次世代機ではなくニンテンドーDSの年だった2006年:ITmedia +D Games 2006 Access Top 30(1/2 ページ)
今年はニンテンドーDS Liteの発売で春を迎え、次世代機のそろい踏みでゲーム業界の地殻変動が話題となった年でした。皆様のゲームライフはいかがでしたか? 今年を振り返りつつ、年間トップ30を発表!
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というわけでやっぱり今年を振り返ってみましょう
昨年のニンテンドーDSの勢いそのままに、今年は軽く300万本を越えるソフトタイトルが目立った1年でした。「New スーパーマリオブラザーズ」や、昨年発売されながら息長く売れ続けたいわゆる「脳トレ」もの2本に加えて「おいでよ どうぶつの森」、「マリオカートDS」など、どれも化け物ソフトと呼んでもいいほど売れまくりました。中には2本でシリーズものとはいえ、「ポケットモンスター ダイヤモンド・パール」のように500万本を出荷した化け物の親玉みたいなタイトルもありました。
新ハードの発売に伴い、年末はそちらの話題で持ちきりでしたが、それでも2006年はニンテンドーDSの年だったと断言していいでしょう。売れまくっているソフトがどれも、任天堂のタイトルというのは気にはなりますが……。
ただし、右のクイックポールを見れば分かるように、読者の方が期待しているハードはあくまでも家庭用ゲーム機のようです。プレイステーション 3とWii、そして少し間を開けXbox 360と、これからの成長を楽しみにしていることを表していると思います。Xbox 360は日本向けタイトル「ブルードラゴン」や「ロスト プラネット−エクストリーム コンディション−」で年末をリードし、年始の「Gears of War」に期待が集まっています。また、発売されたばかりのプレイステーション 3とWiiも、これから1年かけて本当の意味でハードの特性を生かしたタイトルを待つことになるでしょう。
それにしても、上記のランキングを見ると、確かにニンテンドーDSや次世代機関連ニュースが多いのですが、ちゃんとプレイステーション 2やPSP関連の記事も注目されていることが分かります。“お姉チャンバラ”や“メイド”というキーワードに弱いという印象もありますが……。
と、やっぱり無難にまとめるのも何なので、2006年印象に残った取材について書こうと思います。あくまでもGames記者の個人的な意見であって、いわゆるニュース的な重要度や認知度は度外視してください。
【1月】
外は大雪、中は熱気――次世代ワールドホビーフェア東京大会開催
正月に入るといきなり寒くなり、今年は暖冬じゃなかったんだっけ? という気になった1月。前日から降り続く雪に、翌日の取材はどうなるのかと思ったのも杞憂。ガラガラの会場を予想していたら、そんな事態には子どもパワー(物欲パワー?)は関係ないことを思い知ったのがこの「第23回次世代ワールドホビーフェア」でした。ただし翌日は快晴となって、土曜日に来られなかった人がドッと押し寄せ、むちゃくちゃな混み具合でした。そういえばこの日はこんなアホなロケをやっていた人もいたようで(記者I)。
【2月】
2006年内にニンテンドーDSを1000万台に――任天堂岩田社長
年内に1000万台の出荷台数を達成すると宣言した岩田社長の2倍売れちゃったDSのパワーを象徴するような勢いあるイベントでした。この2月15日に開催された「ニンテンドーDS カンファレンス!2006.春」では、ニンテンドーDSブラウザーなどが発表されたのですが、同時に発表のあった「DS地上波デジタル放送受信カード」がいつの発売になるのかが気になるところです(記者K)。
【3月】
多数の日本人も来場――「Game Developers Conference 2006」開幕
ゲームクリエイター対象のカンファレンスイベント「Game Developers Conference 2006」が、アメリカ・カリフォルニア州サンノゼのSan Jose McEnery Convention Centerで開催。Wiiのバーチャルコンソール構想を打ち出したのもこのGDCの岩田氏の基調講演「Disrupting Development」でのことでした。開発者向けのカンファレンスイベントなので、当然会場内には見たことある有名クリエイターがブラブラしているし……。アメリカ西海岸の陽気も手伝ってか、国内にいるよりもフレンドリーだったように思います(記者K)。
【4月】
「スパロボ15周年記念“鋼のOG祭り”」で新シリーズのアニメ化も発表
4月もいろいろあったのですが、これ。というのもなんやかんやで毎年行ってるという事実に気がついたから。今年の会場は品川だったのですが、やけに女性が多かったような……。毎年グレードアップしており、来年もやるんだろうなーというユーザー参加型イベントの代表として思い出深く残っています(記者K)。
【5月】
E3 2006プレリポート――今年もやはり次世代ゲーム機関連が百花繚乱?
やはり一番盛り上がったのは北米ロサンゼルスで開催されたE3 2006は外せないですね。各ハードメーカーがもっとも注力したのもこのイベントでした。SCE陣営はPS3の価格や発売日を発表。久夛良木氏も快気炎をあげる。任天堂もメディアブリーフィングでWiiで「ゼルダの伝説」を同時発売することや、Wiiの仕様について言及。もちろんマイクロソフトも負けじとビル・ゲイツが来場し「Halo3」を発表するなど、先行逃げ切りを狙うという三つ巴の様相でした。
しかし、2007年には規模縮小し、7月にバイヤーや一部のマスコミに限定して開催されることになっているE3。まだ不透明なところも多く流動的ながら、今年のように大がかりなショウ的要素は控え目になることは確実のようです。ゲームの情報が集約されていたイベントだけに、今後情報の拡散が懸念されますね。というか、大変そう……(記者K)。
今年のE3 2006は本当に印象的でした。はじめてプレイアブルで出展されたWiiに群がる人たち。そういえばこのネーミングが決まったのも、E3の開催直前でしたね。会場直後に任天堂ブースに行くと、Wiiのコーナーに「EXHIBITOR」(出展社)という札を下げた人たちが列をなしているのにも驚きました。そういえばWii27番勝負なんてのもやりましたね。いまとなってはいい思い出です。任天堂さん、早く「Wii Music」出してください(記者I)。
【6月】
さあ、これから夏です――「第24回 次世代ワールドホビーフェア」開催
1月とはうって変わって、夏の暑い日に開催された「第24回 次世代ワールドホビーフェア」。このときはまだプレイステーション 3もWiiも展示されるなんてことはもちろんなく、何か平和なイベントだったような記憶が残っています(記者I)。
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