バス？　それとも電車？　パンタグラフがある謎の電気バス「トロリーバス」のお話（2/2 ページ）

電車のようなバス……？　それともバスのような電車……？

[新田浩之，ねとらぼ]

「トロリーバス」、旧ソビエト連邦諸国や東欧諸国では……？

　旧ソビエト連邦諸国や東欧諸国にもトロリーバスが走る都市があります。

（参考）モスクワのトロリーバス（Photo by Artem Svetlov）

　トロリーバスは、2020年に観光路線を除いてモスクワで廃止されるなど、全体的には縮小傾向にあります。しかし、私の肌感覚では主要路線でトロリーバスはまだかなり活躍しています。これらの国では旧ソ連製やチェコのシュコダ製のレトロなトロリーバスが見られる一方で、ベラルーシ産のかなり新しいノンステップトロリーバスが輸出されていることから「トロリーバスが一気に消え去る」という事態はないでしょう。

　ちなみに旧共産主義国家でトロリーバスが導入される背景には「石油資源の節約」が挙げられます。ある意味、トロリーバスは貴重な共産主義体制の生き残りともいえるでしょう。

（参考）バスが電車のように、敷かれたレールを走る「ガイドウェイバス」もある（YouTubeより）。日本でも名古屋で「ゆとりーとライン」が活躍中

新田浩之（にったひろし）

1987年神戸市生まれ。関西大学文学部卒、神戸大学大学院国際文化学研究科修了。主に鉄道と中欧、東欧、ロシアの旅行に関する記事を執筆。2018年からチェコ政府観光局公認の「チェコ親善アンバサダー2018」を務める

バス？　それとも電車？　パンタグラフがある謎の電気バス「トロリーバス」のお話（2/2 ページ）

「トロリーバス」、旧ソビエト連邦諸国や東欧諸国では……？

新田浩之（にったひろし）

おすすめ記事

関連記事

記事ランキング

バス？ それとも電車？ パンタグラフがある謎の電気バス「トロリーバス」のお話（2/2 ページ）

「トロリーバス」、旧ソビエト連邦諸国や東欧諸国では……？

新田浩之（にったひろし）

おすすめ記事

関連記事

記事ランキング

バス？　それとも電車？　パンタグラフがある謎の電気バス「トロリーバス」のお話（2/2 ページ）