プリウスが「災害時の住宅用蓄電池」になる 新型「プリウスPHV」登場、V2Hに対応(1/2 ページ)
「クルマから住宅へ電力を供給」できるようになります。近未来感。
トヨタ自動車は5月9日、プラグインハイブリッド車(PHV)「プリウスPHV」のマイナーチェンジ版を発売しました。
プリウスPHVは、ハイブリッド車種のプリウスをベースに、外部電源から差込プラグを用いて直接バッテリーを充電できる機構(プラグイン機構)を追加したハイブリッド車。通常のハイブリッド車はエンジンやブレーキのエネルギー回生システムでバッテリーを充電しますが、PHVは家庭用コンセントや屋外充電施設などでも充電できます。現行モデルは2017年2月に登場しました。
パワートレインは、熱効率40%を実現する高効率な1.8リッター直4エンジン「2ZR-FXE」とリダクション機能付きモーターシステム「THS II Plug-in」の組み合わせ。燃費性能はJC08モード時でリッター37.2キロ、バッテリーのみでも最大68.2キロ走行が可能。太陽光で充電できるソーラー充電ルーフもオプションで用意します。
今回の改良は「乗員増(4人から5人)」と「V2Hへの対応」が目玉です。
V2H(Vehicle to Home)は、「クルマから住宅へ電力を供給する」ときに用いる外部給電用規格。プリウスPHVではオプション設定でV2H対応の急速充電インレットを用意し、別途住宅に備え付けるV2H機器と接続することで、車両の駆動用バッテリーに蓄えた電力を家庭用電力として利用できるようになります。緊急用電源として災害時、停電時などに備えられます。
併せてV2H接続では、逆に住宅の太陽光発電で作られた余剰電力を車両のバッテリーへ蓄電したり、充電時間を約1時間30分と大幅に短縮できたりするメリットもあります(普通充電200V/16A設備は約2時間20分)。普段の家庭用200V充電ケーブルを使う場合に対して、安心と利便性、それぞれの向上や効率化にも寄与しそうです。また、全車標準でコネクテッド機能のための専用通信機「DCM(Data Communication Module)」を備えます(関連記事)。
価格は317万8440円(税込)から。
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