連載
» 2009年09月14日 03時50分 公開

パレットタウンと「チョロQ」タウンゲイムマンの「レトロゲームが大好きだ」(1/3 ページ)

9月9日は「チョロQの日」だったらしい。それにちなんで今回は、プレイステーションなどで発売された、タカラ(現・タカラトミー)の「チョロQ」ゲームシリーズを取り上げてみよう。あと1年弱で姿を消す、お台場の大観覧車を惜しみつつ。とあるバンドの楽曲に心を動かされつつ。

[ゲイムマン,ITmedia]

昔ながらの「チョロQアドバンス」

大観覧車でおなじみパレットタウン前にて。水道・電気・ガスなどの共同溝整備工事が行なわれていた

 高速道路が休日1000円になったとか、無料化されるんじゃないかとかいう話が出ているが、わたしは運転が下手くそなので、その恩恵にあずかれない。

 かなり昔の話になるが、高速道路で車を運転していて、ふと気がつくとスピードメーターが時速50キロを指していたことがある。かえって危ない。

 神奈川のサーキットで、レーシングカーの体験運転をしたら、平均時速20キロをたたき出したこともある。

 ゴールド免許は5年間まったく運転してない証。

 そんなわたしだから、レースゲームでもいわゆるシミュレーター系のものは、運転自体がままならない。何よりも、横Gがないので、カーブを曲がる際のベストな速度がいまひとつつかめない。むしろ実際の車を運転するより、ゲームの方が難しいんじゃないだろうか?

 困ったことにレースゲームの場合、「グランツーリスモ」のような有名作品を別にすれば、シミュレーター的なものなのか、昔ながらのアクションゲームなのかは、実際にやってみるまで分からない。たとえシリーズものであっても、途中からリアル指向に変わることは十分あり得る。だからわたしは一時期、レースゲームから遠ざかっていたことがあった。

 その頃、東京ゲームショウで試遊して興味を持ったのが、ゲームボーイアドバンス用ソフト「チョロQアドバンス」だった。

 昔ながらのレースゲームのように、大半のコーナーではブレーキが必要ない。アクセル全開、トップスピードで曲がれるコーナーも多い。シミュレーター的レースゲーム全盛の時代に、このゲームバランスは懐かしかった。

 後日、自分でソフトを買ってプレイしてみた。レースで賞金を稼ぎ、各パーツを買ってマシンを強化するシステム。序盤はタイヤの性能が悪く、ハンドリングもかなりのアンダーステア(曲がりにくい状態)なので、コーナーを曲がるときにかなり減速しなければならない。だがパーツがそろってくるにつれ、快適に操縦できるようになってきた。

 頭をカラッポにしてコースを駆け抜ける爽快感がある。

 コースは5つのエリアに分けられているのだが、とりわけ個性的なのがバトルエリアとアクアエリア。バトルエリアでは、それぞれのチョロQが武器を持って撃ち合う。アクアエリアでは、スクリューかジェットを装備して水の上を走る。

 ……と、ここまで書いてから、昔わたしが書いた東京ゲームショウのリポート記事を確認してみて気づいたが、ゲームショウで私がプレイしたのは、翌年発売された「チョロQアドバンス2」の方だった。そっちは持ってない……。

 ともかく、「チョロQアドバンス」を気に入ったわたしは、「チョロQ」シリーズ全体に興味を持ち、あらためて1作めからプレイすることにしたのだった。

このくらいのコーナーだったらフルスピードで曲がれる。タコメーターに注目
キャタピラ履いてバトルエリアへ突入。ほかの車からの攻撃は、回避ボタンを押せば防げることもある
アクアエリアではやはり、地上とは挙動がちょっと違う感じ。石に乗ってしまうと、跳ねてコントロールしづらい

チョロQ人気を復活させた? プレイステーション版

 1996年、タカラ(現・タカラトミー)から、プレイステーション用ソフト「チョロQ」が発売された。大ヒットした同名のおもちゃが登場するレースゲームだ。

 もともとプレイステーションには「リッジレーサー」(ナムコ)があったが、見た目がコミカルな「チョロQ」は、「リッジレーサー」とは住み分けができた。

 コミカルなレースゲームとしてはほかに「モータートゥーン・グランプリ」(ソニー・コンピュータエンタテインメント)もあるが、既に発売から1年半が経っていた。

画面は「チョロQ VER.1.02」。レースの賞金でパーツを買って、チョロQの性能を上げていこう

 ちなみに「モータートゥーン・グランプリ」は、作者の山内一典氏が「グランツーリスモ」の開発に移ったため、「チョロQ」発売の2カ月後にリリースされた「2」でシリーズ終了となる。

 チョロQ自体のブームは、1980年代前半あたりだった。丸っこくデフォルメされた小さな車のおもちゃで、手で後ろに引くことでゼンマイが巻かれ、手を離すと走り出す。

 コロコロコミックでは、チョロQのレースをテーマにした「ゼロヨンQ太」というマンガが連載され、「ゲームセンターあらし」や「とどろけ!一番」に匹敵する人気を博した。ゆがんだコインを後ろに挟むことで、チョロQの進路を自在に曲げるという、現実にはあり得ない技が印象的だった。

 あと、まったくの余談になるけど、わたしはルイジ・コラーニ氏がデザインしたチョロQを持っている。「ウォーロック」という雑誌の読者投稿コーナーでネタが採用され、その賞品としていただいた物だった。高校生の頃はわたしにもまだ、ギャグのセンスがあったのだ。

 さらに余談だが、わたしは後にこの雑誌でライターデビューしている。

 さて最近は、チョロQにも再び新作が登場し、もうすぐ新シリーズ「チョロQハイブリッド!」が発売される予定。また、企業やキャラクター、映画とタイアップしたチョロQや、各地のバス・列車をモチーフにしたチョロQも人気が高く、いまやチョロQはすっかり、スタンダードなおもちゃとして定着している。

 しかしゲームが発売された1996年は、チョロQの低迷期だった。わたしはプレイステーションでチョロQがゲーム化されると初めて聞いたとき、すごく懐かしく感じたものだった。もしかしたらこのゲームのヒットが、おもちゃのチョロQの復活にも、ひと役買っているかもしれない。

 プレイステーション版「チョロQ」は、「チョロQアドバンス」と違って、多少減速しないと曲がれないコーナーが多い。でもほかのマシンはそれ以上に減速するので、そこでタイム差をつけることができる。こういうゲームバランスの取り方は、ファミコンやスーパーファミコン時代のレースゲームに近い。

 壁や、ほかのマシンにぶつかっても、ダメージを負わないところがチョロQっぽい。急カーブは、わざと壁にぶつかって曲がることも可能だ。

 賞金を稼げばマシンの強化ができるので、レースゲーム初心者にもおすすめ。曲がりやすいタイヤや、加速が良くなるエンジンなどを買ってチョロQを強化すれば、一層操作しやすくなり、どんどん上位のレースで勝てるようになる。

 ただし、コースも難しいものが追加されていく。特に、障害物だらけで思い通りに走れないビッグドームや、きついコーナーが多い上、曲がりきれないと落ちてしまうコーナーまであるアップダウン峠が難関だ。

ほとんどのレースは10台で行なわれる。スタート直後のごちゃつきを、いかに早く抜け出すかが重要
ビッグドーム。プレイステーションの機能を生かした、こんな立体的なコースもあった
なぜかレースに清掃車がエントリーしているのが、「チョロQ」シリーズの特徴だ

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