連載
» 2010年09月22日 00時32分 公開

暑さも吹っ飛ばせ! 「ペンゴ」ゲイムマンの「レトロゲームが大好きだ」(1/2 ページ)

連載第89回は「ペンゴ」(セガ)。氷で作られた迷路の中で、ペンギンのペンゴがその氷を飛ばして敵を倒すゲーム。もしこれを猛暑日に屋外でプレイしたら、果たして涼しく感じられるでしょうか?

[ゲイムマン,ITmedia]

南極の風に思いを馳せるがこの日の気温は38度

名古屋港にて。5月に来たときはカメラを持ってなかったので、こないだまた行って写真撮ってきた

 こう見えてもゲイムマンさんは、堅い仕事をすることが2年に1回くらいある。今年の5月には、名古屋の南山大学に行って、小さな講演でマジメな話をしゃべってきた(慣れないことをしたせいか、帰京後に扁桃炎を起こして倒れたけど)。

 講演を終えた翌日に、せっかくだから観光してみた。地下鉄名港線に乗り、まだ行ったことのなかった名古屋港水族館へ。行ってみるまで知らなかったが、ここはすごく規模の大きな水族館だった。

 特にイルカショーがすごい。わたしもいろんな水族館に行ったけど、大型ビジョンで水中のイルカが見えるイルカショーは初めて見た。しかもカメラワークやスイッチングが完璧。長さ60メートル、幅30メートルもあるプールの広さを生かして、7頭のイルカがかたまって同時にジャンプするなど、高度な技も披露していた。観客席は3000人も入る大きなものだが、わたしが行ったときは立ち見も出るほどの盛況だった。

 展示の方も充実していた。イルカやシャチ、ベルーガのプール。ウミガメの回遊水槽。マイワシのトルネード。

 そしてペンギン。屋外にペンギンがいる水族館はよくあるが、ここには極地近くで暮らすペンギンを展示する水槽があった。気温マイナス2度、水温6度に設定されており、エンペラーペンギン、ジェンツーペンギン、アデリーペンギン、ヒゲペンギンの4種類がいる。水中を滑るように泳ぐペンギンがよく見える。部屋が広くてペンギンの数が多く、南極さながらの雰囲気をかもし出していた。

ポートビルの地上53メートルの展望室から見た、名古屋港水族館。背後にうっすら伊吹山が見える
入口前の広場には、ペンギンの像があった。世界最大のペンギン(絶滅した古代ペンギン)と最小のペンギンの等身大の像
1965年就航の南極観測船ふじ。さまざまな部屋や、ブリッジ、南極の石と氷、犬ぞりやヘリコプターなどを見られる

 以前、ペンギンが主人公のゲーム「けっきょく南極大冒険」(コナミ)を取り上げた際には、お台場に展示されている南極観測船・宗谷の前で写真を撮った。実は名古屋港には、宗谷から南極観測の任務を引き継いだ、2代目南極観測船・ふじが展示されている。宗谷は貨物船、海軍の特務艦などを経て改造された船だが、ふじは最初から南極観測船として造られており、出力や砕氷能力が大幅にアップしている。

 ペンギンといえば、近々アーケードで「ペンゴ」の新作が出るらしいと聞いた。「トライジール」「シューティングラブ。」などのシューティングゲームで知られる、トライアングル・サービスが製作し、ロケテストも行なわれた。この連載では久しくセガのゲームを取り上げていないことだし、今回は「ペンゴ」を取り上げてみよう。

氷を操る程度の能力

画面はセガサターン版「SEGA AGES メモリアルセレクション VOL.1」。スノービーがタイトルを作る。途中1回引き返すという謎の動きも
まだ背景の黒いゲームが中心だった時代。「ペンゴ」も例外ではないが、このデモ画面の明るさは目を引いた
各面のスタート前には、いったん全面に敷き詰められたアイスブロックの一部が抜けて、迷路が形作られる

 「ペンゴ」(セガ・エンタープライゼス/現・セガ)は、1982年、アーケード(ゲームセンター)に登場した。赤いペンギンのペンゴを操作して、スノービーという謎の生き物と戦うゲームだ。

 ペンゴの武器は、フィールド内にあるアイスブロック。迷路の壁を構成している氷の塊で、ペンゴが押すと、別のブロックか外壁に当たるまで滑っていく。これをスノービーにぶつけてやっつけるのだ。ブロックを飛ばして遠くの敵を倒すのは、シューティングゲームにも似た快感がある。

 壁や別のアイスブロックに接していて飛ばせないブロックは、壊すことができる。スノービーはブロックを飛ばすことこそできないが、壊してペンゴの方に向かってくる。

 スノービーを倒す方法はもうひとつある。ペンゴが外壁を押すと、壁が揺れて、壁沿いにいたスノービーが一定時間しびれてその場に止まる。その間にペンゴがスノービーに触るとつかまえられるのだ。ただし得点が低い。しびれているスノービーにアイスブロックを当てて倒すと、通常の点数が得られる。

 アイスブロックの中には、スノービーの卵が隠れているものもあり、スノービーを倒すたびに新たなスノービーが卵から補充される。卵入りブロックはステージ開始時と、卵からスノービーが現れるときに点滅するので、先につぶしておくことも可能だ。スノービーが全滅して卵も全部なくなれば、そのステージはクリアとなる。

迷路の壁を構成している物を、武器として使う発想が新しい。1回押すだけで、すーっと飛んでいくのが爽快
光ったアイスブロックの位置を覚えて、積極的にスノービーの卵を壊していこう。得点も高いし
スノービーは残り1匹になってしばらく経つと、足が生えて隅っこの方へ逃げていく

おおごとダイヤモンド

 アイスブロックの中に3個だけ、模様の違う“ダイヤモンドブロック”がある。この3個をまっすぐ1列に並べると、すべてのスノービーがしびれ状態になり、ボーナス点が10000点も入るのだ。スノービーを1匹つぶして400点、アイスブロックを1個壊して30点というこのゲームにおいて、10000点は大きい。ただ、ダイヤモンドブロックもほかのブロックに当てないと止まらないので、並べようとすると、けっこうおおごとになる。

 ダイヤモンドブロック以外にも、高得点の稼げるフィーチャーがある。例えば、1つのアイスブロックで複数のスノービーをまとめてやっつけると得点が上がっていく。1匹だけなら400点だが、2匹なら1600点、3匹なら3200点、4匹なら6400点だ。とはいえこれを狙うのも難しい。外壁でしびれさせれば、2匹くらいは行けるかも……。

 ステージを1分以内にクリアすると、ボーナス点が得られる。早くクリアするほど、得点は飛躍的に高くなる。何秒で何点入るかは、ステージクリア時に表示されるのだが、そのリストはまるで、「クイズ$ミリオネア」で画面の右端に出る賞金額のようだ。19秒以内にクリアすると5000点も入るが、わたしは20秒台の2000点あたりが御の字だった。

 2面クリアするごとに、色とりどりのペンゴたちが現れ、ボーナス点リストの下でパフォーマンスをする。4面クリア時のお尻ふりふりがかわいい。6面クリア時の“ただ立ち止まるだけ”パフォーマンスは、今見ると西武ドームでのドアラっぽく見えないこともない(まあ、あんな長時間静止してないけど)。

ダイヤモンドブロックが3個そろうと、派手な演出でプレイヤーを祝福してくれる
壁沿いに3個並べたときも同じように派手な画面になるが、得点は半分しかもらえない
ベートーベンの第九とともに現れるペンゴダンサーズ。8面をクリアすると、別のゲームキャラクターのようなカニ歩きを披露

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