もう「犯人はヤス」を見なくて済む? 「ネタバレ防止」をマジメに研究する:インタラクション2012
インターネットはネタバレの宝庫。だがもしも、フィルタリングによってネタバレをすべてシャットアウトすることができたら――。
日本代表が2-0で勝利! 犯人は○○! ――など、誰しも一度や二度はこうした「ネタバレ」にネットで遭遇し、がっかりしてしまった経験があるはずだ。
そんな悲劇が起こる前に、フィルタリングによってネタバレを防ぐことはできないだろうか? 京都大学の中村聡史さんと、信州大学の小松孝徳さんによる共同研究「スポーツの勝敗にまつわるネタバレ防止手法の検討」は、そんな「悲しいネタバレ」から私たちを守ってくれる研究だ。
そうは言っても、どうやってネタバレを防げばいいのか。中村さんは4種類のネタバレ防止手法を提案する。
- 非表示:ネタバレと思われるものをすべて消してしまう
- 墨塗り:ネタバレの部分だけを黒く塗りつぶしてしまう
- 木の葉を隠すなら森の中:嘘情報を大量に紛れ込ませることでどれが本当か分からなくしてしまう
- 結果反転:正しい情報と正反対の情報を紛れ込ませることで、どちらが本当か分からなくしてしまう
中村さんはこれらの機能を拡張機能としてFirefoxに組み込み、「ネタバレ防止ブラウザ」のプロトタイプを作成した。フィルタリングは単語と更新日時によって行い、ネタバレに相当するものを見つけると自動で隠してくれる。隠す方法は上記4つから好きなものを選ぶことができる。
実験では架空のスポーツニュースポータルを立ち上げ、被験者には「重大なニュースがあるらしいぞ」ということを伝えた上で、そのポータルにアクセスしてもらった。被験者はネタバレ防止機能を使いながら、ネタバレを避けつつ、重大なニュースとは何かを把握する。その後、上記4手法について安心感、有効性などを調査した。
中村さんによると、実験の結果「非表示」「墨塗り」は評価が高かったが、「木の葉」と「結果反転」はそれほどでもなかったという。ただ、「木の葉」「結果反転」は安心感の評価が低かったものの、試合結果については間違えて回答している人が多く、「正しい情報がどれか分からなくする」という効果は大きいとのこと。「毎日試合があるようなものには向かないが、ここぞという試合に対しては効果的かもしれない」と中村さんは分析する。また、基本的にスポーツに興味が高い人ほどネタバレ防止への需要が高かったそうだ。
今の段階でも、スポーツについてはかなりの精度でネタバレを防ぐことができているようだ。今後はスポーツとネタバレの関係について調査を深めつつ、スポーツ以外のネタバレにも対応させていきたいという。
スポーツのように勝敗がはっきりしているものはフィルタリングが容易だが、映画や小説などの場合は、どうやってネタバレだと判別するかが難しい。またスポーツの場合でも、例えば「『ニッポンやったぞ』道頓堀川にサポーターがダイブ」のような見出しは、現状のシステムでは検出から漏れてしまう。今後はこうした部分も含め、検出精度を向上させていくのも課題のひとつだ。
ネットの普及は情報の収集・発信を容易にしたが、その分意図せずネタバレを「踏んで」しまったり、逆に自分がネタバレの発信源になってしまうことも多くなった。もしも完璧にネタバレを防止できるブラウザが完成すれば、誰もが安心してインターネットを楽しめる未来に、また一歩近づくことができるかもしれない。
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