5. 日本地図で「東京まで1本で行ける都道府県」に着色 → まさかの2県だけ白いまま!? 「知らなかった」の声
  6. 中森明菜、“3か月ぶりのセルフカバー動画”登場でネット沸騰 笑顔でキメポーズの歌姫復活に「相変わらずオシャレで素敵」「素敵な年齢の重ね方」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. もう別人じゃん! 「コロチキ」西野、約8カ月のビフォーアフターが「これはすごい」と驚きの声集まる
  9. 娘がクッションを抱きしめていると思ったら…… 秋田犬を心ゆくまで堪能する姿が440万再生「5分だけ代わっていただけますか?」「尊いなぁ…」
  10. 業務スーパーの“高コスパ”人気冷凍商品に「基準値超え添加物」 約1万5000個販売……自主回収を実施
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」