セル画を重ねてアニメを撮影するのと同じように、紙とガラスとカメラで作る短編アニメ映画が制作中。手間暇かかってます。
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デジタル時代に、あえてアニメを“手作り”する、そんなプロジェクトが進んでいます。

このプロジェクトは、紙で作ったキャラクターと撮影台を使って短編アニメ映画「Astigmatismo」を制作することを目指しています。スペインでイラストやアニメ、ゲームなどを手がけるNicolai Troshinskyさんによるものです。
セル画を重ねてアニメを撮影するのと同じように、紙に書いて切り取ったキャラクターや背景をガラス板の上に置いて、それを何層も重ねて1コマずつ撮影していきます。撮影台は手作りで高さ2.7メートル、5層に及びます。単に紙のキャラクターを置くだけではなく、ガラスに直接絵を描き足して細かく作り込んでいます。




Astigmatismoはメガネをなくしてしまった少年の話。少年は一度に1つのものにしか焦点を合わせることができないため、アニメの中ではさまざまなものがぼやけて見えます。こうした効果は撮影時にライトを使って作り出しており、あとから映像に視覚効果を加えたりはしないそうです。「コンピュータを使った方が安上がりでは?」という質問に、Troshinskyさんは「本物の光のぼかしはデジタルよりも美しい」と答えています。
既に予告動画が公開されており、手作りアニメのできばえを見ることができます。撮影の様子も映っていて、かなりの手間暇がかかっていることが分かります。
現在はまだ撮影中で完成時期は分かりませんが、Troshinskyさんは既にAstigmatismoの予約を受け付け中。最安で3ユーロ(映像本編、サウンドトラック、ニュースレターのセット)で、金額によってストーリーボードなどの追加コンテンツが付いてきます。