見せてもらおうか、iPhone用モバイルプロジェクター「monolith」の性能とやらを:ナニコレ
天井に投影したり、同僚の背中に投影したり、明るいオフィスでも意外と使えるモバイルプロジェクター「monolith」。iPhoneを差すだけですぐ利用できるため、営業先でさっと出してさっと資料を投影できたらカッコいいに違いない。
モバイルプロジェクターは完成度が低いから今は待ち。そんなふうに考えていた時期が僕にもありました。ところがiPhone用のジャケット型プロジェクター「monolith(モノリス)」を使ってみたところ、予想外の性能。社内で使っていたら人気者になってしまった。
monolithはiPhone 4/4Sに対応したジャケット型のモバイルプロジェクター。iPhoneを一回り大きくしたサイズで、重さは97グラム。monolithを装着してもそれほど厚くなったり重くなったりしないため、仕事で使う機会が多い人は日常的に付けるのもアリ。価格は2万円弱と決して安いとは言えないが、営業先でさっと出して資料を投影できたらカッコいいに違いない。
電源は底部にあるスライド式のスイッチを右に3秒ほどずらすと入る。連続投影時間は約3時間。iPhoneの予備バッテリーとしても利用でき、約1.5回分のフル充電ができる。
プロジェクターとの接続に専用のアプリや特別な設定はいらず、iPhoneをmonolithに差すだけで使えるようになる。ほかの人が自分のiPhoneに入った動画を映したいと言い出しても、差し替えるだけで済む手軽さがいい。
実際に投影してみた
早速、monolithの性能とやらを見せてもらうことにした。筆者は初めてモバイルプロジェクターを使うので、どうせ暗くて使い物にならないだろうと思っていた。ところが、会議室の壁に投影してみたところ予想外に明るく映ったのだ。
会議室は電気を消しても入り口から廊下の光が入ってくるので真っ暗ではなく薄暗い環境だったのだが、ちゃんと映像が確認できた。部屋を真っ暗にできればもっときれいに映せるに違いない。侮っていた。モバイルプロジェクターは予想外に実用的じゃないか。認めたくないものだな。若さゆえの過ちというものは。
monolithの明るさは12ルーメンで、モバイルプロジェクターとしては一般的。投影サイズは最大で65インチだが、2メートルほどの距離で投影したところ、20インチの液晶ディスプレイより大きいくらいのサイズだった。ピント調節は投影レンズの近くのネジで行う。
残念なのは投影できるコンテンツが限られている点で、iPhoneのアルバムに保存してある写真や動画、YouTubeアプリの動画は再生できるが、ホーム画面や対応していないアプリは投影できなかった。
また、monolithは丸みを帯びた形をしているため角度を調節して机に置いたり、横向きに立てたり、天井に向けて立てたりすることができない。部屋で寝ながら映画が見られると期待したのだが、ずっと手に持っているか、うまく置けるように角度を調整しないと難しそうだった。
明るいオフィスで投影してみた
予想外に明るく投影できたので、明るいオフィスでも使ってみた。意外といい投影場所だったのが天井。白いのでくっきり見える。天井に限らず机でもどこでも、monolithを近づければはっきりとした映像を映せるが、サイズかかなり小さくなる。同じサイズなら投影しなくてもiPhoneで直接見たほうがきれいだろう。
同僚の背中を借りて投影してみたり、机の下に投影してみたりしていると、何だそれはと同僚たちが集まってきてしまった。早速、自分のiPhoneでも投影させてくれという同僚が続出。飲み会での恥ずかしい映像をみんなで鑑賞したり、なぜか上司がセミのものまねをしている映像を鑑賞したりと、monolithのおかげで明るいオフィスがさらに明るくなった。
気が付いたら社内の人気者になっていたのである。筆者ではなくmonolithが。
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