「D1GP Kick Off Drift」で新旧ハチロクがツインドリフト! デモランでドリフトを体験したナニコレ

うおおお、車が横に進んでいる! バケットシートと4点ベルトによってガッチリ固定された記者が涙目になりながらプロのドリフト走行を体験した。

» 2012年01月16日 20時30分 公開
[山本恵太,ITmedia]
※本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 東京オートサロン2012(1月13〜15日、幕張メッセ)の屋外会場で1月13日、ドリフト走行の競技大会「D1GP(ディーワングランプリ)」のキックオフイベントが開催され、新旧ハチロクによるツインドリフトやオープンカーバージョンのLFA登場に会場は大いに盛り上がった。観客を乗せたデモランも行われ、記者もドリフトを初体験させてもらった。

車が横に進む!

 D1GPは2001年にドリキン(ドリフトキング)の愛称で知られる土屋圭市氏らが中心になってスタートしたドリフト走行の技術や美しさを競う大会。今回のイベントは、4月の「2012 D1GP」第1戦を前にキックオフとして開催された。

 会場は幕張メッセの屋外駐車場に作られた幅100メートル、奥行き50メートルほどの特設コース。撮影の準備をしていると、目の前で練習をしている車がドリフトをしてあっという間に駆け抜けていく。うおおお、車が横に進んでいる! なぜこの広いとは言えないスペースであれだけの正確な高速走行ができるのか理解できない。コースには小さな赤いパイロンが置かれているだけなのだ。

 1台がドリフトして通り過ぎるとコースには白煙が立ち上り、数台で連なって走行すると会場が真っ白になってしまうほど。路面には黒いタイヤ痕が無数に残り、タイヤの削れたカスがそこら中に散らばってすさまじさを物語っていた。

 イベントには川畑真人氏(日産・180SX)、手塚強氏(日産・スカイラインGT-R)、熊久保信重氏(日産・ローレル)などのレーサーが参加。トーナメントの対戦者が交代でドリフト走行し、点数のよかったほうがツインドリフトの先行・後追いを選び、その結果で勝者を決めるという新しい競技スタイルで進められた。途中、競技採点システムが動作しなくなるアクシデントもあったが、川畑真人氏が先行車にギリギリまで近づく“超ビタビタ”ドリフトを見せるなど、他を圧倒し初日の勝者となった。



 競技前のデモンストレーションでは、新型ハチロク(FT-86)が登場し、旧モデル(AE-86)とのツインドリフトを見せて観客を沸かせると、今度は白いオープンカーが登場。まさかのレクサス・LFA(オープンカーバージョン)に会場は大きな拍手に包まれた。

新旧ハチロクがツインドリフト!
手前がFT-86、奥がAE-86
FT-86とLFA(オープンカーバージョン)も胸熱


同乗走行で初ドリフト

 キックオフドリフト終了後は、観客を乗せた出場車がコースを一斉に周るデモランが行われ、記者も体験乗車させてもらった。デモランの時間が近づくにつれて、緊張で何やら気持ち悪く……。お昼に揚げ物中心のお弁当を食べたことを激しく後悔した。

 スタッフからヘルメットを渡されると、会場裏のピット代わりになっている道を横切って移動する。道路はコースから戻ってきた車や発進する車、修理の車などがせわしなく動いているため大変危険で、スタッフがキビキビと誘導していく。その緊張感を受けて涙目になる記者。おお、お腹が痛い。

 緊張しながらも、どの車に乗せてもらえるのかワクワクしていると、誘導されたのは愛称「クニさん」こと高橋邦明氏がハンドルを握るトヨタ・マークX(GRX130)。「ランエボやRX-7ならともかくマークXがドリフトをするのか!?」と驚いてしまうが、なんとチューンアップされたクニさんのマークXは、推定950馬力というモンスターマシンなのだ。

チューンアップされたマークXの運転席

 「よろしくお願いします!」と挨拶をして助手席のバケットシートにすっぽりおさまると、スタッフが素早く4点ベルトで体を固定してくれた。「すっごい緊張してるんですよ」と話すと「ハハハッ」と笑うクニさん。走るとき緊張するか聞いてみたところ、まったくしないという返事。あれだけの走りを毎日していれば当然か……。

 車が動き出すと、あっという間の加速に体が座席に押しつけられる。先ほどのレースでも見ていた通り、ものすごいエンジン音が車内にも響き渡り、キュキュっとタイヤを鳴らして、車がコースに突入。すっすごいぞ、これは。



 さすがに右に左に動く車内で動画撮影をするのは難しかったが、今回は駐車場を利用しているため高速コースではないということもあり、思っていたよりも過酷な環境ではなかった。もちろん加速度は感じるが、絶叫系のジェットコースターほどではない。何よりバケットシートと4点ベルトの安定感、そしてクニさんの運転テクニックが抜群なのだ。

高橋邦明氏とマークX(GRX130)

 コースを2周して、体験乗車は終了。ほんの数十秒の間に目の前の景色はぐるんぐるん回り、体はシートに包まれながらも右に左に揺さぶられ、タイヤの音と匂いに五感、もとい四感を刺激された(幸いお弁当をリバースせずに済んだので味覚は体験しなかった)。

 何やらすごい体験をしてしまったという高揚感を引きずったまま会場を歩いていると、ドリフト走行レッスンの看板が目に入る。ドリフトの奥深さを体験してしまうと、どうしても気になってしまう。受けてみようかなと思ったのだが、1つ問題があることに気付いた。そう、記者は車を持ってないのだ。

 ドリフトキングへの道は険しい。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2411/13/news176.jpg 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  2. /nl/articles/2411/14/news014.jpg ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  3. /nl/articles/2411/14/news042.jpg 夫「250円のシャインマスカット買った!」 → 妻が気づいた“まさかの真実”に顔面蒼白 「あるあるすぎる」「マジ分かる」
  4. /nl/articles/2411/14/news090.jpg ユニクロが教える“これからの季節に持っておきたい”1枚に「これ、3枚色違いで買いました!」「今年も色違い買い足します!」と反響
  5. /nl/articles/2411/14/news167.jpg 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
  6. /nl/articles/2411/14/news187.jpg 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
  7. /nl/articles/2208/06/news075.jpg 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. /nl/articles/2411/13/news162.jpg 「情報操作されてる」「ぜーんぶ嘘!!」 175R・SHOGO、元妻・今井絵理子ら巡る週刊誌報道を一蹴 “子ども捨てた”の指摘に「皆さん騙されてます」
  9. /nl/articles/2411/14/news035.jpg 160万円のレンズ購入→一瞬で元取れた! グラビアアイドル兼カメラマンの芸術的な写真に反響「高いレンズってすごいんだな……」「いい買い物」
  10. /nl/articles/2411/12/news194.jpg 「予約しました」 サッポロ一番の袋に見せかけた“笑っちゃいそうなグッズ”が話題 「サッポロ一番味噌ラーメン好きがバレちゃう」
先週の総合アクセスTOP10
  1. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  2. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  3. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  4. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」
  5. イモト、突然「今日まさかの納車です」と“圧倒的人気車”を購入 こだわりのオプションも披露し光岡自動車からの乗り換えを明かす
  6. 「この動画お蔵かも」 親子デートの辻希美、“食事中のマナー”に集中砲火で猛省……16歳長女が説教「自分がやられたらどう思うか」
  7. 老けて見える25歳男性を評判の理容師がカットしたら…… 別人級の変身と若返りが3700万再生「ベストオブベストの変貌」「めちゃハンサム」【米】
  8. 「ガチでレア品」 祖父が所持するSuica、ペンギンの向きをよく見ると……? 懐かしくて貴重な1枚に「すげえええ」「鉄道好きなら超欲しい」と興奮の声
  9. 「デコピンの写真ください」→ドジャースが無言の“神対応” 「真美子さんに抱っこされてる」「かわいすぎ」
  10. 「天才」 グレーとホワイトの毛糸をひたすら編んでいくと…… でっかいあのキャラクター完成に「すごい」「編み図をシェアして」【海外】
先月の総合アクセスTOP10
  1. 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  2. 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
  3. フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
  4. 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
  7. 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
  8. ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
  9. 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
  10. 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた