30時間で人はゲームを作れたのか!? 「福島GameJam」全作品を振り返る日々是遊戯(3/4 ページ)

» 2011年08月31日 00時52分 公開
[池谷勇人,ITmedia]

「あかべえとみんなの迷路」(福岡会場 チーム_akb7-1)

画像 赤べこのあかべえを操り、りんごやお米といった東北地方の特産品を集めていきます。あかべえが近づくと、子供たちの描いたイラストが3Dのドット絵になってうかびあがる仕掛けがユニーク

「IWASHI」(福岡会場 チーム_福岡戦隊なでしマン)

画像 大きなサカナから逃げながら仲間を集めていくゲーム。仲間が増えて群れが大きくなると、大きなサカナでも倒せるようになる……と思うんだけど、一番大きいサカナがどうしても倒せません!

「つなピク」(福岡会場 チーム_ロトの血を引く班)

画像 福島のあちこちに散らばった絵のカケラをあつめて、一枚の絵を完成させるゲーム。これも筆者の環境では動きませんでした

「増やせ!!引っこ抜き隊」(福岡会場 チーム_佐野岩大小_苗字)

画像 何物かによって地面に埋められてしまった名産品を、スペースキー連打で引っこ抜いていくゲーム。名産品を取り返すたびに仲間が増え、引っこ抜く力がアップしていきます

「郵便 TRAIN」(福岡会場 チーム_natto-chocolat)

画像 福島の人へ手紙を届けるゲーム……らしいんだけど、細かいルールがよく分かりませんでした。Twitterと連動しているのは面白そう


 最後に、今回のイベントを主催した、国際ゲーム開発者協会日本(IGDA日本)代表の新清士氏よりコメントをいただきましたので、併せて掲載させていただきます。

「実際に開催してみて、予想を越えた反響があったという実感がありました。現地の教育委員会にご協力いただき、ゲームに利用する絵を小中学生に描いてもらったり、制作途中のゲームを遊んでもらったりする企画も、とてもうまく行ったように思います。何人もの子供たちがゲームで遊ぶ姿は、普段エンドユーザーの姿を直接見ることがない開発者の方々にとっても強い刺激になったのではないでしょうか。また日本国内はもとより、海外の方でも、福島GameJam in 南相馬のことに関心を持って下さった方がいらっしゃいました。ゲームの開発方法の変化や、学習の将来像のあり方を多くの人に考えていただくきっかけにもなりましたし、ゲームというものを通じて、被災地の復興という形で社会貢献をするあり方の一つがおぼろげながら見えてきたように思います」(新氏)

 新氏によれば、最後のプレゼンの際には、思わず市役所の方が涙ぐんでしまう一幕もあったとか。南相馬市側から「ぜひ来年も開催してほしい」との強い申し出もあったそうで、今後についてはもっとしっかりとした体制作りも含めて検討していきたいとのことでした。イベントに関わったみなさま、あらためて、本当にお疲れ様でした。

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