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交通事故で骨折し、うずくまる黒猫を保護 飼い主の覚悟と愛情で子猫らしさを取り戻すビフォーアフターに感動

保護主さんの覚悟と猫への愛情に感動する声が寄せられています。

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 悲惨な現実を生きる子猫が発見され、保護主のもとで元気になって甘えるようになったエピソードがInstagramで反響を呼んでいます。今では人に慣れて甘えん坊になった子猫は、骨折した状態で落ち葉の吹き溜まりにひとりでうずくまっていました。

保護主さんが発見したときの子猫。ひとりでじっとうずくまっていました

 投稿主の竹岡548(@takeoka548)さんは11月中旬ごろ、愛犬との散歩中に足を引きずって歩く黒い子猫を見つけました。その日は携帯電話も持っていなかったため助けも呼べず、犬を警戒した黒猫に「シャー」と威嚇されたため、後ろ髪を引かれる思いで帰宅。次の日にちゅ~るとエサなどを準備して探しに行くと、たくさんの人が行き交う競技場の脇で、落ち葉の中で身動き一つしない黒猫がそこにいたそうです。

 そこは偶然にも、今は天国にいる猫の「ワラ」ちゃんを竹岡548さんが昔拾った場所でした。何か見えない引き合わせがあったのかもしれません。

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ドキドキしながら近づくと息をしていたそうです

 黒猫にちゅ~るやカリカリを差し出すと、勢いよく食べはじめました。すると、「助けて」と言われた気がしたという竹岡548さん。黒猫はネットにもすんなり入ってくれたそうで、すぐにかかりつけの動物病院に。診察では黒猫は生後5~6カ月の男の子であること、右の大腿骨(だいたいこつ)を骨折していたことが判明しました。

 恐らく人間に捨てられて、その後交通事故にあって骨折してしまったようです。

保護して間もないころ
すでに人なれしている様子でした
なでられてうれしそうな表情

 飼い主や動物を飼おうとする人に「捨てず 増やさず 飼うなら一生」を呼びかける環境省によると、2020年4月1日~2021年3月31日までに殺処分された犬・猫の全国総数は2万3764匹で、そのうち幼齢の猫の数は最も多く1万3030匹という結果が出ています。犬や猫などを捨てるのは犯罪であり、罰金が科せられる行為というのはもちろん、捨てられたペットに待っているのは、多くの個体が殺処分されていまうという悲惨な現実です。

 今回幸運にも親切な人に見つけてもらえた黒猫は、現在「ムーン」君と名付けられ、保護主である竹岡548さんの家族に迎えられました。

 ムーン君は、まずはケージ生活のなかで徐々に本来の元気を取り戻し、通院を終えて「普通に生活させて大丈夫」と獣医師に言われるまでに回復。Instagramでは、今までできなかった“やりたいこと”を思う存分やる姿や、飼い主さんの膝の上に乗ってきて甘える姿など、幸せそうな日常を見ることができます。

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 コメントでは「優しい方に保護されて本当に良かった」「感謝しかないです」「助けてくれてありがとうございます」といった声から、「人懐っこい子は人間に飼われていたと思います」「(子猫を)捨てるなんて」「本当にあってはならない事」など、ムーン君の幸せを祈ると同時に、捨てられたという現実に悲しさや怒りを覚える声もみられました。

 ちなみに、竹岡548さんの家には他にも複数の元保護猫たちが暮らしています。特に団体等で保護活動を行っているわけではないそうですが、「生活の一部として、家族の一員として、不幸な捨て猫・保護猫を育てているだけ」と語っています。

ケージ生活中に少しの間出すと、15歳のポポちゃんのそばにきてあいさつしていたムーン君
保護から約2週間たったころの様子。慣れてきたようで、元気に動く姿も
約3週間後の12月5日。飼い主さんがこたつに入るとやってきて、すぐ膝に乗ってくるのだとか

画像提供:竹岡548(@takeoka548)さん

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