【PS Vita体験リポート】「重力的眩暈」の名に偽りなし――重力アクションゲーム「GRAVITY DAZE」TGS2011

PS Vita用オリジナルタイトルとして注目を集める、ソニー・コンピュータエンタテインメントの「GRAVITY DAZE」。“重力的眩暈”ってどういう感じ?

» 2011年09月15日 20時51分 公開
[池谷勇人,ITmedia]
画像

 30タイトル以上のPS Vita専用タイトルが試遊可能なソニー・コンピュータエンタテインメントブース。今回はその中から、「SIREN」シリーズの外山圭一郎氏がプロデューサーを務める、新感覚重力アクションゲーム「GRAVITY DAZE/重力的眩暈:上層への帰還において、彼女の内宇宙に生じた摂動」(長い!)のプレイリポートをお届けする。

 今回出展されていたバージョンでは、本作の大きなポイントとなる「重力を使った移動」と、同じくポイントとなる「重力を使った戦闘」を主に体験することができた。

 物語は記憶を失った主人公キトゥンが、見知らぬ町に降り立つところからスタート。チュートリアルメッセージに従い、謎の黒猫を追いかけていくと、なぜか突然、ふわりとキトゥンの体が地面を離れ、無重力状態になってしまう……。

 一体なぜ自分にこんな力が突然備わったのか? 理由については一切説明されないものの、とにかくここから、本作のキモである「重力操作」が使用できるようになる。

 重力操作の方法はちょっと変わっていて、Rボタンを1回押すとその場で体が浮かび上がり、もう一度Rボタンを押すと、向いている方向にヒューッと「落ちて」いく。落下方向は右スティックで変えられるほか、ジャイロセンサーによりPS Vita本体を動かすことでも変更可能。そのまま建物の壁に着地すれば、それまで壁だったところが地面となり、天井に落ちれば、それまで地面だったところが天井になってしまう。慣れれば空を飛ぶように、自在に「落ちられる」ようになるが、目まぐるしく変化する重力の中をどこまでも落ちていく感覚は、頭の中をぐるぐるとかき回されるような、奇妙な気持ちよさがあった。

 そのまましばらく遊んでいると、やがて赤黒いモンスターが街中に現れるようになる。キトゥンの攻撃手段は、主に「キック」と「重力キック」の2種類。敵の近くで□ボタンを押せばキックとなり、さらに空中に浮かんだ状態で□ボタンを押せば、敵に向かって急降下しながら飛び蹴りを放つ「重力キック」となる。重力キックは落下距離が長いほど威力がアップする仕組みで、さらにボスクラスの敵は、弱点である「コア」をちゃんと狙わないとダメージを与えられないので、戦闘では「どこから、どんな角度で落下するか」が非常に重要。やみくもに突っ込んでもハネ返されてしまうが、逆にピンポイントで重力キックが決まった時の爽快感は格別だ。

 最初は「落下」の感覚にちょっと戸惑ったものの、ビルの壁を駆け上がり、壁を蹴ってふたたびまた空中へ飛び出す――といった独特の操作感覚は、ほかのゲームでは味わったことのないものだった。まさに「重力的眩暈」を存分に味わうことができる、唯一無二のタイトルと言えそうだ。

画像 キトゥンと同じく、重力操作能力を持つ謎の少女も
画像 天地がめまぐるしく入れ替わる感覚が気持ちいい
画像 舞台となる街は立体的で、存分に「落ちる」楽しさを味わえる

  • タイトル:GRAVITY DAZE/重力的眩暈:上層への帰還において、彼女の内宇宙に生じた摂動
  • ジャンル:重力アクション・アドベンチャー
  • 発売日:2012年2月予定
  • 価格:未定
  • 発売元:ソニー:コンピュータエンタテインメント
(C)Sony Computer Entertainment Inc.


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2408/31/news036.jpg 犬が同じ場所で2年間、トイレをし続けた結果…… 笑っちゃうほどの変貌が379万表示「そこだけボッ!ってw」 半年後の現在について聞いた
  2. /nl/articles/2408/30/news121.jpg 「地獄絵図」「えぐすぎやろ……」 静岡・焼津市の地下歩道が冠水 “信じられない光景”にネットあぜん
  3. /nl/articles/2408/31/news073.jpg 「よくこんなものが……」 米不足でメルカリに米出品→疑問の声も 運営は“禁止出品物”に「然るべき対応」
  4. /nl/articles/2408/31/news025.jpg 次男に塩対応の柴犬、いよいよ次男の帰省最終日を迎え…… 本音が出た瞬間に「不意に泣かせるのやめて欲しい」と感動の声
  5. /nl/articles/2408/30/news017.jpg 最上位グレードのハイエースを“50万円の底値”で購入したら…… 驚きの実物に「ある意味最強」「正直、羨ましい」
  6. /nl/articles/2408/30/news188.jpg 実写「着せ恋」、キャストに物議 海夢の再現度が高すぎるタレントを推す声あがる 「逆になんであかせあかりさん以外の人……」
  7. /nl/articles/2408/29/news193.jpg 「なんで欲しいと思ったんですか?」 酔った勢いで購入 → 後日届いた“まさかの商品”に反響 「理性あったら買わないw」
  8. /nl/articles/2408/28/news142.jpg 明石家さんま、69歳バースデー迎え長男から幸せ呼ぶ“輝かしいプレゼント” 同席した元妻・大竹しのぶは「最高の笑顔でした」
  9. /nl/articles/2408/31/news084.jpg 仕事早いな! 大谷翔平の愛犬“デコピン”、大反響の始球式がさっそくTシャツ化 「こ、これは……」「欲しい!」と爆売れの予感
  10. /nl/articles/2408/30/news113.jpg 「これ600円なの?」 大谷翔平が長く愛用しているデコピンの“おやつ入れ”、始球式で注目「おそろだった」「真美子さんが選んだのかな」
先週の総合アクセスTOP10
  1. ヒマワリの絵に隠れている「ねこ」はどこだ? 見つかると気持ちいい“隠し絵クイズ”に挑戦しよう
  2. 「米国人には想定できない」 テスラが認識できない日本の“あるもの”が盲点だった 「そのうちアップデートでしれっと認識しそう」
  3. 「苦手な芸能人は誰?」 あのちゃん、女性芸能人を“実名で即答” 「ここ最近で一番笑った」「強すぎる」
  4. ホテルでチェックアウト、忘れ物で多いのは? ホテル従業員が教える「圧倒的に多い忘れ物」
  5. 乳がん闘病中の梅宮アンナ、抗がん剤治療で「髪の毛ほとんどなくなっています」 帽子かぶり「ああ、来たか」
  6. 「キティちゃんのお面だと思ったら……」 ひっくり返すと“まさかの正体”に11万いいね
  7. 「凄すぎる…」「ガチで滝」 “市ケ谷駅の冠水”が衝撃与える 階段に大量の水が流れる様子も…… 東京メトロに経緯を取材
  8. 「早すぎます」「一体なにが」 52歳ボディービルダー、訃報1週間前に最期の投稿で“人生初の試み” 恋人は「亡くなる数時間前まで普通にお出かけも」
  9. お盆で帰省した次男に、柴犬も猫もまさかの反応→どちらも豹変して爆笑 「涙出てきました」「おもろ可愛過ぎ(笑)」
  10. 着陸する戦闘機を撮ったはずが…… タイミングが絶妙すぎる1枚に「一部の専門家には貴重な一枚」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 釣れたキジハタを1年飼ったら……飼い主も驚きの姿に「もはや魚じゃない」「もう家族やね」 半年後の現在について飼い主に聞いた
  2. 「もうこんな状態」 パリ五輪スケボーのメダリストが「現在のメダル」公開→たった1週間での“劣化”に衝撃
  3. 「コミケで出会った“金髪で毛先が水色”の子は誰?」→ネット民の集合知でスピード解決! 「優しい世界w」「オタクネットワークつよい」
  4. 庭で見つけた“変なイモムシ”を8カ月育てたら…… とんでもない生物の誕生に「神秘的」「思った以上に可愛い」
  5. 「米国人には想定できない」 テスラが認識できない日本の“あるもの”が盲点だった 「そのうちアップデートでしれっと認識しそう」
  6. ヒマワリの絵に隠れている「ねこ」はどこだ? 見つかると気持ちいい“隠し絵クイズ”に挑戦しよう
  7. 「昔はたくさんの女性の誘いを断った」と話す父、半信半疑の娘だったが…… 当時の姿に驚きの770万いいね「タイムマシンで彼に会いに行く」【海外】
  8. 鯉の池で大量発生した水草を除去していたら…… 出くわした“神々しい生物”の姿に「関東圏では高額」「なんて大変な…」
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「なんでこんなに似てるの」 2つのJR駅を比較→“想像以上の激似”に「駅名だけ入れ替えても気づかなそう」