のびのびするだけで楽しい……けどやっぱり意味不明な「のびのびBOY」で遊ぶ日々是遊戯

本日よりPlayStation Storeにて販売開始となった、バンダイナムコゲームスの「のびのびBOY」。さっそくダウンロードして遊んでみた。

» 2009年02月19日 20時28分 公開
[池谷勇人,ITmedia]

ゲームというよりは「触って楽しむ玩具」

 「塊魂」で一躍有名になった高橋慶太氏の最新作として、プレイステーション 3ユーザーの期待を集めていた「のびのびBOY」が、2月19日よりPlayStation Storeにて販売開始となった。

 主人公は、起き上がりこぼしに手足をくっつけたような、ピンク色の不思議な生き物「BOY」。BOYの体は引っ張ればどこまでも伸ばすことができ、伸びた体は物理演算によってグネグネウネウネと実に味のある動きをしてくれる。この「どこまでも伸びる体」と、ステージ上に配置されたいろんなオブジェクトで、好きに遊んじゃおう――というのが大まかなゲームの内容だ。

 特にクリアやゲームオーバーといった要素はなく、遊び方・楽しみ方は人それぞれ。どこまで体を伸ばせるか挑戦してみてもいいし、伸ばした体で木にぐるぐると巻き付いたりして、BOYのキモかわいさにニヤニヤしてみてもいい。他にもそこらへんにあるモノや生き物を飲み込んだり、体に文字を書いたりといろんなことができるが、基本的には何をしようがプレイヤーの自由。ゲームというよりは、積み木やブロックのような「触って楽しむ玩具」と考えた方がいいかもしれない。

 唯一とも言える目標は、やっぱり起き上がりこぼしのような生き物「GIRL」の体を伸ばして、“太陽系をひとつなぎにする”こと。GIRLはBOYから愛を伝えられる(長さを分けてもらう)ことでどんどん成長していき、やがてはGIRLの体をつたって月や他の惑星とも行き来できるようになるという。このあたりのスケール感や設定は、いかにも高橋氏らしいテイストに溢れていてワクワクする。最終的にはいったいどんなことになってしまうのか楽しみにしつつ、とりあえずゆっくりと愛をはぐくんでいきたいと思う。

 価格は800円(税込)で、必要空き容量は511Mバイト以上。上で書いたように、遊び手自身が遊び方を見つけて楽しむタイプのゲームなので、人によって好き嫌いがはっきり分かれそうな印象ではある。とは言え限界まで伸ばしたBOYの挙動は必見で、物理演算をフルに使った何とも言えない触感とキモかわいさは、まさに次世代機ならでは。「塊魂」ファンはもちろん、「巨人のドシン」や「太陽のしっぽ」のような箱庭系ゲームが好きな人にもぜひオススメしておきたい。

 ちなみに本作には、プレイ映像をYouTubeにアップロードできる機能もついている。もっとプレイ映像を見たい! という人、遊んでみたけど楽しみ方がよく分からないという人は、ためしにYouTubeで「のびのびBOY」で検索してみるといいだろう。

中央にいるピンクの生き物が「BOY」
BOYは引っ張ると、ギュイーンと伸びていき……
やがてはこんなことに。キ、キモい!

右上に見えるのが「GIRL」。体を伸ばして、GIRLに愛を届けよう
木や鉄棒に巻き付いてみるのは定番ですな
文字を書いたら余計にキモくなってしまいました

PlayStation Store

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