「Minecraft」に続く成功例となるか? ドット絵サンドボックスゲーム「Terraria」が面白い日々是遊戯

インディーズゲームながら発売10日間で20万本を売り上げ、話題となったRe-Logicの「Terraria」。中毒性は「Minecraft」以上か?

» 2011年07月21日 14時16分 公開
[池谷勇人,ITmedia]

中毒性は「Minecraft」以上!?

 ここのところハマっているのが、Steamのサマーセール中に買った「Terraria」というインディーズPCゲーム。5月の正式リリース以来、洋ゲー好きの間ではたびたび話題にのぼっていたタイトルですが、遊んでみたところあまりにも面白く、久々に寝食を忘れるほど没頭してしまったので紹介します。


 ゲーム内容はひと言で言えば「Minecraft」の2D版と言ったところ。広大なマップの中で、木を切り倒したり、地面を掘ったりしながら、自由に建物やオブジェを作って遊ぶことができる、いわゆる「サンドボックス型」と呼ばれるゲームです。

 グラフィックはスーパーファミコン風のドット絵で、「Minecraft」と違ってサイドビュー視点を取り入れている点が大きな特徴。またモンスターと戦ってレアアイテムを集めたり、手に入れた鉱石で道具をアップグレードしたりといったハック&スラッシュの要素もあり、「Minecraft」にアクションRPGの楽しさを加えたような内容となっています。

ゲーム開始直後の状態。いきなり冒険に出てもいいけど、まずは家くらいは建てておきたい
近場に手ごろな平地を発見。オノで木を切って、スペースと素材を確保していきます

とりあえずこんな感じで作ってみた。家を造ると、そのうちNPCが住み着いてくれたりも
夜になると凶悪なゾンビが沸き出してくる。最初のうちは夜間の外出は控えたい

 マップはランダム生成で、ゲーム開始時に「Small」、「Medium」、「Large」の3種類からサイズを選択する仕組み(「Small」でもむちゃくちゃ広いので、うっかり初プレイで「Large」を選んだりしないように!)。生成されたマップに降り立ったら、あとは基本的に何をしようがプレイヤーの自由です。斧でそこらへんの木を切って家を建てるもよし、手近な洞窟を見つけて探検してみるもよし。世界の果てにはまだ見ぬダンジョンや宝箱が存在し、地底深くにまで穴を掘り進めていけば、やがては溶岩が吹き出す地底の大空洞に行き着いたりもする。「家の地下を掘っていたら巨大な地底湖にブチ当たってしまった!」――なんてドラマチックな展開もあって、とてもランダム生成とは思えないような、驚きと変化に富んだマップも「Terraria」の大きな魅力のひとつとなっています。

 地面の中にはときおり銅や鉄などの鉱石が埋まっていて、掘り出して持ち帰ることで、オノやピッケルといった道具をグレードアップすることができます。基本的に、金などのレアな鉱石は地下深くの方が見つかりやすいため、掘れば掘るほどキャラクターが強くなる仕組み。カバンがいっぱいになるまで掘ったら、いったん自宅へ戻ってアイテムを生成。邪魔なアイテムをしまったら、洞窟に戻ってまたひたすら掘り続ける――。プレイ時間の大半はこの単調な往復作業の繰り返しですが、遊んでみるとこれが何ともいえず楽しい。もちろん採掘以外にも、家を拡張したり、別のダンジョンを開拓してみたりとやることは多く、「あれもしたい、これもしたい」と悩んでいるうちにアッと言う間に時間は過ぎていきます。

家から少し離れたところに洞窟を発見。とりあえず中に入ってみることに
中に入ると、いきなり宝箱を発見。便利なアイテムは入ってるかな……?

洞窟の奥で採掘中。行き止まっても、ピッケルさえあればどこまでも掘り進んでいける
手に入れたアイテムを組み合わせて、いろんな道具を作れるあたりは「Minecraft」同様

 海外ニュースサイトによれば、インディーズゲームにもかかわらず発売から10日間で約20万本のセールスを記録するなど、「Minecraft」に次ぐ成功例として今後語られていきそうな「Terraria」。開発者によれば本作はまだまだ開発途上とのことで、まだまだ作り込みが甘い部分もありますが、この驚異的な中毒性とワクワク感は他のゲームでは体験できないもの。価格も9.99ドルとお手頃なので、ぜひ多くの人に体験してみてほしい作品です。

本作は最大8人までのマルチプレイにも対応。協力して大きな建物を造ったりしても楽しい

世界のどこかには、地底に広がるジャングルや、溶岩の流れる地底洞窟のようなエリアも

ある程度ゲームが進むと、巨大なボスとの戦闘も。ボスはいずれもかなり手強い

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