懐かしい駄菓子屋筐体を再現した「筐体くん」ペーパークラフトを作ってみたよ:日々是遊戯
今でも駄菓子屋の店先などに置いてある、省スペースタイプのゲーム筐体がペーパークラフトになった! 現在は販売していないそうですが、運よく見本を送ってもらえたので、実際に作ってみました。
レトロゲーム好きにはたまらない
筆者が通っていた小学校では、「子供が1人でゲームセンターへ行っちゃダメ!」という決まりがあり、アーケードゲームと言えばもっぱら近所の駄菓子屋か、玩具店の店先あたりで遊ぶものだと思っていました。
で、その店先に置いてあったのが、ちょっと小さめのいわゆる「ミニアップライト筐体」と言われるもの。中に入っているのはだいたいちょっと旬を過ぎたゲームで、よく通っていたお店はなんと1プレイ20円! 小学生にもやさしい料金設定が受け、そこはいつも子供たちのたまり場になっていました。
そんなわけで、ミニアップライト筐体にはけっこう特別な思い出のある筆者ですが、先週ネットを巡回していて、まさにそのものずばりなものを見つけてしまった。うわー、これは欲しいっ!
なんと、懐かしのミニアップライト筐体のペーパークラフト! 日よけのために大きくせり出した天井部分や、青やオレンジのカラフルな筐体デザインなど、一目見た瞬間から「欲しいっ!」とすっかり虜に。しかし、サイトには「秋葉原のボークスにて販売開始しました」とあったのですが、実際にお店へ行ってみると「けっこう前にレンタルショーケースで見ましたが、今はもう扱ってないかも……」(店員さん)とのこと。ええええ、もう売ってないのー! 結局、その日はションボリしつつ帰宅。
しかし、その後どうしても諦めきれずに販売していた「ターボ基地」さんに連絡してみると、「ひと月ほど試験的にボークスのショウケースにおいたことがありますが、現在はイベント販売のみとなっています。よければ見本をお送りしますよ」とのお返事。「ぜひおねがいします!」とメールを返すと、しばらくして本当に見本をお送りいただくことができました。ターボ基地さん、ありがとう!
というわけで、さっそく作ってみます。説明書を見ると、構造はわりと単純で、ペーパークラフト作成経験のない筆者でもなんとかなりそう。まずは台紙からそれぞれのパーツをカッターで切り出し、続いて各部を説明どおりに折り曲げていきます。説明書によると「折り線に合わせてごく薄くカッターを入れるときれいに折やすいです」とのこと。ふむふむ。
切り終えたら、あとはのりしろ部分を貼り付けていくだけ。まず奥のインストカード部分、続いて筐体左側、筐体右側と順番にのり付けしていきます。これで筐体部分はほぼ完成。「のりが渇くまで文庫本などを乗せたりしておくといいでしょう」の指示どおり、サンドイッチにしてしばらく寝かせておきます。
並行して、コンパネ部分も作成。こっちはパーツが小さい分ちょっと手強いですが、基本的な作り方は筐体部分と同じ。やはりカッターで切り出し、のりしろ部分をのり付けしていきます。最後に、レバー部分にピンで穴を開け、付属のレバーパーツをさし込めば……完成!
作業時間はだいたい1時間弱くらい(ノリが渇くまでの時間は別)。説明もていねいで、特に苦労することなく無事に完成させることができました。いやー、これはレトロゲーム好きにはたまらん! ちなみに筐体のデザインは4種類あり、赤筐体は「ゼビウス」によく似た「ズビズコ」、木目筐体は固定画面シューティングの「ギャラコ」、緑筐体は麻雀ゲームの「麻雀野郎」、青筐体は2人対戦も可能な「功夫くん」となっています。よーく見るとゲーム画面やインストカードまでちゃんと作り込んであり、元ネタが分かるとニヤリとしてしまう部分も。イベント頒価は300円で、「赤と木目」、「緑と青」の2台ずつのセットでそれぞれ販売していたそうです。
現状、通販などは行っていませんが、聞くと「同様の問い合わせが多く、新作が出たら通販もできたらと考えております」とのこと。直近のイベントだと、12月18日開催の「トレジャーフェスタ」と、来年2月の「ワンダーフェスティバル2012[冬]」にてそれぞれ委託販売予定。2月のワンフェスでは新作の発表も予定しており、「次回作ももちろんゲーム筐体で、ある程度の世代の人にとってはノスタルジーを感じていただけるモノだと思います」だそう。これを見て「欲しい!」と思った人はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
さーて、それじゃあ記事も書き終えたところで、残りの1台も作ろうっと!
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