完全に再現されたLAの町並みを走り抜けろ!!「ミッドナイトクラブ:ロサンゼルス」レビュー(1/2 ページ)

GTAシリーズでおなじみのロックスター・ゲームスが贈る新感覚レースゲームのイベントリポートに加え、登場車種リストも写真付きでお届け!

» 2009年02月12日 12時42分 公開
[松井悠,ITmedia]

 スパイクから2月5日にプレイステーション 3とXbox 360で発売された「ミッドナイトクラブ:ロサンゼルス」は「グランド・セフト・オート」シリーズを手がけるロックスター・ゲームスによるオープンフィールドタイプのレースゲーム。一般車や通行人が行き交うロサンゼルスを自由に走り回ることもできる「ロックスターらしい」ゲームだ。今回は発売前に行われた試遊パーティーのリポートと一緒に本作の魅力についてお届けしよう。

都内某所で行われたセレブ感溢れる体験パーティー

パーティでは山本氏と招待された関係者を交えての対戦プレイも行われた

 過日、都内某所の高級マンションの一室で行われたパーティーでは、スパイクのローカライズ担当の山本大輔氏、広報の中村友氏が製品版のゲームを実際にプレイしながらゲームの魅力を紹介してくれた。

 本作の最大の特徴はなんといっても、リアルに再現されたロサンゼルスの街並みだろう。実際にアメリカでの生活を経験していたという山本氏は「本当にアメリカの空気感を見事に再現しています。街を歩く人々のファッションにもぜひ注目してもらいたい」とのこと。また中村氏は「ゲーム内の看板も、かなりいろいろなものがありますので、チェックしてみてください」と語る。

 登場しているクルマは実際にロサンゼルスで走っているものから40台以上をピックアップしたという。「アメ車好きにはたまらない構成になっています」と山本氏。街を走っていたり、路上駐車しているものも、コアなアメ車ファンならば「あ! このクルマは!」と気がつくものばかり。

 そして、ゲーム内には時間の概念があり、プレイ時間によって昼、夕方、夜と街は趣を変えていく。美しい夕焼けに見入るもよし、ネオンサインに照らされるロサンゼルスのナイトクルーズを堪能するもよし。また「晴れ」「曇り」「雨」などの天候によって、また異なる感覚でプレイができる。

「あ、この看板見たことある!」なんて言いながら街をドライブするのも楽しい
左が実際の風景、右がゲーム中の写真。こうして見ると、本作がいかによくできているかが実感できる

街を走る、ただそれだけで楽しい

「グローマンズ・チャイニーズ・シアター」は、ハリウッドスターの手形や足形、サインが集まる場所としても有名

 アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルス。ダウンタウン、ハリウッド、サンタモニカ、そしてビバリーヒルズを内包するアメリカ第二の都市をほぼ完全に再現したのがこの「ミッドナイトクラブ:ロサンゼルス」だ。筆者も含め、多くのプレイヤーにとっては、「こんなところでクルマ走らせたことなんてねぇよ!」と最初は思うだろう。だが、実際にクルマを走らせてみると分かるのだが「この世のどこかに実在する場所をゲームで走る」のは想像以上に楽しい。あの映画の、あるいはあの写真のワンシーンを再現したときのヨロコビ、街の中で警察を振り切ったときの「自分が街をモノにした」という達成感はなかなかのもの。ロックスター・ゲームスがGTAシリーズで培った「生きている街」、それが「ミッドナイトクラブ:ロサンゼルス」の世界でも見事に再現されている。

 ゲームは、街を徘徊するストリートレーサーたちとのレースを通して得られる経験値でレベルを上げ、パーツやクルマをアンロックし、お金を稼いで自分のクルマをカスタマイズしていく。レースの種類は、チェックポイントを通過する「ノーマルレース」、特定のコースを周回する「サーキットレース」、指定されたマシンでレースを行う「タイム・トライアル」、最も近くの赤信号から街の有名スポットまで向かう「レッドライト・レース」などが用意されている。いずれも街中を走り抜けていくため、対向車線、交差点などでは他のクルマとの衝突に気をつけなければならない。

 なお、本作はいわゆるストリート系のレースゲームで、サーキットをひた走るようなストイックなものではない。また、クルマも「ニトロ」やクルマを吹っ飛ばす「AGRO」、周りの動きが遅くなる「ZONE」などの特殊機能をはじめ、挙動がかなりゲームナイズされており、リアル系のレースものを求めている人よりは、はちゃめちゃ系の爽快レースを求めている人にオススメしたい。

特殊機能のEMP(電磁パルス)は相手を一定時間走行不能にするもの
あまり無理な走りをしすぎると警察に追い回されて捕まってしまう場合も
車体が壊れてきたり、ニトロタンクが空になったりしたらサービスステーションに行こう

ネットワークプレイでさらに楽しい

 本作では、最大16人までのオンラインプレイに対応している。オンラインモードでは、自由に街の中を走れるクルーズモードの他に、ノーマルレースやチェックポイントレースの他に、旗取り合戦の「キャプチャー・ザ・フラッグ」や「ストックパイル」などのレースが複数用意されている。なお、オンラインプレイでも、ゲーム中にフォトモードで写真を撮り、無料オンラインサービスの「Rockstar Games SOCIAL CLUB」(英語)にアップロードすることも可能。

 なお、オフラインからオンラインの変更はシームレスに行えるので、仲間とボイスチャットでだらだら街をツーリングしているだけでも楽しめるだろう。

実際では不可能なロサンゼルスの公道でのレースがゲームをさらに盛り上げてくれる
夕日を眺めながら大勢のプレイヤーで疾走するのも醍醐味のひとつだ
レースだけではなく、友達同士でロサンゼルスの観光名所を見て回るのもおもしろい

カスタマイズでオリジナルカーを作り上げる

 カスタマイズできる箇所はフロント、ボディ、リア、ホイールのパーツの他、内装や塗装などかなり細かいところまで設定できるので、カーマニアにはたまらない要素。パーツには、ロックスターオリジナルのものと実在するカスタムパーツメーカーのものが用意されている。パーツの組み合わせによってマシンの性能が変わることは無いので、完全に自分好みのマシンにカスタマイズすることができる。内装に関しては、ハンドルやシート、カラーリングの設定が可能だ。

 塗装はカラーパレットを使っての細かい調整やメタリックやつや消しといった質感の変更、模様を施すことも。また、複数の模様をレイヤー別に貼り付けての編集もできるので、デザインに凝ったカスタマイズもできるだろう。

 チューニングショップでは、排気システムやクラッチなどをグレードアップして、マシンの性能を引き上げることができる。各パーツ3段階に分かれていて、チューニングする箇所や段階によって料金は異なる。

車体をワイドボディにするだけで、外見の印象がずいぶんと変わる
ガレージではかなり細かいチューニングが可能で、マシン性能の底上げができる
車体の下部から出るライトの色も変更可能
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2408/31/news036.jpg 犬が同じ場所で2年間、トイレをし続けた結果…… 笑っちゃうほどの変貌が379万表示「そこだけボッ!ってw」 半年後の現在について聞いた
  2. /nl/articles/2408/30/news121.jpg 「地獄絵図」「えぐすぎやろ……」 静岡・焼津市の地下歩道が冠水 “信じられない光景”にネットあぜん
  3. /nl/articles/2408/31/news073.jpg 「よくこんなものが……」 米不足でメルカリに米出品→疑問の声も 運営は“禁止出品物”に「然るべき対応」
  4. /nl/articles/2408/31/news025.jpg 次男に塩対応の柴犬、いよいよ次男の帰省最終日を迎え…… 本音が出た瞬間に「不意に泣かせるのやめて欲しい」と感動の声
  5. /nl/articles/2408/30/news017.jpg 最上位グレードのハイエースを“50万円の底値”で購入したら…… 驚きの実物に「ある意味最強」「正直、羨ましい」
  6. /nl/articles/2408/30/news188.jpg 実写「着せ恋」、キャストに物議 海夢の再現度が高すぎるタレントを推す声あがる 「逆になんであかせあかりさん以外の人……」
  7. /nl/articles/2408/29/news193.jpg 「なんで欲しいと思ったんですか?」 酔った勢いで購入 → 後日届いた“まさかの商品”に反響 「理性あったら買わないw」
  8. /nl/articles/2408/28/news142.jpg 明石家さんま、69歳バースデー迎え長男から幸せ呼ぶ“輝かしいプレゼント” 同席した元妻・大竹しのぶは「最高の笑顔でした」
  9. /nl/articles/2408/31/news084.jpg 仕事早いな! 大谷翔平の愛犬“デコピン”、大反響の始球式がさっそくTシャツ化 「こ、これは……」「欲しい!」と爆売れの予感
  10. /nl/articles/2408/30/news113.jpg 「これ600円なの?」 大谷翔平が長く愛用しているデコピンの“おやつ入れ”、始球式で注目「おそろだった」「真美子さんが選んだのかな」
先週の総合アクセスTOP10
  1. ヒマワリの絵に隠れている「ねこ」はどこだ? 見つかると気持ちいい“隠し絵クイズ”に挑戦しよう
  2. 「米国人には想定できない」 テスラが認識できない日本の“あるもの”が盲点だった 「そのうちアップデートでしれっと認識しそう」
  3. 「苦手な芸能人は誰?」 あのちゃん、女性芸能人を“実名で即答” 「ここ最近で一番笑った」「強すぎる」
  4. ホテルでチェックアウト、忘れ物で多いのは? ホテル従業員が教える「圧倒的に多い忘れ物」
  5. 乳がん闘病中の梅宮アンナ、抗がん剤治療で「髪の毛ほとんどなくなっています」 帽子かぶり「ああ、来たか」
  6. 「キティちゃんのお面だと思ったら……」 ひっくり返すと“まさかの正体”に11万いいね
  7. 「凄すぎる…」「ガチで滝」 “市ケ谷駅の冠水”が衝撃与える 階段に大量の水が流れる様子も…… 東京メトロに経緯を取材
  8. 「早すぎます」「一体なにが」 52歳ボディービルダー、訃報1週間前に最期の投稿で“人生初の試み” 恋人は「亡くなる数時間前まで普通にお出かけも」
  9. お盆で帰省した次男に、柴犬も猫もまさかの反応→どちらも豹変して爆笑 「涙出てきました」「おもろ可愛過ぎ(笑)」
  10. 着陸する戦闘機を撮ったはずが…… タイミングが絶妙すぎる1枚に「一部の専門家には貴重な一枚」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 釣れたキジハタを1年飼ったら……飼い主も驚きの姿に「もはや魚じゃない」「もう家族やね」 半年後の現在について飼い主に聞いた
  2. 「もうこんな状態」 パリ五輪スケボーのメダリストが「現在のメダル」公開→たった1週間での“劣化”に衝撃
  3. 「コミケで出会った“金髪で毛先が水色”の子は誰?」→ネット民の集合知でスピード解決! 「優しい世界w」「オタクネットワークつよい」
  4. 庭で見つけた“変なイモムシ”を8カ月育てたら…… とんでもない生物の誕生に「神秘的」「思った以上に可愛い」
  5. 「米国人には想定できない」 テスラが認識できない日本の“あるもの”が盲点だった 「そのうちアップデートでしれっと認識しそう」
  6. ヒマワリの絵に隠れている「ねこ」はどこだ? 見つかると気持ちいい“隠し絵クイズ”に挑戦しよう
  7. 「昔はたくさんの女性の誘いを断った」と話す父、半信半疑の娘だったが…… 当時の姿に驚きの770万いいね「タイムマシンで彼に会いに行く」【海外】
  8. 鯉の池で大量発生した水草を除去していたら…… 出くわした“神々しい生物”の姿に「関東圏では高額」「なんて大変な…」
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「なんでこんなに似てるの」 2つのJR駅を比較→“想像以上の激似”に「駅名だけ入れ替えても気づかなそう」