コラム

最近になって“ドイツ語の大文字が1つ増えた”理由

小文字は変わらず。

advertisement

 英語のアルファベットは大文字、小文字合わせて52文字。そうそう変わることではないので、普段は英語を使わない大人でもA、B、C……と指を折りながら数えてみれば分かるはず。

 ですが、ドイツ語では最近になって、大文字が1つだけ増えてしまったのだとか。今回は、言葉に関する雑学をまとめてご紹介します。

最近になって、ドイツ語の大文字が1つだけ増えた理由


エスツェット

 ドイツ語には、英語にはない「エスツェット」と呼ばれるという文字があるのですが、近年まで正書法(正しい書き方)では、小文字しか認められていなかったとか。大文字で書きたい場合は「SS(大文字のSが2つ)」で代用することになっていたそうです。

advertisement

 しかし、そのように文字の入れ替えを行うと語の意味が変わってしまうことなどもあり、完璧な解決策ではなかったもよう。2017年、正書法にエスツェットの大文字を導入することが発表されたといいます。ただし、大文字の形は小文字とほとんど一緒なので、ドイツ語に詳しくない人は何が変わったのか全く気付かないはず。

プログラミング言語「C#」も電話のボタンも、本当はシャープじゃない

 「♯(シャープ)」は音楽記号の一種で、「music sharp sign」とも呼ばれます。対して、線の傾き方がちょっと違う「#(ハッシュ)」には「番号記号」「ナンバーサイン」といった呼称があり、番号などを表すのに使われます。

 本来は使い方が異なる記号のはずなのですが、慣用的に「ハッシュと書いて、シャープと読ませる」ことが。プログラミング言語「C#(シー・シャープ)」、電話機の「シャープボタン」に使われている記号は、よーく見ると、ハッシュなのだそうです。

宝石の「ルビー」が振り仮名の「ルビ」になった理由

 19世紀後半のイギリスでは、活字の大きさを表すのに宝石の名前が用いられており、例えば、6.5ポイントならエメラルド、5.5ポイントはルビー、5ポイントはパールと呼ばれていたそうです。

 一方、この頃(明治時代)の日本の新聞には10.5ポイントの活字(5号活字)が、その振り仮名には5.25ポイントの7号活字が使われていたとか。この7号活字にもっとも近い大きさが、ルビー(5.5ポイント)だったことから、「振り仮名=ルビ」になったといわれています。

advertisement

他にもある! こんな雑学

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. 最初に軽く結ぶだけで…… 2000万再生された“マフラーの巻き方”に反響「これは使える」「素晴らしいアイデア」【海外】
  2. 「14歳でレコ大受賞」 人気アイドルがセクシー女優に転身した理由明かす 家族、メンバー、ファンの“意外な反応”
  3. コメダ珈琲店で朝、ミックスサンドとコーヒーを頼んだら…… “とんでもない事態”に爆笑「恐るべし」「コントみたい」
  4. 163センチ、63キロの女性が「武器はメイクしかない」と本気でメイクしたら…… 驚きの仕上がりに「やっば、、」「綺麗って声でた」
  5. サイゼリヤ、メニュー改定で“大人気商品”消える 「ショック」悲しみの声……“代わりの商品”は評価割れる
  6. 夜の漁港に現れた“大量のイワシ”で釣りをしたら…… 「デカすぎるでしょこれ!」ヤバい魚の連続に「すげっ」「気持ちいい」
  7. 山で発見したサワガニ、「どうやって生きてきた!?」と目を疑う状態で…… 連れ帰った後の“驚きの行動”に「泣いた」「これは目が離せない」
  8. これは憧れる…… “1人暮らし歴5年”のこだわりがつまった“1K7畳”に「なんておしゃれ」の声 投稿者に聞くインテリアのポイント
  9. 1歳双子の姉が退院日、妹と再会する“瞬間”が「涙出ちゃった」と大反響 あれから約9カ月後……現在を聞いた
  10. 「コミケで出会った“金髪で毛先が水色”の子は誰?」→ネット民の集合知でスピード解決! 「オタクネットワークつよい」 投稿者に経緯を聞いた