1機50万円のロボットがマットに叩き付けられる!? ロボットプロレスは過激なエンタテインメントだった!!(1/2 ページ)

プロレスをロボットでやられてもねぇ……って、腰振りパフォーマンスにジャーマンスープレックスホールド炸裂!! ちゃんとプロレス、ちゃんとエンタテインメントしてるじゃないですかっ!?

» 2011年12月20日 16時50分 公開
[種子島健吉,ITmedia]
※本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

ロボットプロレス団体「できんのか!」が主催

 人間に代わりロボットがリング上で戦う映画「リアル・スティール」ばりのロボット格闘が日本で開催されているのを知っていますか? なんとロボットでプロレスなんだそうです。

 でも、アレですよ、プロレスって過激だし、けっこう高度なエンタテインメントですよ。精密機械のロボットでやられてもねぇ……って、腰振りパフォーマンスにストンピング、アッパーカットにエルボードロップ、ジャーマンスープレックスホールド炸裂!! ダメージ表現に本格的なリングアナウンス、ちゃんとプロレスしてるじゃあないですかっ!?


 このロボットプロレスを主催するのは、二足歩行ロボットによる格闘競技大会ROBO-ONEへの出場経験を有する実力派ロボットオーナーたちが集結し、2008年に発足した「できんのか!」(ロボットプロレス大会名も同じく「できんのか!」)。今回、その「できんのか!」主催者、小俣氏に話を聞くことができました。

「演出」からしてちゃんとプロレスしてます

筆者 小俣さんが「できんのか!」を主催されているんですね?

小俣氏 私が主催していますが、実は影の支配者とでも言いますか、プロデューサーとしてミステル・タマオ総統の存在が欠かせません。少々、お待ちください。

 どこからか、マスクを取り出す小俣氏。おもむろにマスクをかぶる。そして、「総統のミステル・タマオである。ちなみに出身はメヒコ(メキシコ)だ」――。ああ、なるほど、ここいらあたりからすでにプロレスしてるんですね。

 ということで日本語堪能な謎のメキシカン、ミステル・タマオ総統によると、「できんのか!」には、10体ほどのアーティスト(「できんのか!」では、ロボットレスラーをアーティストと呼ぶ)が所属しており、各アーティストにはキャラクターや必殺技がちゃんと設定されています。

 例えば、先に紹介した映像(2011年9月4日に静岡で行われた「できんのか! 8」第1試合)で登場しているワルー選手は極悪非道のヒールで打撃技のエキスパート。流血仮面選手は根っからのパフォーマーで観客へのアピールはお手のもので、必殺技は流血エルボードロップ。プロのリングアナ、スペル松田氏が担当しているリングアナウンスも必聴です。

画像 ワルーの痛烈な打撃技が流血仮面を襲う!
画像 観客にダメージをアピールする流血仮面。右腕がピクピク震えている。芸が細やか!

1機50万円の機体が過激にパフォーマンス!

 ロボットプロレスで難しいのは、通常のロボットがまずしない動作をさせるところ。制作費1機およそ50万円という高性能ロボットたちを使い、1個1.5万円から2万円するというサーボモーターに通常の動作からいえば無駄な負荷をかけつつ、プルプル身体を震わせるダメージ表現(本来はあってはならない異常振動でハンチングという)などをさせています。

 これをレスラーの自然な動きに見せるのがなかなかに難しく、モーションを手間暇かけて調整してプログラミングとして組み込んであるんです。なんというぜいたくさでありましょう。

画像 自分より大きい相手とあって、スネ狙いの蹴り技を繰り返す流血仮面

画像 下半身への執拗(しつよう)な攻撃にたまらずダウンしたワルーに、流血エルボードロップが炸裂!!

画像 ワルーは打撃技だけではなかった! 油断した流血仮面に必殺のジャーマンSH!!(脚部がキレイに「く」の字になっている流血仮面の受け身にも注目)

画像 一時は優勢に見えた流血仮面だったものの、けっきょく立ち上がることができず担架で退場に……

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2407/24/news014.jpg 庭で見つけた“変なイモムシ”を8カ月育てたら…… とんでもない生物の誕生に「神秘的」「思った以上に可愛い」
  2. /nl/articles/2407/25/news017.jpg 「これが生えたら庭終了」 プロも降参する“何をやっても全部ムダな最恐雑草”の正体が400万再生「ほんとこれ厄介」「土ごと変えないと不可能」
  3. /nl/articles/2407/26/news151.jpg イトーヨーカドー春日部店が閉店へ 「クレヨンしんちゃん」に登場するスーパーのモデル 「残念」「寂しい」惜しむ声
  4. /nl/articles/2407/25/news012.jpg 夜、山中の側溝をのぞいてみたら…… 思わず声がもれる“あらぬ生物”の姿に「ヤバいw」「生で見てみたい」
  5. /nl/articles/2407/25/news007.jpg 水槽の中で卵を発見→慎重に見守って1カ月後…… 小さな命の誕生に飼い主も視聴者もメロメロ「まじで可愛すぎるほんとに可愛い」
  6. /nl/articles/2407/25/news138.jpg 「お父さんはママのオタクだった」 母親が「元・おニャン子」のタレント、アイドルとオタクが“つながっちゃいけない理由”を問いかける
  7. /nl/articles/2407/25/news050.jpg 「立体的に円柱を描きなさい」 中1の“斜め上の解答”に「この発想は天才」「先生の優しさも感じます」
  8. /nl/articles/2401/26/news015.jpg スーパーで買ったレモンの種が1年後…… まさかの結果が635万再生「さっそくやってみます」「すごーい!」「手品みたい」
  9. /nl/articles/2407/26/news119.jpg 工藤静香、15歳の愛犬が天国へ 感謝の言葉つづるも……「泣いてばかり」「心が追いつかない」と悲痛な思い
  10. /nl/articles/2407/26/news008.jpg 外国人が来日して“3年後”…… マクドナルドの“オーダーの変化”に「胃袋が日本人のそれなんよw」とツッコミ
先週の総合アクセスTOP10
  1. プロが本気で“アンパンマンの塗り絵”をしたら…… 衝撃の仕上がりが360万再生「凄すぎて笑うしかないww」「チーズが、、、」
  2. 6年間外につながれっぱなしだったワンコ、保護準備をするため帰ろうとすると…… 思いが伝わるラストに涙が止まらない
  3. 「お釣りで新紙幣来た!!!!!と思ったら……」 “まさかの正体”に「吹き出してしまった」「逆に……」
  4. 赤いカブトムシを7年間、厳選交配し続けたら…… 爆誕した“ウルトラレッド”の姿に「フェラーリみたい」「カッコ良すぎる」
  5. ダイソーで買った330円の「石」を磨いたら……? 吸い込まれそうな美しさが40万回表示の人気 「夏休みの自由研究にもいいのでは?」
  6. 「これ最初に考えた人、まじ天才」 ダイソーグッズの“じゃない”使い方が「目から鱗すぎ」と反響
  7. もう笑うしかない Windowsのブルースクリーン多発でオフィス中“真っ青”になった海外の光景がもはや楽しそう
  8. アジサイを挿し木から育て、4年後…… 息を飲む圧巻の花付きに「何回見ても素晴らしい」「こんな風に育ててみたい!」
  9. スズメの首は、実は……? 「心臓止まりそうでした」「これは……びっくり!」“真実の姿”に驚愕の声
  10. 【今日の計算】「8×8÷8÷8」を計算せよ
先月の総合アクセスTOP10
  1. 18÷0=? 小3の算数プリントが不可解な出題で物議「割れませんよね?」「“答えなし”では?」
  2. 日本人ならなぜかスラスラ読めてしまう字が“300万再生超え” 「輪ゴム」みたいなのに「カメラが引いたら一気に分かる」と感動の声
  3. 「最初から最後まで全ての瞬間がアウト」 Mrs. GREEN APPLE、コカ・コーラとのタイアップ曲に物議 「誰かこれを止める人いなかったのか」
  4. 「値段を三度見くらいした」 ハードオフに38万5000円で売っていた“予想外の商品”に思わず目を疑う
  5. 「思わず笑った」 ハードオフに4万4000円で売られていた“まさかのフィギュア”に仰天 「玄関に置いときたい」
  6. かわいすぎる卓球女子の最新ショットが730万回表示の大反響 「だれや……この透明感あふれる卓球天使は」「AIじゃん」
  7. 「これはさすがに……」 キャッシュレス推進“ピクトグラム”コンクールに疑問の声相次ぐ…… 主催者の見解は
  8. 天皇皇后両陛下の英国訪問、カミラ王妃の“日本製バッグ”に注目 皇后陛下が贈ったもの
  9. 「この家おかしい」と投稿された“家の図面”が111万表示 本当ならばおそろしい“状態”に「パッと見だと気付けない」「なにこれ……」
  10. 和菓子屋の店主、バイトに難題“はさみ菊”を切らせてみたら…… 282万表示を集めた衝撃のセンスに「すごすぎんか」「天才!?」