地方の町でニコニコの風が吹く 「ニコニコ町会議」開催、地元のお祭りと連携
ニコニコ超会議の“町版”が、鳥取、佐賀、北海道、福島、東京(八丈島)で開催。ちなみに鳥取は香港よりもニコニコユーザーが少ないらしい。集客は大丈夫?
ニコニコ動画の“移動式文化祭”が地方の町にやってくる。その名も「ニコニコ町会議 全国ツアー2012」。ニコニコ超会議の“町版”という位置づけで、7月29日〜8月30日まで、鳥取、佐賀、北海道、福島、東京(八丈島)の5町で順次開催する。ニコニコと地方文化の交流によって、地域活性化に貢献しつつ、地方のユーザーを掘り起こす狙いだ。
それぞれ地元の祭りに合わせて開催され、中身は大きく分けると、ニコニコらしい企画と地元の特色を生かした企画の2本立て。会場には車に祠(ほこら)を積んだニコニコカー神社が出現し、来場者の様子をライブ配信する。超会議で人気だったオリジナルフードやニコニコグッズも販売する。
ニコニコらしい企画としては、中川翔子さんら豪華キャストで話題になった「マギカ調べ」や町会議のために制作する「本当にじわじわくる動画」の上映、JOYSOUND協力による「町ニコニコのど自慢」などを予定しており、新サービス発表も行う。
ニコニコユーザーと地元の人々の交流も狙いの1つで、人気ユーザーが似顔絵を描いたり、“踊ってみた”をレッスンしたりするコーナーを設ける。地元の特色を生かした企画では、方言レッスンや町長による地元PRコーナー、地元名産品のグルメショッピング、郷土芸能の披露などを計画している。
開催地は、ユーザーから希望を募り、応募4400通から選んだ。スケジュールは、7月29日に鳥取県八頭町「きらめき祭り」、8月5日に佐賀県唐津市呼子町「水光呼子港まつり」、8月11日に北海道長万部町「飯生神社例大祭」、8月16日に福島県三春町「三春盆踊り」となっている。ファイナルとなる8月30日の東京都八丈町(八丈島)では、離島の中学生による野球大会「離島甲子園」に合わせて開催。離島甲子園の決勝戦はライブ配信する。
超会議の赤字が約4億7000万円だったことが町会議の発表と合わせて明らかになったが、町会議も基本無料のため「黒字になりようがない」(同社川上量生会長)とのこと。ただし、「一般化を推し進めたい」(同社夏野剛取締役)ニコニコにとって、現在の課題は地方または高齢層のユーザーを増やすことにあり、町会議はその課題を同時解決できるメリットがあるという。
とは言っても、地方での開催はそれほど集客を見込めないためイベントの勝算は見えづらいが、「単純な生放送のコンテンツとして面白いと思うんです」と夏野取締役。「町のお祭りって行けば楽しいんだけど、触れる機会がないという場合に、ネットを通じて感動を伝えるインフラにニコ動はなり得ると思う。もちろんそれだけじゃなくて現場にたくさんの人が来てくれることも目指しますけれども」と意気込んだ。
川上会長は、将棋の中継がニコニコで人気となっていることを例に挙げ、「一般的には日が当たってなかったものでも、ニコニコのなかでは伝統芸能とかをやっていらっしゃる人がたくさんいて、そういうものに光を当てていければ」とコメントしていた。
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