鉄どおるハウスや超合金新幹線が初公開――第12回「国際鉄道模型コンベンション」開催:大きい鉄道少年たちの夢を乗せて
第12回「国際鉄道模型コンベンション」では、「鉄道むすめ」新作や「鉄どおるハウス」、超合金の新幹線など気になる新作が多数展示。本格的なジオラマを眺めていると、時がたつのを忘れてしまいそうだ。
小さい鉄道少年から大きい鉄道少年まで、待ちに待った“鉄分”たっぷりのイベントがスタート。8月19日から21日まで、東京ビッグサイト(東京・お台場)で第12回「国際鉄道模型コンベンション」が開催されている。
鉄道ファンによるジオラマが多数展示されているほか、「大人の超合金 新幹線0系」や「鉄道むすめ」の新作も見ることができる。全国高等学校鉄道模型コンテストも開催しており、46作品が展示されている。夏休みということもあり、会場は親子連れも多く見られた。
鉄道むすめ&鉄どおるハウス(トミーテック)
鉄道むすめの新作は東武鉄道の「栗橋みなみ限定版」(1000円)。栗橋みなみはすでに5月発売の「鉄道むすめPLUS」でシークレットキャラクターとして登場しているが、今回は右手にオリジナル名刺フォルダーを持った限定版となっている。8月28日開催の「栗橋みなみ夏祭り」で発売される(以降は栗橋商工会などで販売)。
さらに、参考出展として鉄道コンテナの模型に日付が入った「コンテナカレンダー」(仮称)が展示されていた。コンテナカレンダーは、コンテナ模型に鉄道むすめのイラストが入った「鉄むすコンテナ」の派生企画。日付けの描かれたコンテナ模型を、Nゲージの貨物車両に載せることもできるという。
部品模型シリーズのブースでは、参考出展の「鉄どおるハウス」が注目を集めていた。24系25型寝台客車の車内模型で、ドールハウスで標準的な1/12スケールを採用。寝台に布地を使用し、寝具やスリッパなどの小物も再現したほか、室内灯や読書灯が点灯するようになっている。窓の外にスマートフォンなどの小型ディスプレイを置いて車窓風景を流せば、よりリアルな雰囲気を出せるという。会場の反応を見て商品化を検討するとのことだが、来場者からは感嘆の声が漏れていた。これはぜひ商品化してほしい。
大人の超合金 新幹線0系(バンダイ)
バンダイブースでは、「大人の超合金」シリーズ最新作の新幹線0系が展示されていた。床下機器からトイレ、車内の乗客まで徹底的にこだわった一品だ。2012年2月24日発売予定で、価格は7万8750円。
変わった鉄道模型
一般ブースでは、「変わった鉄道模型」という出展者名のブースを紹介したい。ボタンを押すと模型が線路を1周し、ターンテーブル(転写台)で向きを変えてもう一周、そして再び向きを変えて元の位置に戻る。それだけを見ると何の変哲もない模型だが、注目は裏側にある機構。一連の動きはコンピューター制御ではなく、オルゴールのような形をした円筒形の装置によって制御されている。仕組みもオルゴールと同様で、円筒の表面にはピンが配置され、円筒の隣には多数の小さなスイッチが一列に並んでいる。装置が回転すると、ピンがスイッチを押し、レール上で指定した動きが再現される。
ジャイロを利用して走行する模型も必見だ。1本しかないレールの上を、車体に積まれた2つのモーターの回転によって左右のバランスを取りながら走る。カーブでは遠心力で車体が傾くため、見ていてハラハラしてしまった。
そのほか会場の様子
開催時間は午前10時から午後6時まで(21日は午後5時まで)。入場料は大人1500円、中学生以下は無料だが、小学生以下は保護者の同伴が必要。
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