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» 2010年05月21日 23時18分 公開

6月には3D対応ゲームが登場する!――トークイベント「PS3の技術と未来を語る」リポート

この春から、家電商戦を盛り上げている3Dテレビ。その裏で、PS3も3D化に向けて着々と取り組みを進めている。そのキーマンが、ソニーの3Dイベント「dot park」に登場。これまで、そして今後の3D化について大いに語った。

[戸村賢一,ITmedia]

映画やアニメよりゲームは3Dに向いている

 ソニーが、東京・六本木ヒルズで5月21〜25日まで開催中の「dot park」は、ソニーグループが持つ3D技術を間近に楽しめるイベント。開催初日となる5月21日、プレイステーション 3の3D化のキーマン、ソニー・コンピューターエンターテインメントジャパンSVPの豊禎治氏が登場。会場内の大画面で3Dゲーム映像を上映したのち、今後のPS3がどう3Dに挑んでいくかについて熱く語った。

 豊氏はSVPとともに、ソフトウェアプラットホーム開発部長と戦略企画担当部長を兼任している。その肩書きから想像されるように、PS3をソフトウェア上で3D化するプロジェクトの最高責任者である。豊氏はまず最初に、ソニーが3Dに力を入れる理由から語り始めた。


金曜の夕方ということで、会場はほぼ満員の観衆が訪れていた
会場内で撮影した画像を、3Dで大画面で表示しているところ。全員がサングラスをかけているようにも見える、何とも不思議な光景だ

「ソニーは3Dに非常に力を入れています。なぜなら、映像にものすごい力を入れているからです。ソニーミュージックの音楽、ソニーピクチャーズの映画、そしてプレイステーション 3のゲームと、どれも映像が関係するものです。私は、ゲームを作っているわけではなく、ゲーム機を3D対応させるのが仕事です。普通なら3Dになると買い換えるとなるところですが、プレイステーション 3の場合OSをアップデートするだけで3D対応となるのです。実は、皆さんがお持ちのプレイステーション 3は、バージョン3.30というOSになっているのですが、すでに3D対応なんです。なので、3Dテレビがあり3D対応のゲームを買ってくれば、すぐに3Dで楽しめてしまうんです」(豊氏)

 OS3.30というのは、4月22日にオンライアップデートで配布されたバージョンのこと。PlayStation Networkにプレステーション 3が接続しているユーザーなら、すでにOSは無料アップデートされている。

「この点については大反響でして、特にゲームを作るサードパーティさんの反応はすごいいです。PS3がすでに対応しているんだったら、うちもどんどん3Dソフトを作りたい、という話はすでに出てきています」(豊氏)

 前セッションが映画関係のものだったことからか、次にはゲームと映画で3Dへの相性は違うのか、という話に進んだ。

「ゲームと3Dって相性がいいんですよ。映画の場合、実写ですと3Dとなるともう一回カメラで撮り直さなくてはいけないですよね。3D映画が最初アニメやCG作品だったのは、CGなら今ある映像を右目用の映像、左目用の映像を作り直せば3D化できるからです。ゲームの場合はもっと3Dに近くて、ゲーム内でリアルタイムに3Dのデータを作っています。実は、初代プレイステーションのころからゲームは3Dで作っていまして、3Dを押し出していたのです。ただ、表示するテレビが2Dでしたので、2D上で3Dを表示していたと。そこでテレビが3Dになり、いよいよこういう時代がきたなと、今はわくわくしています」(豊氏)

 テレビが3Dとなり、PS3が3D化した、となると次に気になるのが3D対応ゲームがいつ登場するかである。映画に比べて3D化しやすいとはいえ、同じ時間で2倍の映像を生成することになるわけで、開発者には相当チャレンジングなはず。となれば相当開発時間もかかり新タイトルの発売も相当先なのでは、と考えていたところ、豊氏から自信のある発言が飛び出した。

「3Dゲームの発売時期は、そんなに遠い時期ではありません。3D Braviaが発売される6月には、最初の3Dゲームを同時に出したいと考えています。次に、Blu-ray再生の3D対応化をやりたいと思っています。PS3のは映像には自信があるので、その映像も3D対応にしてみなさまにお届けしたい。PlayStation Networkを使って、3D映像の配信も考えています。ですので、みなさんにもぜひプレイステーション 3を3D対応テレビにつないでいただきたいと考えています。さらにPlayStation Moveというのがありまして、マイクに似たコントローラを振ることで、ゲームに自分の動きを伝えることができます。これを3Dゲームで使うと、まさに3D空間の中にいるような感覚を味わえます。将来は一つの空間のなかに自分が入っていく、そういう志向をしていきたいと思っています」(豊氏)

家電芸人・木本武宏氏(右)との掛け合いで3Dを熱く語る豊禎治氏(中央)
大画面に映し出された3Dゲームの画面。微妙に遠近でズレ量が違うのが分かる

 トークショーの後、ソニー関係者にどのような3Dゲームが登場するか確認したところ「今の時点で、タイトルははっきり明かせませんが、3D Bravia発売に合わせて出す予定にしています。タイトルは決まり次第お知らせします」とのこと。ちなみに、別会場の「dot park Cafe」では「GT5」のデモが行われ「ワイプアウト HD Fury」「MorterStorm2」などの映像も紹介されていたが、これら作品が6月のラインアップに入っているかは今のところ不明だ。果たして6月に発表される3Dゲームは何か、そしてどれぐらいのリアリティで登場するのか、後に続くタイトルはどれぐらいの量になっていくのか……。PS3の3D化戦略から今後しばらくは目を離せなくなりそうだ。

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