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三ノ宮駅の新名所! 全国の駅弁グッズと神戸の名物駅弁でプチ旅気分淡路屋「神戸のステーキ弁当」(1250円)

国産牛の一枚肉を焼き上げて作ることで人気の「神戸のステーキ弁当」がリニューアル。きのこピラフが見えなくなるほど「肉厚のステーキ」が一面に敷き詰められています。

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淡路屋「神戸のステーキ弁当」(1250円)

【ライター望月の駅弁膝栗毛】

「駅弁」食べ歩き20年・5000個の放送作家・ライター望月が、自分の足で現地へ足を運びながら名作・新作合わせて、「いま味わうべき駅弁」をご紹介します。

コロナ禍でとくに厳しい状況に立たされている飲食・運輸・旅行・イベント業。駅弁屋さんは、どの業種にも大きく関わっているため、135年あまりの歴史のなかで最も厳しい時代です。そのなかにあって「諦めることを諦めた駅弁店」を旗印に、さまざまな新たな取り組みを行っているのが、神戸を拠点に京阪神地区の駅弁を手掛ける「淡路屋」です。今回は、この淡路屋が全国の駅弁屋さんとコラボして展開している、新たなお店に注目しました。


HOT7000系気動車・特急「スーパーはくと」、東海道本線・神戸~元町間

コロナ禍における、老舗駅弁店の挑戦(前編/全2回)

鳥取からの特急「スーパーはくと」が、15分に1本運行される新快速電車の間をぬって、ディーゼルエンジンのうなりをあげながら、神戸のまちを駆け抜けて行きます。「スーパーはくと」は、神戸市内では三ノ宮のみに停車。東海道本線と山陽本線の境界駅・神戸は通過となります。三ノ宮(三宮・神戸三宮)は、JRはもちろん、阪急・阪神・市営地下鉄・ポートライナーの各路線が乗り入れ、関西有数の乗降客数を誇る駅となっています。

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三ノ宮駅

再開発が進む三ノ宮駅周辺。いまは三宮ターミナルビルの跡地が、広場として暫定的に開放されています。このスペースを使って、8月下旬から11月下旬までの期間限定で、「六甲ミーツ・アート芸術散歩2021」の特別展示が行われています。三ノ宮駅は、もともと、元町駅近くにあったそうですが、昭和初期に高架化工事が行われました。そして、90年前の昭和6(1931)年、いまの場所に駅が開業したと言います。


駅弁市場

そんな三ノ宮駅の中央改札から西側へ進んだガード下に7月29日にオープンしたのは、神戸駅弁・淡路屋が手掛ける「駅弁市場」です。淡路屋の定番駅弁はもちろん、全国の日本鉄道構内営業中央会(中央会)加盟の駅弁業者による駅弁関連グッズを取り揃えているのが特徴。秋田・青森・山梨・富山・鹿児島をはじめ、駅弁にまつわるデザインが施されたTシャツや手ぬぐい、駅弁のお米や梅干しなどの取り扱いもあります。


ひっぱりだこの蓋

注目の駅弁グッズと言えば、名物駅弁「ひっぱりだこ飯」のスピンオフ商品として生まれた「ひっぱりだこの蓋」(440円)。ひっぱりだこ飯の壺型容器に合う「蓋」として、長年要望があったものが、今年(2021年)1月に商品化されました。以来、人気を集め、生産が追い付かなくなることもしばしばだと言います。この他、オンライン限定だった「ひっぱりだこのお猪口」なども販売。思いの他、駅弁グッズを眺めるだけでも旅気分ですね。


神戸のステーキ弁当

各地域のリアルな「駅弁」については、秋以降「駅弁市場」でも、駅弁屋さんごとに順次、販売を予定しているとのこと。ただ、淡路屋の定番駅弁もバラエティ豊かなだけにいろいろ迷ってしまいそうです。おなじみの「神戸のステーキ弁当」(1250円)は、いままでの黄色のパッケージから、装いも新たになりました。いつもの駅弁も新しいパッケージになっていると、思わず手に取りたくなりますね。


神戸のステーキ弁当

【おしながき】

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  • きのこピラフ
  • 牛肉のステーキ
  • とうもろこし
  • 人参煮
  • ゆでブロッコリー
  • じゃがいもの素揚げ
  • きゅうりのピクルス

神戸のステーキ弁当

国産牛の一枚肉を焼き上げて作ることで人気の「神戸のステーキ弁当」ですが、盛り付けもリニューアル。肉厚のステーキが、きのこピラフが見えなくなるほど、一面に敷き詰められています。パラパラっと載っていたコーンも、しっかりとした「とうもろこし」になって、より食べ応えが増しました。ピクルスがいいアクセント。いままでより、“ステキな”ステーキ弁当になったと言うことができましょうか。


225系+223系電車「新快速」、山陽本線・塩屋~須磨間

各地の駅弁は有名でも、駅弁業者がさまざまなグッズを製作していることは駅弁好き以外にはあまり知られておらず、それらのグッズが一堂に会する場所というのも珍しい存在です。なお、「駅弁市場」は、来年(2022年)3月末までの期間限定営業。遠くへ足を運びにくい時期が続きますが、お近くの方は駅弁グッズをきっかけに旅気分を楽しめるいい機会です。次回は、また違った角度で、淡路屋の新たな取り組みに注目いたします。

(初出:2021年9月6日)

連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史

昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。

駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/

「駅弁膝栗毛」バックナンバー


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