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» 2011年06月23日 20時30分 公開

高精度マッピングやエンジンの中を見られる技術も 3Dや仮想世界がより実用的に3D&VR展

東京ビッグサイトで「3D&バーチャルリアリティ展」が開催されている。会場では、手軽さや実用性を重視した技術が多数紹介され、復興支援への活用実績を紹介しているブースも見られた。

[山本恵太,ITmedia]

 “かめはめ波”を打っているように見えるAR(拡張現実)アプリから、メガネ不要の3Dシートまで――3D関連製品やバーチャルリアリティ(VR)技術を集めた商談向け展示会「3D&バーチャルリアリティ展」が、東京ビッグサイト(お台場)で6月22から6月24日まで開催されている。

 “3DとVR技術の最先端”がテーマのイベントだが、会場では安価な3Dメガネや裸眼でも3Dを見られる技術など、手軽さや実用性を重視した展示が多く見られた。また、復興支援や災害対策で活用できることをアピールした展示が多かったのが今年の大きな特徴だ。

高精度マッピングで復興支援する「モービルマッピングシステム」

左下が3Dマップ。レーザースキャナで計測した3D座標データとカメラで撮影した情報を組み合わせている
左がレーザースキャナ、右が高精細カメラ
高精細カメラ6台、レーザースキャナ4台、GPSアンテナ3台を搭載

 アイサンテクノロジーブースには、Googleストリートビューの撮影車両のように屋根にカメラを積んだ車が展示されていた。これは同社が開発する「モービルマッピングシステム」の計測車だ。カメラで撮影した動画に加えて、レーザースキャナも使って3Dマップを作成する。レーザースキャナで計測した座標データは、座標点の1つずつに位置情報がついているため、ガードレールの高さやわだちの深さを簡単に調べることが可能となる。計測は高精細カメラ6台、レーザースキャナ4台、GPSアンテナ3台で行っている。

 同社は東日本大震災の復興支援として、被災地での計測結果を自治体などに提供している。例えば、道路の両側に積まれたがれきの高さや陥没した道路の深さを、計測したデータから簡単に調べることができる。三陸道を震災後に計測したデータと2009年に計測したデータを比較したところ、道路の位置は最大で4メートルずれていたという。

今年も注目を集めていたクレッセントブース

今回はシューティングゲームを体験できる
トラッキング用カメラでプレイヤーの動きを解析する
マーカーについた球が反射した光をカメラがとらえる

 昨年は、高層ビルから外に伸びた細い板の先にいる犬を助けるというVR体験を紹介していたクレッセントは、新たにシューティングゲームとエンジンを立体視できるシステムを紹介していた。

 シューティングゲームは、マーカーを手にはめてウェアラブルディスプレイをかぶってプレイする。ディスプレイには家の中が映し出され、テレビや和室、中庭が見える。アナウンスに従ってディスプレイに表示された銃を取ると、現実空間にも全く同じ位置に銃が置いてあって、手のひらに固い感触がした。ゲームは、部屋の中に現れるお姉さんやモンスターを撃つという内容。視界が覆われ、目の前に映るのはバーチャルな光景だけなので、かなり落ち着かない気分になる。最後はディスプレイの映像全体が宇宙空間になり、下を見たときの浮遊感が何とも言えない新感覚だった。


 エンジンを立体視できるシステムは実際に自動車メーカーで利用されているものだ。設計段階で、ドリルを使った組み立て作業に問題がないかを確かめるためのものだ。手にドリルを持ってディスプレイをかぶると3Dのエンジンが表示され、ドリルがパーツの間にちゃんと入るかといったことを確認できる。バーチャル空間でエンジンの中に入ることもできるため、実際には見ることのできない内部の構造を目で確かめることも可能だ。

傾けた模型に立体映像が追従する「Vrem」

 シンテックホズミのブースで紹介していたのは、模型の動きに合わせて立体映像を表示する「Vrem(ヴィーレム)」というシステム。模型を傾けると映像も傾き、模型を裏返すとそれに合わせた映像が表示される。展示されていたのは白い車の模型で、サスペンションや座席などの内装が模型の動きに合わせて表示されていた。

 模型の内部には磁気センサーが組み込まれており、模型の向きや傾きを検出し、そのデータを基に映像を変化させる。外側の形を模型で作るだけで、内部の様子を映像データで自由に変更できるのが特徴だ。

写真から高精細な3D風画像を印刷する「エコハイビジョン3D」

 ユーホウブースで紹介されていたのはレンチキュラーレンズを利用した3D印刷技術。見る角度によって絵が変化して見える印刷物はよく見かけるが、それを高精細にしたものだ。これまでのものは見える絵が2パターンか3パターンほどで、動きも滑らかではなかったが、この技術を使った印刷物はどれも滑らかに動き、違和感のない立体画像を実現していた。3D専用の画像を使わなくても、2Dの画像を加工することで、3Dのように見せることができるという。

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