品川新駅開発で消えちゃう! 高さ制限1.5メートル、あの低すぎトンネルに「身長1.52メートル」の私が挑んできた:トマトマンの斜め上行く生活術 ねとらぼ出張版(2/2 ページ)
ふぉーえばー高輪橋架道橋。「頭上注意」の看板の意味を知る。
身長1.52メートルの私がトンネルに挑む
過去何度も「頭上注意」の看板にだまされてきた私です。そんなに高いところ気にする必要ないだろ、と何度つぶやいてきたことか。でも、このトンネルは高さ制限1.5メートル。私は1.52メートルもの身長を有しているうえ、今日は0.045メートル(4.5センチ)のヒール靴でかさ上げもしている。今日こそは、今日こそは、人生で初めて天井に頭をぶつけるチャンスなのです。
普通に通れました。なおかつ、頭上にはまだ若干、0.05メートル(5センチ)以上の余裕がありました。ああ、無念。
そうはいってもこのトンネルの低さは尋常ではありません。見たことがない低さです。頭のすぐ上を京浜東北線や山手線が通過していきます。大迫力というか、あまりに近すぎて怖いくらい。線路の石とか飛んできそう。
トンネルをもう少し進み、山手線の線路下を通過するとその先は太陽光が入らなくなる世界でした。薄暗く黄色っぽい照明、迫ってくるかのように低い天井、トンネル自体の古くささと湿っぽさ。意外と距離のあるトンネルで出口も見えず、そんなことが相まってお化け屋敷っぽいいい雰囲気が出ています。ダンジョンマスターだったらゾンビ出てくるくらい。
と、いかにも古く寂れた印象ですが、交通量はかなり多いのです。タクシーがひっきりなしに通りますし、人も自転車も常に視界に4~5人いるくらいには通ってました。
このあたりは線路の向こうへ行ける場所が少ないので、地域に必要なトンネルなのですね。
ちなみに、トンネル内で「最も低くなるところが1.5メートルである」という情報もありましたが、全延長、何もせずに通り抜けられました(※)。
※ 鍾乳洞へ行ったときに言われたのです。前に歩く人が普通に通過できれば、後ろの人は「自分もいける」と錯覚して頭をぶつけそうになるのだそうです。私の後ろを歩いて「おい、普通に歩くな」と文句が言いたい人がいれば、今度一緒に行きましょう。
「頭上注意」の意味を知る
それにしても、頭上にたっぷりと余裕がある日暮里駅にはあんなにもどでかい頭上注意があるのに、もっと気を付ける必要がありそうなこのトンネルには「頭上注意」と書いていないんですね。
あまりにも低ければ「頭上注意」とわざわざ注意を促さなくても頭をぶつける人はいないのでしょうか。前の人が普通に歩いていると自分もいけると錯覚して頭をぶつける、この状況のときにのみ「頭上注意」が発生するのだと推測できます。
つまり、頭上注意の看板は「平均よりも身長が高い人向け」の看板だったのです。いまさら気が付いた。私のためじゃないんだ。あれ。
でもね、頭上注意の意味が「鳥のフンに注意」(関連リンク)のこともあるから見逃せないのですよ。
ワッホイ。ワッホイ。
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