ふんどしで「元気になれた」――35歳、脱サラして「日本ふんどし協会」に懸ける野望2月14日はふんどしの日(2/2 ページ)

» 2012年02月08日 08時00分 公開
[笹山美波,ITmedia]
前のページへ 1|2       
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

SHAREFUNを付ければ「モテモテ男」に

画像 「SHAREFUN」にはユニークな名前が付いた商品がたくさん。選んでいるだけで楽しくなってくる

 SHAREFUNは、戦前まで常用下着として使われていた「越中ふんどし」をモデルにしている。幅約35センチ・長さ約1メートルの最高級リネン(亜麻)に腰ひもがついており、チェックやストライプといったポップな柄や色でおしゃれにアレンジした。全16種あり、履いた時の「モチベーション」をイメージして、それぞれに「MINT CHOCOLATE(恋はミントチョコレートのように)」「MIDNIGHT PURPULE(真夜中の危険な恋)」「Party Night(今夜はパーティナイト)」「Lady Killer(モテモテ男)」などユニークな名前が付いている。価格は2940円とそれほど高くない。

 サイズの小さいレディース向け商品もある。ゴムに締め付けられないぶんリンパの流れが良くなるため、下半身のむくみや冷えに悩む女性におすすめ。通気性が良いので蒸れてデリケートゾーンに雑菌が増殖したり、臭いがキツくなったりすることもないという。「寝る時はリラックスしたいからいつもノーブラだけど、できれば下も履かずに眠りたい。でもノーパンはちょっと抵抗が……なんて方にもおすすめ」と中川さんは猛プッシュする。

画像 中川さんにSHAREFUNを締めてもらった

 SHAREFUNというネーミングは「おしゃれなふんどし」に由来している。ふんどしを締めて「体調が良くなってハッピーに」なったり、「快適だけど、ふんどしを締めてる自分がなんだかおかしく感じてワクワク」したりする、「FUN」(楽しい)想いを「SHARE」したいという中川さんのメッセージを込めている。複数のメディアに取り上げられたこともあり、初回生産分は1カ月で売り切れるなど、売れ行きは順調だ。

 中川さんに実演してもらいつつ、ふんどしの締め方を教わった。まずは背中からお腹の前に腰ひもを持ってきて蝶蝶結び。布は後ろから前へ股の間に通し、腹側から前へ垂らすだけ。お尻側の布はねじったりしないため、Tバックのようにはならず、お尻も布でしっかり覆われている。ちょっと大きなブリーフといった仕上がりだ。

 「慣れればパンツより早く履ける」と中川さんは豪語していたが、本当に素早く簡単に装着できるのに驚いた。立ってパンツを履こうとすると、足を入れる時バランスを崩してもたつき、時間がかかることもあるが、ふんどしなら仁王立ちで、手で布とひもを持ち「サッサッサッ」と締めればすぐに完成する。


画像 まずは腰回りのひもを締める
画像 後ろから股の間を通し、布を前に持って来て、くくったひものお腹側から布を通して



画像 布を股間の前にたらすだけで、ハイ完成!
画像 おしりもすっぽり
画像 SHAREFUNならデザインもかわいい


目指せ「1億2000万人総ふんどし化」

 協会はまだまだ無名の存在だ。加盟しているふんどし専門店はSHAREFUNのみで、協会員は運営側の3人だけに留まっている。専門家や文化人がふんどしの魅力を伝える「ふんどし大使」の擁立を試みたり、ほかの専門店に加盟を呼びかけて、協会を盛り上げようと中川さんは日々奔走している。

 記念日を制定したのも認知を拡大するため。バレンタインデーと同じ日になったのは「たまたま」だが、便乗して「女性から好きな男性にふんどしを贈る日」になってくれたらと期待している。2月14日にはふんどしの似合うタレントなどに贈る「ベストフンドシスト賞」の第1回発表を控えている。父の日やクールビズ商品としてもプロモーションしていく計画。ふんどしは通気性が良いため秋冬は寒そうだが、下半身の血流が良くなるので実は季節問わず「あったかい」そうで、これを強みに売り出していく戦略も練っているところだ。

 10年後には日本人が1人1枚ふんどしを持つ「1億2000万人総ふんどし化」を目論んでおり、将来的には「ふんどし文化を海外にも広めたい」と野望を語る。日本男児として「アニメや漫画だけじゃない、日本の良い文化をまた1つ世界に知ってもらえたら」と目を輝かせていた。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2407/24/news014.jpg 庭で見つけた“変なイモムシ”を8カ月育てたら…… とんでもない生物の誕生に「神秘的」「思った以上に可愛い」
  2. /nl/articles/2407/25/news017.jpg 「これが生えたら庭終了」 プロも降参する“何をやっても全部ムダな最恐雑草”の正体が400万再生「ほんとこれ厄介」「土ごと変えないと不可能」
  3. /nl/articles/2407/26/news151.jpg イトーヨーカドー春日部店が閉店へ 「クレヨンしんちゃん」に登場するスーパーのモデル 「残念」「寂しい」惜しむ声
  4. /nl/articles/2407/25/news012.jpg 夜、山中の側溝をのぞいてみたら…… 思わず声がもれる“あらぬ生物”の姿に「ヤバいw」「生で見てみたい」
  5. /nl/articles/2407/25/news007.jpg 水槽の中で卵を発見→慎重に見守って1カ月後…… 小さな命の誕生に飼い主も視聴者もメロメロ「まじで可愛すぎるほんとに可愛い」
  6. /nl/articles/2407/25/news138.jpg 「お父さんはママのオタクだった」 母親が「元・おニャン子」のタレント、アイドルとオタクが“つながっちゃいけない理由”を問いかける
  7. /nl/articles/2407/25/news050.jpg 「立体的に円柱を描きなさい」 中1の“斜め上の解答”に「この発想は天才」「先生の優しさも感じます」
  8. /nl/articles/2401/26/news015.jpg スーパーで買ったレモンの種が1年後…… まさかの結果が635万再生「さっそくやってみます」「すごーい!」「手品みたい」
  9. /nl/articles/2407/26/news119.jpg 工藤静香、15歳の愛犬が天国へ 感謝の言葉つづるも……「泣いてばかり」「心が追いつかない」と悲痛な思い
  10. /nl/articles/2407/26/news008.jpg 外国人が来日して“3年後”…… マクドナルドの“オーダーの変化”に「胃袋が日本人のそれなんよw」とツッコミ
先週の総合アクセスTOP10
  1. プロが本気で“アンパンマンの塗り絵”をしたら…… 衝撃の仕上がりが360万再生「凄すぎて笑うしかないww」「チーズが、、、」
  2. 6年間外につながれっぱなしだったワンコ、保護準備をするため帰ろうとすると…… 思いが伝わるラストに涙が止まらない
  3. 「お釣りで新紙幣来た!!!!!と思ったら……」 “まさかの正体”に「吹き出してしまった」「逆に……」
  4. 赤いカブトムシを7年間、厳選交配し続けたら…… 爆誕した“ウルトラレッド”の姿に「フェラーリみたい」「カッコ良すぎる」
  5. ダイソーで買った330円の「石」を磨いたら……? 吸い込まれそうな美しさが40万回表示の人気 「夏休みの自由研究にもいいのでは?」
  6. 「これ最初に考えた人、まじ天才」 ダイソーグッズの“じゃない”使い方が「目から鱗すぎ」と反響
  7. もう笑うしかない Windowsのブルースクリーン多発でオフィス中“真っ青”になった海外の光景がもはや楽しそう
  8. アジサイを挿し木から育て、4年後…… 息を飲む圧巻の花付きに「何回見ても素晴らしい」「こんな風に育ててみたい!」
  9. スズメの首は、実は……? 「心臓止まりそうでした」「これは……びっくり!」“真実の姿”に驚愕の声
  10. 【今日の計算】「8×8÷8÷8」を計算せよ
先月の総合アクセスTOP10
  1. 18÷0=? 小3の算数プリントが不可解な出題で物議「割れませんよね?」「“答えなし”では?」
  2. 日本人ならなぜかスラスラ読めてしまう字が“300万再生超え” 「輪ゴム」みたいなのに「カメラが引いたら一気に分かる」と感動の声
  3. 「最初から最後まで全ての瞬間がアウト」 Mrs. GREEN APPLE、コカ・コーラとのタイアップ曲に物議 「誰かこれを止める人いなかったのか」
  4. 「値段を三度見くらいした」 ハードオフに38万5000円で売っていた“予想外の商品”に思わず目を疑う
  5. 「思わず笑った」 ハードオフに4万4000円で売られていた“まさかのフィギュア”に仰天 「玄関に置いときたい」
  6. かわいすぎる卓球女子の最新ショットが730万回表示の大反響 「だれや……この透明感あふれる卓球天使は」「AIじゃん」
  7. 「これはさすがに……」 キャッシュレス推進“ピクトグラム”コンクールに疑問の声相次ぐ…… 主催者の見解は
  8. 天皇皇后両陛下の英国訪問、カミラ王妃の“日本製バッグ”に注目 皇后陛下が贈ったもの
  9. 「この家おかしい」と投稿された“家の図面”が111万表示 本当ならばおそろしい“状態”に「パッと見だと気付けない」「なにこれ……」
  10. 和菓子屋の店主、バイトに難題“はさみ菊”を切らせてみたら…… 282万表示を集めた衝撃のセンスに「すごすぎんか」「天才!?」