血縁鑑定や結婚相手探しも! こんなこともできる遺伝子検査
先ごろ、離婚した俳優夫婦が長男のDNA鑑定をめぐって出生騒動を起こしたことは、記憶に新しいでしょう。父親は「裏切られた」と激怒。このDNA鑑定もまた、遺伝子を活用してできることの1つです。
米国では血縁鑑定が最も活用されている
米国で最も活用されている遺伝子解析は、血縁鑑定です。生まれてきた子供が誰の子供なのかを調べる検査ですが、一説では毎年20万人が利用しているとのこと。ほとんどが「父子」間での親子鑑定で、そのうちの3割ほどが親子関係を否定されるといわれています。つまり米国では、毎年6万人くらいの父と子が、実は本当の親子ではなかったと宣告されていることになります。
実際の数値は定かではありませんが、少なくとも毎年これぐらいの親子がその関係を否定されているというのはショッキングな情報かもしれません。
ちなみに日本では、毎年2000件ほどの血縁鑑定が実施されているといいます。DNA鑑定は近年一気に大衆化が進み、現在では簡易の検査は1万円台から受けることも可能です。唾液から簡単に採取できるため、本人が知らないうちに検査されていた、なんてことも起こりえそうです。
昔は遠い親戚から突然連絡が来たことも
自宅でも簡単に遺伝子検査ができるといううたい文句で大衆化の先陣を切ったのは、米国の企業である23andmeという会社です。23andmeの展開した事業は、現在日本でおこなわれているような将来の病気の発症リスクの判定、体質傾向の判定、ルーツをたどって遠い祖先のつながりを知るといったものでした。
それらの検査結果は全てインターネットで閲覧することができましたが、血縁関係を知った遠い親戚という人から、突然メッセージが送られてくることもあったそうです。その後23andmeはFDAより業務停止命令をうけ、現在では、祖先解析と一部の疾患の結果のみを取り扱っています。
近い将来遺伝子マッチングサービスもあり?
たった0.1%の違いで、外観も性格も能力もまったく異なる人間となってしまう遺伝子。利用法によってはさまざまな活用ができそうですね。例えば異性間のマッチングなんていうのもサービスとして存在しそうです。
現にスイスにあるGenepartnerという会社では、遺伝子検査をもとに気になる人との相性を調べるサービスを提供しています。遺伝的な互換性が高く生物学的に相性のよい人とは、より長く良好な関係をもつことができ、出生率も高くなるとのこと。教育レベルや人生の目標など社会的互換性なども考慮するということですから、真剣にパートナーを探すのにも大いに役立つかもしれませんね。
遺伝子研究が進むにつれ、人間にはさまざまな可能性が見えてきました。これからますます遺伝子を利用した新しいサービスが誕生してくることでしょう。
関連記事
- 日本で受けるには? 遺伝性乳がん卵巣がんの予防的切除
もしあなたやあなたの大切な人が「遺伝性乳がん卵巣がん症候群」(HBOC)と診断された場合、乳房温存手術か全摘出手術か、どちらを選びますか? 「乳房は残したい」と思うか、発症のリスクを避けるか、とても難しい選択です。 - 遺伝性乳がんの「予防的」摘出手術は日本でも可能か?
アンジェリーナ・ジョリーのように、遺伝子検査によって未来の病気を防ぐのは、日本国内ではまだ難しいかもしれません。なぜなら、日本とは違う、米国特有の医療の現状がそこには存在しているからです。 - 遺伝子検査は一体何を調べられるのか?
最近手軽にあつかえる遺伝子検査キットが出回るようになり、「遺伝子」という言葉をよく目にします。この遺伝子やDNAとは一体何でしょうか? 遺伝子を調べるとは一体どういうことなのでしょうか? - なぜアンジェリーナ・ジョリーは乳房・卵巣の摘出手術を決断したのか?
アンジェリーナ・ジョリーが遺伝子検査を受け、がん予防のために両乳房を切除しました。乳がんや卵巣がんの約10%は遺伝性のがんといわれおり、リスク保因者は高い確率で病気を発症することが分かっています。 - 自宅でできる遺伝子検査キットは、本当に知りたいことが調べられるのか?
アンジェリーナ・ジョリーの例を知って、「じゃあ私も」とか、「将来に備えて自分の奥さんにも」と思われた方。普通に自宅でできる遺伝子検査を行っても、このような判断はできないということをご存じでしょうか?
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
「大物すぎ」「うそだろ」 活動中だった“美少女新人VTuber”の「衝撃的な正体」が判明 「想像の斜め上を行く正体」
-
川で拾った普通の石ころ→磨いたら……? まさかの“正体”にびっくり「間違いなく価値がある」「別の惑星を見ているよう」【米】
-
中村雅俊と五十嵐淳子の三女・里砂、2年間乗る“ピッカピカな愛車”との2ショを初公開 2023年には小型船舶免許1級を取得
-
大きくなったらかっこいいシェパードになると思っていたら…… 予想を上回るビフォーアフターに大反響!→さらに1年半後の今は? 飼い主に聞いた
-
「壊れてんじゃね?」 ハードオフで買った110円のジャンク品→家で試したら…… “まさかの結果”に思わず仰天
-
猫だと思って保護→2年後…… すっかり“別の生き物”に成長した元ボス猫に「フォルムが本当に可愛い」「抱きしめたい」
-
なんと「身長差152センチ」 “世界一背が低い”30歳俳優&“世界一背が高い”27歳女性が奇跡の初対面<海外>
-
大谷翔平と真美子さん、「まさかの服装」に注目 愛犬デコピンも大谷家全員で“歩く広告塔”ぶり発揮か
-
「こんなことが出来るのか」ハードオフの中古電子辞書Linux化 → “阿部寛のホームページ”にアクセス その表示速度は……「電子辞書にLinuxはロマンある」
-
「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
- 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
- ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
- 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
- まるで星空……!! ダイソーの糸を組み合わせ、ひたすら編む→完成したウットリするほど美しい模様に「キュンキュンきます」「夜雪にも見える」
- 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
- 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- 互いの「素顔を知ったのは交際1ケ月後」 “聖飢魔IIの熱狂的ファン夫婦”の妻の悩み→「総額396万円分の……」
- ユニクロが教える“これからの季節に持っておきたい”1枚に「これ、3枚色違いで買いました!」「今年も色違い買い足します!」と反響
- 中央道から「宇宙戦艦ヤマト」が見える! 驚きの写真がSNSで注目集める 「結構でかい」「どう見てもヤマト」 撮影者の心境を聞いた
- 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
- 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
- フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
- 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
- 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
- ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
- 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
- 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた