鉄壁のデフェンスに開いた一点の蟻穴――「アップルシードタクティクス」第4回戦詳報(1/3 ページ)
ゲームポットが運営する多人数同時参加型戦略シミュレーション「アップルシードタクティクス」の模様をお伝えするバトルリポート。前回新王者となったユナイテッド・リパブリックの連覇なるか。それともアメリカ帝国が巻き返すか。はたまた残る3勢力が台頭するのか?
第3回戦終了時点の勝利ポイント順位
前回はユナイテッド・リパブリック(以下UR)がそれまで連勝していたアメリカ帝国を抑え、初勝利を手にした。それを踏まえ、現時点での勝利ポイントを確認してみよう(勝利ポイントは優勝10点、2位7点、3位5点、4位4点、5位3点。ただし、滅亡した場合は順位点-3)。
- 第1位 アメリカ帝国 25点
- 第2位 ナグルファル 21点
- 第3位 ユナイテッド・リパブリック 15点
- 第4位 オリュンポス 12点
- 第5位 自由アフリカ 9点
依然アメリカ帝国が優勢だが、最下位だったURが3位まで順位を上げて追撃モードに。3戦連続2位のナグルファルも堅調。さてこれがどう変化したのか。では、第4回戦のバトルリポートをどうぞ!
序盤:急速拡大路線のUR。大きく出遅れたオリュンポス
立ち上がりに活発な動きを見せたのがナグルファル。前回の憂さを晴らすとばかりに猛烈な出足で北はカリブ海の要衝・サントドミンゴ、東はアフリカ大陸の西端・ダカールまで進出。さらに外交でアメリカ帝国が自国を攻撃できない状況を作り上げると、ギニア湾沿岸を東進。南米各地も次々と経略して、いきなり広大な領土を掌中に収めた。
今回も最大人数を集めたアメリカ帝国は、南方でハバナ、パナマ地峡の線を維持しながら、別働隊を北上させ、シカゴ、トロントを制圧する。外交面ではナグルファルに対抗してナグルファルによる自領への攻撃を不可能にし、両国間に相互不可侵状態を確立した。その後、北極圏への進撃を開始。南で均衡状態を保ちながら北回りで欧州を目指す、得意の戦略パターンへ持ち込んだ形だ。
URは東欧重視。普段は真っ先に落とすピレネー山脈よりもバルカン半島攻略を優先し、自由アフリカとの最前線をエーゲ海、トブルクまで押し上げる。初期には無視したイベリア半島方面に対してもオリュンポスの動きが鈍いと見るや、ピレネー山脈を超え、リスボンを抜き、ジブラルタル海峡を渡ってカサブランカまで進出。さらに北極圏にも軍を送り、アメリカ帝国を遙かに上回る進軍速度でレイキャビクをまで到達する。ナグルファルをもしのぐ、多方面への領土拡張政策で欧州全土を完全に掌握した。
自由アフリカはややスローなペースで紅海を北上。URに遅れを取ったものの、どうにか戦略重要拠点であるカイロを保持する。その後はケープタウンまで南進してアフリカ南部を抑え、次にインド方面を版図に加え、まずまずの体勢を作り上げた。
大きく出遅れたのがオリュンポス。人数的にも最小で不利な感はあったが、本拠地であるガイアシティの内政を重視して拡張を後回しにしたため、ほとんど拠点を増やせなかった。
中盤:アメリカ帝国、南北アメリカ大国を統一
初期の領土分割が終了し、戦いは中盤戦に移行。そしてこの段階で今回のターニングポイントとなる事件が勃発した。
震源はアメリカ帝国。まずアゾレスベースをオリュンポスから奪い、対UR戦の拠点となる大西洋上の拠点を確保した。しかし、URのディフェンスは堅く、大西洋も北極圏もまったく落ちる気配がない。ならばと目標を南米大陸に切り替える。ここからアメリカ帝国とナグルファルの熾烈な外交戦が開始された。
主力を西アフリカに展開しているナグルファルにとって、アメリカ帝国を外交で封じることは文字通りの生命線を意味する。攻めたいワシと守りたい狼の水面下の戦い。だが、人数に勝るアメリカ帝国はついにナグルファルを制し、最前線だったサントドミンゴとメリダ山脈を奪取する。この攻撃作戦は時間も周到に計算されており、実時間で平日の朝という、防衛側にとっては応戦が難しい時期に行われた。
ナグルファル側では前夜のうちにセットされたと思われるループ設定(同じ行動を最大24時間繰り返す機能。長時間ゲームから放れる際などに有効)が稼働中で、その時点でまだ支配していなかった南米や西アフリカ諸地域を次々と自領にしていったものの、侵入してきたアメリカ帝国軍に対しては強固な防衛線を張ることができなかった。そしてついに餓狼たちの聖地であるアマゾン流域にハクトウワシ軍団が乱入、首都マナウスを奪われてしまう。この瞬間、5勢力の首都の中で唯一敵手に落ちることがなかった要塞都市の難攻不落伝説は終わりを遂げた。
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