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【新型コロナ対応】航空各社「運航状況」まとめ

【6月6日更新】機内サービスの縮小は継続しつつ、臨時便で増便する航空会社も。

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 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大や予防のための行動制限により、航空会社は減便・運休や払い戻しなどの対応を行っています。国内の主要航空会社(フルサービスキャリアとLCC)を対象に運行状況、対応状況をまとめました。【2020年6月6日0時更新】


5月末までの期間を中心に多くの路線で運休・減便が決定(写真:志田原真俊)

全日本空輸(ANA)


全日本空輸(ANA)

【4月9日 更新】 全日本空輸(ANA)は、国内の主要路線で4月28日までの減便を決定。対象の便を予約している場合は、手数料不要で予約便の変更または払い戻しができます。国際線も、北京・上海・香港・シンガポール・ロサンゼルス・ニューヨーク・パリなどの各路線を運休、ニューヨーク・ロンドン・フランクフルト便などは週7から週3に運行頻度を落として運航しています。

 その他の影響としては、機内のドリンクサービスを普通席では当面中止。また、国際線の機内食については現地メーカーの操業停止などによってメニュー変更や和食メニューのみの提供となっている路線があります。

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【4月17日 更新】 全日本空輸(ANA)は、国内の主要路線の減便を決定。5月6日搭乗分までの国内線全航空券を対象に、予約便の変更または払い戻しをWebサイトで受け付けます。5月7日以降搭乗分の航空券については、4月14日時点では特別対応は予定されていません。

 国際線も、北京・上海・香港・シンガポール・ロサンゼルス・ニューヨーク・パリなどの各路線を運休、ニューヨーク・ロンドン・フランクフルト便などは週7から週3に運行頻度を落として運航しています。5月31日搭乗分までは、国内線と同様に無料キャンセル・変更の特別対応を実施中です。

【4月21日 更新】 新型コロナウイルス感染症の世界的流行に関連し、原油価格に間接的な影響が出ています。原油価格の値下がりを受けて、ANAは2020年6月、7月発券分の国際線航空券には「燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)」を適用しないと決定しました。


ANA 2020年6月、7月発券分の国際線航空券は「燃油サーチャージ、なし」に

【5月8日 更新】 マイルやANA SKYコインに関する顧客サービスポイントの特別対応を発表。2020年3月31日~2021年2月28日に有効期限を迎えるものは「2021年3月31日まで延長」となります(一度失効した後、翌月下旬頃に再付与の扱いとなる)。

【5月22日 更新】 2020年6月15日搭乗分までの国内線全航空券を対象に、航空券の払い戻しまたは搭乗日の変更を手数料なしで受け付けています。国際線は6月30日搭乗分まで、5月8日までに発券された航空券であることを条件に同様の特別対応を行います。

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 6月1日以降、ANAは機内および空港のあらゆる場所で「マスクを必ず着用する」ように呼び掛けることを決定しました(関連記事)。感染被害の拡大を防ぐため、また「利用客同士の不安解消のため」としています。

 着用していないと「搭乗できない場合」があります。

 なお、「機内のマスク着用義務化」はドイツのルフトハンザドイツ航空を中心とするルフトハンザグループ(スイス国際航空、オーストリア航空、ブリュッセル航空など)も実施(関連記事)。同グループは2200年5月4日から8月31日まで暫定適用期間に据えています。


 そのほか、機内ドリンクサービスは普通席では当面中止。国際線の機内食は、現地取引先の操業停止などの都合でメニュー変更や和食メニューのみの提供となる路線があります。

【6月5日 更新】 2020年6月1日~6月30日の運航計画を更新。国内線の減便と払い戻し対応を6月30日搭乗分まで延長。国際線の払い戻しは8月31日発券分まで特別対応を行います。

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 機内サービスは縮小を継続。国内線では機内販売や新聞・雑誌サービスを中止。ドリンクサービスは、普通席では紙パック入りのお茶(子どもはりんごジュース)、プレミアムクラスもドリンクの種類を絞った提供となります。

日本航空(JAL)


日本航空(JAL)

【4月9日 更新】 日本航空(JAL)は、4月28日搭乗分までの国内線、4月30日搭乗分までの国際線について、運休、減便、時間変更の対応を発表しました。該当する便を予約している場合は、電話やメールで前後の便に振り替えるよう案内があります。

 国内線では、マイル特典やツアー券を含む、5月6日搭乗分までのすべての航空券の払い戻しに手数料なしで応じます。国際線も「日本航空で発券された131で始まる航空券」であれば、5月31日搭乗分までの全額払い戻しが可能です。

【4月21日 更新】 国内線の無料払い戻し・予約変更の対象期間が延長されました。5月17日搭乗分までの航空券が対象となります。

 原油価格の値下がりを受けて、2020年6月、7月発券分のJAL国際線航空券には「燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)」を適用しないと決定しました。

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JALグループ国内線 4月21日更新/4月23日~4月30日分の追加減便、5月1日~5月6日分の減便規模

JAL 2020年6月、7月発券分の国際線航空券は「燃油サーチャージ、なし」に

【5月8日 更新】 一部路線の運休や減便を継続。運航する便についても、2020年6月30日までソーシャルディスタンス確保対応として座席を1列空けて確保する対応も継続します。

 非常事態宣言の延長に伴い、国内線では2020年5月31日搭乗分まで、マイル特典やツアー券を含む全航空券の払い戻しに手数料なしで応じます。国際線も「日本航空で発券された“131"で始まる航空券」は2020年5月8日発券分・2020年6月30日搭乗分までの全額払い戻しが可能です。

【5月22日 更新】 2020年6月15日~30日の運航分は、利用客の大幅な減少が見込まれることから減便を検討。減便対象となる可能性がある便は、一時的に予約受付を停止しています。

【6月5日 更新】 国内線、2020年6月2日~6月15日の増便リストを更新。2020年6月15日~30日の減便は6月10日夕方に発表予定。

 国内線航空券の特別対応は6月30日搭乗分まで、国際線は8月31日搭乗分まで延長します。

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エアアジア・ジャパン


エアアジア・ジャパン

 中部国際空港を拠点とするエアアジア・ジャパンは、4月9日から全便運休となります。新千歳・仙台への国内線は4月30日まで、台北(桃園)への国際線は4月24日までが運休期間です。

 運休期間中の予約分については、2020年10月31日までの同ルートへの振り替え、または予約金額相当のエアアジアBIGアカウントへの返還(365日間有効)を行います。

【5月8日 更新】 全便運休を継続。新千歳・仙台への国内線、台北(桃園)への国際線ともに、2020年5月31日まで運休予定です。

【5月22日 更新】 全路線の運航停止期間を6月30日まで延長。2020年6月搭乗分の予約者には、メールなどで順次予約変更の案内を送付します。

エア・ドゥ(AIR DO)


エア・ドゥ(AIR DO)

【4月9日 更新】 新千歳空港を拠点に北海道発着の路線を運航しているAIR DOは、東京(羽田)、名古屋(中部)、仙台への各路線を減便します。減便対象には、ANAとのコードシェア便が含まれます。5月6日搭乗分までの航空券は払い戻しに応じ、搭乗予定日の翌日から30日以内であれば後日対応も可能です。

【4月17日 更新】 東京(羽田)、名古屋(中部)、仙台への各路線を当面減便します。

【5月8日 更新】 減便を継続。東京(羽田)、名古屋(中部)、仙台への各路線は2020年5月31日まで減便する予定です。2020年5月31日搭乗分までの航空券は払い戻しに応じ、搭乗予定日の翌日から30日以内であれば後日対応も可能です。

【5月22日 更新】 減便を継続。東京(羽田)、名古屋(中部)、仙台への各路線は2020年6月15日まで減便。減便対象には、ANAとのコードシェア便も含まれます。6月15日搭乗分までの航空券の払い戻しに応じます。

【6月5日 更新】 航空券の無償変更・払い戻しの特別対応を6月30日搭乗分まで延長。2020年6月16日以降の減便予定は後日発表予定。

ジェットスター・ジャパン


ジェットスター・ジャパン

【4月9日 更新】 ジェットスター・ジャパンは、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、大阪府、兵庫県、福岡県の緊急事態宣言を受けて、今後の対応を検討。4月9日時点では通常通り運航しています。なお、国際線では成田-ケアンズ・ゴールドコースト、関空-ケアンズ便を運休中です。

 予約便の運航状況に関わらず、5月31日搭乗分までの航空券については、同一区間便への予約変更や購入金額相当のバウチャー(有効期間6カ月)の発行といった措置を取っています。

【4月17日 更新】 ジェットスター・ジャパンは、2020年6月1日まで運休・減便を実施。対象路線は、東京-上海・香港・台北(桃園)・マニラ、大阪-香港・マニラ・台北・シンガポール、中部-マニラ便です。

【5月22日 更新】 2020年6月30日まで運休、減便を継続。対象路線は東京-上海・香港・台北(桃園)・マニラ、大阪-香港・マニラ・台北・シンガポール、中部-マニラ便。

ジップエア(ZIPAIR)


ジップエア(ZIPAIR)

 日本航空が100%出資する国際線LCCのZIPAIRは5月14日に開業、成田-バンコク便を就航予定でしたが、新型コロナの影響を考慮して就航を延期すると発表。就航時期については後日、確定次第案内されます。

【5月22日 更新】 旅客機を使用した貨物専用便として、2020年6月3日から成田―バンコク便を運航します。

 各社旅客便の運休、減便により、航空貨物のキャパシティーが不足していることを受け、就航延期中の保有機材を活用するものです。

春秋航空日本


春秋航空日本

 春秋航空日本は、成田-新千歳・広島・佐賀の国内線を減便します。国際線は、成田-武漢・重慶・寧波・天津・上海を運休。成田-ハルビン線は週1の減便体制で運航します。運休・減便期間は2020年5月31日まで(予定)となっています。

【5月22日 更新】 運休、減便期間を2020年6月30日まで延期。減便対象は、成田-新千歳・広島・佐賀の国内線、成田-ハルビン線の国際線(週1本に減便)。運休対象は成田-武漢・重慶・寧波・天津・上海線。

スカイマーク(SKY)


スカイマーク(SKY)

 スカイマークは、羽田・新千歳・仙台・茨城・中部・神戸・福岡・鹿児島・長崎・那覇・奄美発の14路線631便で運休・減便します。5月6日搭乗分までの予約については、搭乗便の変更や全額返金に応じます。

【5月8日 更新】 運休・減便を継続。運航する便についても、中央列を空けて乗客同士の距離を取る措置を講じます。2020年5月22日搭乗分までの予約について搭乗便の変更や全額返金に応じます。

【5月22日 更新】 2020年5月21日~6月11日の運航予定便を告知。羽田―福岡間の臨時便(SKY993/994)を含む国内各線(計7路線330便)を運航します。

 一方、仙台・茨城・成田・中部・長崎・奄美の発着便は運休を継続します。

【6月5日 更新】 2020年6月12日~6月18日の運航計画を告知。仙台・茨城・奄美などの発着便を再開し、計15路線462便を運航予定です。

スターフライヤー(SFJ)


スターフライヤー(SFJ)

 スターフライヤーは、東京(羽田)-北九州、東京(羽田)-福岡、名古屋(中部)-福岡の各路線で、4月28日まで減便を行います。該当便の予約については振替や払い戻しを受け付けます。その他の便についても、5月6日搭乗分までは券種を問わず、手数料なしでの払い戻しを行います。

【5月8日 更新】 北九州-羽田線で2020年5月10日のみ臨時増便を実施。中央列を空けて(6列→4列)機内におけるソーシャルディスタンスを確保しながら運航するテスト便となります。

【6月5日 更新】 各路線の減便期間を2020年6月30日まで延長します。

ソラシドエア(SNA)


ソラシドエア(SNA)

 九州方面の路線が中心のソラシドエアは、東京(羽田)-宮崎・熊本・長崎・鹿児島・大分、那覇-鹿児島・福岡の各路線を、4月28日まで減便します。5月6日搭乗分までは、全航空券の払い戻しや予約変更に応じます。

【5月8日 更新】 減便を継続。2020年5月31日搭乗分まで、全航空券の払い戻しや予約変更に応じます。

【6月5日 更新】 減便を継続。2020年6月30日搭乗分まで、全航空券の払い戻しや予約変更に応じます。

ピーチ・アビエーション


ピーチ・アビエーション

 ANA系LCCのピーチは、関空や成田、福岡、仙台から発着する一部の国内線を運休。国際線についても、上海・台湾・香港・バンコク行の一部を減便します。減便期間は路線によって異なりますが、5月末まで続きます。5月31日搭乗分までの国内線航空券は、運航の有無に関わらず払い戻しや振り替えが可能です。

【6月5日 更新】 国内外各線の運休・減便を2020年6月30日搭乗分まで延長します。

経営破綻する航空会社も……

 COVID-19の感染拡大により全世界の航空会社が減便や運休を続ける中、経営難に陥った航空会社も出てきています。

 タイのフラッグ(最大手)キャリア、タイ国際航空が5月19日(現地時間)に破産を申し立て、タイ政府が承認しました。もともと3年連続赤字という厳しい状況下で、新型コロナウイルスの影響が追い打ちをかけた格好です。

 今後、裁判所の管理化で再建を進め、運航は当面通常通り継続するとしています。


経営破綻したタイ国際航空(運航は継続)

 このほか、オーストラリアのヴァージン・オーストラリア航空も経営破綻。2020年4月21日(現地時間)に任意管理、日本でいえば民事再生に当たる手続きを行い再建の道を模索しています。運航は継続しています。


(2020年6月5日更新終了)

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